【朝日新聞社】秋山耿太郎社長 〈業界の明日〉 秋山 必ず、日本における

【朝日新聞社】秋山耿太郎社長
〈業界の明日〉
秋山 必ず、日本における新聞販売の業界は戸別配達制度を中心に残りま
す。私どもはまず新聞を作って売って、暮らしていくという業界の中で生き延びて
いかなければならない。全部の社が生き延びられるのかは分かりません。朝日
新聞も現状のままでは生き延びられないけど、変われば生き延びられると思い
ますね。
〈購読料改定〉
秋山 値上げをやれるような状況では、まったくないと思いますね。地方紙の
なかには何社か、値上げの試みをされている社がありますが、その地域で圧倒
的なシェアを持っている地方紙ならともかく、全国紙で値上げに踏み切る勇気の
ある社はあるのか、と思いますね。
〈3社提携〉
秋山 読売もそうだと思いますが、朝日も「読売と組む」と言って、むりやり店を
やめさせるようなことはしていません。
大阪の一部のように、新聞の普及率の低いところについては、どうしたらいい
か。過疎地と同じような状況が、大都会の中にも出てきつつありますから。そう
いうところについては、知恵を絞り、読売と協力できるところは協力していくという
ことだろうと思います。その場合は読売、日経とお互いに助け合えるのかどう
か、検討していかなければならないと思いますね。