英語 - 河合塾

英語
東京工業大学 (前期) 1/1
<全体分析>
試験時間
90 分
解答形式
記述式と客観式の併用。
分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化)
2010 年度以降、1,000 語を超える長文が出題されるようになり、2015 年度の大問Ⅰは 2,000 語を優に超え
るもので、長文2題で 3,046 語となった(2014 年度は 2,339 語)が、2016 年度は 2,139 語と大幅に減少した。
分量的な負担は軽くなったものの、解答の記述量は増えており、全体的な難易度に変化はない。
出題の特徴
客観式の設問は、2013 年度以降、内容一致に加えて、本文中の空欄補充が出題されていたが、2016 年度は
内容一致だけになった(パラグラフを補充する形式の設問は出題されなかった)
。
その他トピックス
・下線部和訳は 2015 年度の4問から6問に増えた。
・内容説明は 2015 年度の3問(字数制限なし)から2問に減った(うち1問は「80 字以内」で説明する)
。
・下線部英訳は大問ごとに1問(計2問)で 2015 年度と同じ(2014 年度は3問、2013 年度は4問)
。
<大問分析>
番号
区分
Ⅰ
読解総合
Ⅱ
読解総合
出題分野・テーマ
コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど)
難易度
「イルカの知能」
・和訳は、文構造は理解しやすいものなので、語句レベ やや難
(1,446 words)
ルでの訳出の巧拙が問われる(大問Ⅱも同様)
。
下線部和訳(4問) ・内容説明は、該当する内容をどのようにまとめるか、
内容説明
工夫が必要となる。
下線部英訳
・英訳は、
「方法」を修飾する形容詞節が正しく書ける
内容一致(選択)
かがポイント。
・内容一致は、英問英答形式の内容一致(3問)と、
10 の選択肢から一致する2つを選ぶもの(2015 年度
は 15 の選択肢から4つ選ぶ)
。本文の該当箇所を手
際よく見つけられるかがポイント。
「図書館を存続さ ・和訳は、(1)では run low on funds、(2)では if 節の訳
標準
せたキャンペーン」
出がポイント。
(693 words)
・英訳は、
「やはりコミュニティーに役立つ」の訳出が
下線部和訳(2問)
ポイント。
下線部英訳
・four to one の内容説明は、この表現自体の知識も必
内容説明
要で、80 字以内で説明するのに、書くべきポイント
内容一致(選択)
を吟味する必要がある。
・内容一致は、英問英答形式の内容一致(3問)で、
本文全体の論旨展開が把握できているかが問われて
いる。
注:区分は「英文解釈」
「読解総合」
「英作文」
「文法・語法」
「聞き取り」
「その他」
難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として
判断しています。
<学習対策>
多少の傾向の変化はあれ、
「下線部和訳」
「下線部英訳」
「内容説明」が、出題における「三本柱」であること
に変わりはない。こうした問題に対応するには、文脈把握が何よりも重要になるので、文脈を正確に把握しな
がら英文を読み進めていく練習を積んでおくことが欠かせない。2010 年度以降、超長文による出題が定着し、
それに伴い、内容一致や空欄補充などの客観式の設問が増えてきており、ここでも正確な文脈把握が試されて
いる。英作文については、基本例文を確実に覚えて、それを十分に使いこなせるまでに磨きをかけておくこと。
本文中の表現を参考にしつつ、ケアレスミスをしないように答案の作成には細心の注意と工夫が必要になる。
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2016 年