2008 年度 地 理 ■ 大学・学部(日程):名古屋大学文/情報文化:社会システム情報学科(前期) ■ 出題構成(時間 90 分/配点 文 200 点、情報 400 点) 大問 No. I II III IV 形式 論述・単答(選択式)・作図 論述・単答(選択式) 論述・単答(選択式含む) 論述・作図 分野・内容、等 地形図の読図 人口 世界と日本の鉄鋼業 世界地図の作図と気候 難易度 やや難 標準 やや難 標準 ※難易度変化…↑昨年度よりやや難化 ■ 出題傾向: <形式> ・大問4題から成る。論述問題が主流であるが、設問形式は多岐にわたる。国公立大学の入試の中 では分量は多い。作図問題が出題される。 ・論述問題では、字数指定がなく、解答欄も枠が提示されているだけで、罫線もないので、解答の 分量がわかりにくい。 <内容> ・大問の出題分野は、自然環境、産業(農牧業、鉱工業)、経済(交通・通信、人口、都市)、地 形図の読図などが多い。 ・資料(地図、統計表・グラフなど)を利用し、その読解力を要求する問題が多い。 ・問題数は比較的多いが、教科書レベルの知識で対応できるものが中心である。論述問題が多いが、 難度の高いものは少ない。 ■ 近年の出題傾向の変化の有無・方向: ・多様な設問形式をとり、資料も多く使用するなど、毎年出題に工夫が見られる。 ・1999 年度・2000 年度・2003 年度・2006 年度・2008 年度と、地形図が出題されている。日本の地 形図だけでなく、外国の地形図も出題されたこともある。 ・2003 年度以降、作図問題が出題されている。 ■ 2008 年度入試の特記事項: ・作図問題が、地形図への経路の記入、地形断面図、世界地図の略図、自分で描いた世界地図への 航海者のルート・都市の記入と多く出題され、解答に多くの時間を要し、受験生の負担が大きか った。 ・IV は、作図問題を中心とする出題構成であった。 ・2006 年度・2007 年度に引き続き、論述問題は指定字数がなく、すべて数行にわたるものであった。 論述問題の小問数は、2006 年度は 14 問、2007 年度は 10 問、2008 年度は 10 問(論述数は 13)と 変動している。 ■ 求められる力とその養成: ・統計資料を利用した問題が多く、分析能力が要求されるので、統計資料集に日頃から目を通して おくとよい。とくに農業・工業・人口などの主要な統計には精通しておきたい。 ・近年、略地図・地形断面図・鳥瞰図など、様々なタイプの作図問題が出題されている。日頃から 簡単な図や地図は転写するなどして、作図作業に慣れておく必要がある。 2008 年度 地 理 ・地形図の読図問題は頻出である。地図記号を正確に理解し、地形図から地形環境・土地利用状況 などを把握できるように、読図の練習を積んでおきたい。
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