経営体育成支援事業実施要綱の一部改正について(案) 1 現要綱の概要

経営体育成支援事業実施要綱の一部改正について(案)
1
現要綱の概要
本要綱は、経営体育成支援事業の実施内容等、事業実施に関する事項を規定している。
本事業の都道府県への予算配分については、本要綱の規定により、①助成対象者の取
組状況等、②地区の取組状況、③都道府県における中間管理機構の農地集積・農地集約
化実績に応じて各地区の配分基準ポイントを算出し、当該ポイントの高い順に並べて予
算の範囲内で都道府県の配分額を決定している。
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主な改正の内容
(1) 配分基準ポイントの見直し
①
助成対象者の取組等に基づく配分基準
ア
経営面積の拡大
(ア) 現に中間管理機構から賃借権の設定を受けている者について一律3点加点す
ることとされているところ、中間管理機構を介した農地の集積・集約化を一層
促進するため、目標年度までに経営面積を拡大する者について次のとおり加点
する。
○4ha(施設園芸作については2ha、果樹作については1ha)以上
・・・5点
○2ha(施設園芸作については1ha、果樹作については0.5ha)以上
・・・4点
○上記以外
・・・3点
また、現に中間管理機構から賃借権の設定を受けている者であり、目標年度
までに経営規模拡大を行わない者については、現行より1点減の2点加点とす
る。
(イ) 拡大する経営面積について、営農類型の区分なく一律に、4ha以上であれ
ば3点、2ha以上であれば2点加点することとされているところ、営農類型
ごとの規模拡大の実態を踏まえ、施設園芸作の場合には1/2、果樹作の場合
には1/4の水準とする。
イ
経営の法人化
現に法人である者について2点加点することととされているところ、法人化を
一層促進するため、目標年度までに法人化する者についても2点加点する。
ウ
雇用、新規就農及び農業者の育成
人材力強化に向けた取組を促進するため、以下のとおり改正する。
(平成28年度担い手確保・経営強化支援事業の配点基準ポイントと同様の改正)
(ア) 雇用について、雇用人数及び農の雇用事業の活用状況に応じて加点すること
とされているところ、雇用人数の多い経営体を含む地区のポイントが極めて高
くなっていること及び農の雇用事業を活用する経営体であっても雇用者の定着
率が低いものが見られることを踏まえ、ポイントの対象とする雇用人数に上限
を設けるとともに雇用者の定着状況に応じて加点する。
(イ) 新規就農について、新規就農者の早期の経営発展・定着を促進するため、青
年就農給付金の経営発展による早期終了者について1点加点する。
(ウ) 農業者の育成について、青年就農給付金の給付対象者を研修生として受け入
れた場合(準備型)及び独立就農者として育成した場合(開始型)に加点する
こととされているところ、青年就農給付金の有無にかかわらず、効果的な新規
就農者の育成の取組が評価されるようにするため、都道府県が適切な研修機関
として認める場合及び認定新規就農者等を育成した場合に加点する。
②
地区の取組等に基づく配分基準
地区において5人以上新規就農者を確保している場合に1点加点とされていると
ころ、人・農地プランを広域で作成している場合に有利に働き、適切な範囲でのプ
ラン作成を阻害するおそれがあるため、本項目を削除する。
(平成28年度担い手確保・経営強化支援事業の配点基準ポイントと同様の改正)
③
機構の取組に基づく配分基準
都道府県における中間管理機構の農地集積・農地集約化実績(直近年度及び直近
2ヶ年度)に基づき加点することとされているところ、中間管理事業が3年度目を
迎えていることを踏まえ、「直近2ヶ年度」を「過年度」とする。
(2) 事業費低減に向けた取組の強化
入札又は見積もり合わせについて、自ら行うこととする旨を追記する。
(3) 園芸施設共済等への加入
気象災害からの回復と助成対象者の経営の安定を図るため、園芸施設共済の引受対
象となる施設を整備する場合、園芸施設共済等への加入を条件とする旨を追記する。