事件に関する報告

平成 27 年 2 月 19 日
各位
日本交通技術株式会社
代表取締役 大河原達二
事件に関する報告
1.事件の概要
弊社は海外事業において外国公務員等に対して不正な利益供与を行い、公正な国際商
取引を歪めたとして、不正競争防止法違反容疑で東京地検特捜部より東京地方裁判所に
対して起訴されました。第一審判決では会社に対して罰金9千万円、関係した三人の被
告に対して懲役2年から3年、執行猶予3年から4年が言い渡されました。弊社は罪を
認め、判決を受け入れ控訴しない考えでしたので、検察側が控訴期限内に控訴しなかっ
たことにより 2 月 18 日に判決が確定致しました。
2.再発防止への取り組み
弊社は平成 26 年 3 月 18 日にこの件について東京地検に自首し、平成 26 年 3 月 20 日
に「外国政府関係者に対するリベート問題に関する第三者委員会」を立ち上げ、全面的
に協力して事実解明に努めてまいりました。
同年 4 月 25 日に報告書を受領し、その後報告書に示された提言に従ってコンプライア
ンス体制等委員会を立ち上げました。
6 月 25 日には同委員会より「関係者の処分案」に対する答申書を受領し、それに基づ
いて 7 月1日に関係した役員および関係者の処分を実施致しました。次いで、7 月 29 日
に「コンプライアンス体制の改善案」に対する答申書を受領し、答申内容に沿って、ト
ップコミットメントを発信すると共に規程の改訂・新設と組織体制を整備し、その後コ
ンプライアンスの教育・監査を逐次実施してまいりました。
コンプライアンス研修会や、コンプライアンス監査については、今後も定期的に継続
して実施していくほか、そこで得た結果や意見、改善点などは、毎年行われる会社全体
のマネジメントレビュー資料として有効性評価を行い、必要に応じて継続的改善を実施
し、コンプライアンスの徹底を図って参ります。
3.今後について
弊社は判決を真摯に受け入れコンプライアンスの確立に努めると共に、国内業務に人
的資源を集約して経営を安定化させ、厳しい環境下ではありますが、今後も社是である
社会貢献に寄与していく所存であります。
関係の皆様に多大なるご迷惑をお掛けしたことに対して、心よりお詫び申し上げます。
また、今後の再出発に際して、引き続き皆様方のご支援を賜りますようお願い申し上
げる次第です。