夜干し 夜中に屋外 1 階のデッキに洗濯されていた嫁の衣服を干そうとしたら、夜干しはしたくな いと言われて止めました。実家のおばあちゃんにそう言われました、と嫁が言っていました。 そのいけない理由については知らないようでした。 日本の言い伝えの中には、葬式に因むものがあります。北枕はいけない、食べ物を箸で つまんでやりとりしていけない(お骨を拾うときに箸から箸へと渡します)。この夜干しもこの 反中の言い伝えではないかと推察して調べて見ました。果たして結果はその通りでした。調 べた結果を紹介します。いずれも”いいつたえ”、”夜干し”でネットで検索した結果で、一 番納得したものです。 ”(夜干したままだと)幽霊が衣類に貼りついて、持ち主がその衣服を身につけるとその人 の人格を乗っ取ってしまいます。” ”昔の日本には死者の着物は死んだあともずっと干しておくという風習があったが、それ は着物に持ち主の霊が宿るという考えがあったからである。夜に着物を干すと着物を着た霊 が現れるかもしれないという恐怖と、夜の洗濯物は死者を連想させることから、避けた方が いいということになった。” ”亡くなった人の服を夜に干すため、生きている人のものは干さぬ方が良いとの戒めで、 地域によってはいまだにあるそうです。” 亡くなった人の服を夜干しする風習があるため、夜干しはいけないと言うことになったの だと思われます。 毎日早朝に家族全員の衣服の洗濯をヒゲ・じーちゃんが行います。その日は雨模様だっ たので 2 階のベランダではなく 1 階のデッキに干そうとしたとき、おばあちゃんが洗濯物を デッキから取り込むのを忘れて、夜干し同然になっている洗濯物に気付きました。 夜中に雨が降っていたものと思われる様子が、庭の水たまりで察することが出来ました。 そのためか、先ほどの夜干しされていた洗濯物は全く乾いたという感じはなく、かえって湿り 気が多くなったという感じがしました。こういうことがあるから、夜干しはいけないという言い 伝えになったのではないでしょうか。 -1-
© Copyright 2024 ExpyDoc