集団的自衛権に絡む安全保障法制改定法案に関する

【特別決議】
集団的自衛権に絡む安全保障法制改定法案に関する特別決議
集団的自衛権に絡む安全保障法制改定法案に関する特別決議
私たちは、基本理念である「ひとと自然を大切にし、人間らしい豊かなくらしと持続
可能な社会を、協同して創ります。」を礎に核兵器廃絶や飢餓や戦争・紛争などのない、
誰もが安心してくらせる平和な社会づくりをめざして、平和について学んだり、考えた
りする活動を大切にしてきました。
昨年は、憲法改正の動きがある情勢において、一国民として各々がその是非を判断で
きるように県内3会場で学習の場を設けてきました。また、憲法解釈の変更による集団
的自衛権の行使を認める閣議決定に際しては、
「国のあり方を問う重要な問題は、
日本国
憲法に向き合い、国民的議論を尽くすべき」という意見書を内閣総理大臣宛に提出しま
した。
しかし、政府は議論を尽くすことなく、自 衛 隊 法 、武 力 攻 撃 事 態 法 、周 辺 事 態 法 、
国連平和維持活動協力法等を改正する平和安全法制整備法案及び新規立法で
あ る 国 際 平 和 支 援 法 案 を本年5月に国会へ上程しました。
本 法 案 は 、自 衛 隊 が 平 時 か ら 緊 急 事 態 に 至 る ま で 、地 理 的 限 定 な く 世 界 の ど
こ で で も 、切 れ 目 な く 、自 ら の 武 力 の 行 使 や 、戦 争 を 遂 行 す る 他 国 の 支 援 、停
戦 処 理 活 動 等 を 広 汎 に 行 う こ と を 可 能 と す る も の で あ り 、戦 後 7 0 年 の 平 和 国
家としての歩みを大きく転換するものです。
こ の よ う な 国 の あ り 方 を 変 え る 法 案 は 、国 民 に 対 し て 真 正 面 か ら 丁 寧 な 説 明
が 必 要 で あ り 、本 法 案 の 必 要 性 に つ い て 日 本 国 憲 法 を 遵 守 し 国 民 的 議 論 を 尽 く
すべきであると考えています。
先日の衆議院憲法審査会に出席した与党推薦の憲法学者も含め全員の参考
人が、安全保障法制改正法案を「違憲」と明言しています。
戦 後 7 0 年 の 節 目 を 迎 え る 私 た ち は 、日 本 が 今 、重 大 な 岐 路 に 立 っ て い る こ
と の 自 覚 を 持 ち 、再 び 戦 争 の 惨 禍 に 巻 き 込 ま れ る よ う な 過 ち を 二 度 と 繰 り 返 す
こ と な く 、国 民 の 命 や 暮 ら し 、何 よ り も 子 ど も た ち の 未 来 を 守 る た め に 、今 国
会 で 審 議 が す す め ら れ て い る 安 全 保 障 法 制 改 定 法 案 に 関 し て 、次 の こ と を 決 議
し内閣総理大臣宛に意見書の提出を行います。
1.今国会で審議が行われている安全保障法制改定法案の取り下げを求めます。
1.国のあり方の根幹を変える重要案件の決定に際し、国民的な議論を十分に積み重ね
た上での判断を求めます。
以上
2015年6月10日
生活協同組合コープいしかわ
第16回通常総代会