大鰐町農業再生協議会水田フル活用ビジョン [57KB pdfファイル]

(別記)
大鰐町農業再生協議会水田フル活用ビジョン
1 地域の作物作付の現状、地域が抱える課題
大鰐町の農業は平川流域と中山間の丘陵地で米とりんごを中心に、施設野菜を加えた
経営が行われており、今後豊かな自然を活かした特色ある地域農業に取組んでいく。
また、調整水田や自己保全管理など所得に結びつかない水田の有効活用を図り、転作
作物の本格化を進める。
特に農家の高齢化が進んでおり、農家戸数の減少が見られるとともに、不作付地の拡
大が進んでいる。そのため、平坦地の水田を地域による利用調整を図り、経営規模の拡
大・生産コストの低減・作業時間の短縮に努めるとともに、山間地にある小規模水田に
ついては、土地条件を活用した作物への転換を図り、安定した水田農業経営の確立を目
指す。
2 作物ごとの取組方針
(1)主食用米
消費者ニーズを起点とし、家庭や業務用等、多様な需要に対応した米づくり
を進め、前年の需要動向や出荷業者の意向を勘案し、米の生産を行う。
(2)非主食用米
ア 飼料用米
主食用米の需要減が見込まれる中、飼料用米を転作作物の中心作物に位置づ
ける。また、飼料用米の生産拡大にあたっては、国からの交付金を活用した多
収性専用品種の導入推進及び団地化の推進を図り、5年後には、地域の水田の
13ha 以上での作付を目指す。
イ 米粉用米
国からの交付金を活用しつつ、生産の拡大を図っていくこととし、5年後に
は、1ha 以上の作付を目指す。
ウ 加工用米
国からの交付金を活用しつつ、生産の拡大を図っていくこととし、5年後に
は、1ha 以上の作付を目指す。
エ 備蓄米
国からの交付金を活用しつつ、生産の拡大を図っていくこととし、5年後に
は、1ha 以上の作付を目指す
(3)大豆
「大豆」を新たに重点振興作物に位置づけし、出荷業者(JA)と連携し、
作付拡大を図る。特に集落営農組合による団地化、コスト削減を図りながら生
産拡大していく。
(4)そば
地域の実需者との結びつきを強化し、生産の拡大を図っていく。
(5)野菜
町では、「トマト」、「ミニトマト」、「小八豆」を重点振興作物として推進
し、産地戦略枠を活用し、ニーズの高い産品の産地化を図っていく。また、「ア
スパラガス」、「ネギ」も振興作物として産地化を目指し経営規模の拡大・生産
コストの低減を図っていく。
(6)不作付地の解消
現行の不作付地(約27.3ha)について、今後5年間で約2割(5.4ha)
を飼料用米、大豆など振興作物の作付により解消を図る。
3 作物ごとの作付予定面積
作物
平成 25 年度の作付面積
平成 27 年度の作付予定面積
平成 28 年度の目標作付面積
(ha)
(ha)
(ha)
主食用米
243.4
240.8
237.4
飼料用米
9.9
15.0
17.0
米粉用米
0.0
0.0
1.0
WCS 用稲
0.0
0.0
0.0
加工用米
0.0
0.0
1.0
備蓄米
0.0
0.0
1.0
麦
0.0
0.0
0.0
大豆
0.0
6.6
10.0
飼料作物
0.0
0.0
0.0
そば
0.0
0.3
0.6
なたね
0.0
0.0
0.0
17.0
18.4
22.0
15.5
16.1
19.0
(6.8)
(6.8)
(8.0)
・果樹
0.9
1.2
1.5
・花き
0.5
0.8
1.0
・その他
0.1
0.3
0.5
合計作付面積
270.3
280.9
290.0
その他地域振興作物
・野菜
(トマト・ミニトマト)
4 平成 28 年度に向けた取組及び目標
取組
番号
1
対象作物
取組
トマト
重点振興作物
ミニトマト
の作付
2
小八豆
3
大豆
重点振興作物
の作付
重点振興作物
の作付
分類
※
指標
平成 25 年度
平成 27 年度
平成 28 年度
(現状値)
(予定)
(目標値)
ア
作付面積
6.8ha
6.8ha
8.0ha
ア
作付面積
2.7ha
2.7ha
3.5ha
イ
取組面積
0.0ha
6.6ha
10.0ha
※「分類」欄については、要綱(別紙 11)の2(5)のア、イ、ウのいずれに該当するか記入して下さい。
(複数該当する場合には、ア、イ、ウのうち主たる取組に該当するものをいずれか 1 つ記入して下さい。
)
ア
農業・農村の所得増加につながる作物生産の取組
イ
生産性向上等、低コスト化に取り組む作物生産の取組
ウ
地域特産品など、ニーズの高い産品の産地化を図るための取組を行いながら付加価値の高い作物
を生産する取組