SIDS in HPV programme & CCAP 初期評価プロファイル(SIAP) 2-〔2-(2-エトキシエトキシ)エトキシ〕エタノール 物質名:Ethanol,2-〔2-(2-ethoxyethoxy)ethoxy〕 構造式:C8H18O4 CAS No.:112-50-5 勧告 本物質は現在の所、今後の研究の優先度が低い。 勧告理由の要旨 TGEEは米国で1990年に推定 9-10百万ポンドが生産された。TGEEは触媒下で、エタノールと酸化エチレ ンの反応により精製される。TGEE は油圧ブレーキ液組成の主要原料(希釈液)として(95%)用いられる。 TGEE は淡水で試験された好気的条件下で易生分解性である。低い logPow 算出値及び易分解性から、 TGEE は生物濃縮はないと予想される。TGEE は様々な淡水及び塩水の生物種で試験されており、急性水生 毒性は低く、下水処理微生物に有害影響を与えないだろう。定性的環境分析は TGEE は環境影響は少ない ことを示している。 TGEE はばく露の経口、皮膚、または吸入経路により実験動物に低い毒性がある。TGEE はウサギの皮膚 または眼に刺激を及ぼさず、3 週間の反復投与毒性試験では 1000mg/kg でラットの皮膚に僅かな紅斑及び 浮腫だけを生じた。TGEE は 1000mg/kg でラットに催奇形性を示さなかった。TGEE は in vivo または in vitro の変異原性試験は行われていない。同様な構造の化合物に変異原性がないので、TGEE は変異原物 質であるとは予想されない。TGEE へのヒトのばく露は製造中に発生し、油圧ブレーキ液中のこの物質の使 用を通して発生すると思われる。低い蒸気圧のために、吸入ばく露は僅かであると思われる。8 時間、液中 に両手全体を浸す事により生じる最悪事例のばく露推定値は 0.14g の TGEE 摂取を生じるが、実際のばく 露はこの値よりずっと下であるはずである。 [著作権および免責事項について] [著作権] 本資料の著作権は弊センターに帰属します。引用、転載、要約、複写(電子媒体への複写を含む)は著作権の侵害となりますので御注意下さい。 [免責事項] 本資料に掲載されている情報については、万全を期しておりますが、利用者が本情報を用いて行う一切の行為について、弊センターは何ら責任を 負うものではありません。また、いかなる場合でも弊センターは、利用者が本情報を利用して被った被害、損失について、何ら責任を負いません。 1 一般社団法人 日本化学物質安全・情報センター
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