2.3 品質に関する概括資料 パシル点滴静注液 300 mg,同 500 mg,同 1000 mg パズクロス注 300,同 500,パズクロス点滴静注液 1000 mg (パズフロキサシンメシル酸塩注射液) 2.3 品質に関する概括資料 田辺三菱製薬株式会社 1 2.3 品質に関する概括資料 緒 言 申請医薬品の販売名,剤型等は下記のとおり 販売名 パシル点滴静注液 1000mg/パズクロス点滴静注液 1000mg 原薬の一般名 パズフロキサシンメシル酸塩 企業名 富山化学工業株式会社/田辺三菱製薬株式会社 剤型 注射液 含量 投与経路 本剤:1 袋(200 mL)中にパズフロキサシンメシル酸塩 1302 mg (パズフロキサシンとして 1000 mg)含有する。 点滴静注 <適応菌種> パズフロキサシンに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎 球菌,腸球菌属,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス, 適応症(効能又は効果) 大腸菌,シトロバクター属,クレブシエラ属,エンテロバクタ ー属,セラチア属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー, (申請する効能効果及び プロビデンシア属,インフルエンザ菌,緑膿菌,アシネトバク 用法・用量を示した。今回 ター属,レジオネラ属,バクテロイデス属,プレボテラ属 追加申請する箇所を下線 <適応症> で示した。) 敗血症,外傷・熱傷及び手術創等の二次感染,肺炎,肺膿瘍, 慢性呼吸器病変の二次感染,複雑性膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺 炎 (急性症,慢性症),腹膜炎,腹腔内膿瘍,胆嚢炎,胆管炎, 肝膿瘍,子宮付属器炎,子宮旁結合織炎 2 2.3.S 原薬 原薬 2.3.S 1.一般的名称 日本名:パズフロキサシンメシル酸塩 英 名:Pazufloxacin Mesilate 2.化学名 日本名:(-)-(S)-10-(1-アミノシクロプロピル)-9-フルオロ-3-メチル-7-オキソ-2,3-ジヒドロ -7H-ピリド[1,2,3-de] [1,4]ベンゾオキサジン-6-カルボン酸 一メタンスルホン酸塩 英 名:(-)-(S)-10-(1-aminocyclopropyl)-9-fluoro-3-methyl-7-oxo-2,3-dihydro-7Hpyrido[1,2,3-de][1,4]benzoxazine-6-carboxylic acid monomethanesulfonate 3.化学構造式 CH3 O H N H2N ・ CH3SO3H COOH F O 4.分子式 C16H15FN2O4・CH4O3S 5.分子量 414.41 6.一般特性 パズフロキサシンメシル酸塩の一般特性一覧表 項目 性状 特性 微黄白色∼淡黄色の結晶性の粉末 水に溶けやすく,メタノール又は N,N-ジメチルホルムアミドにや や溶けやすく,エタノール(95)にやや溶けにくく,エタノール 溶解性 (99.5)に溶けにくく,アセトニトリルに極めて溶けにくく,ジ エチルエーテルにほとんど溶けなかった。各種 pH 溶液では pH 6 ∼7で最も溶けにくかった。 融点 融点:約 259℃(分解) *「2.3.S 原薬」を新薬承認情報提供時に置き換え 3 2.3.P 製剤 2.3.P 製剤 1.組成及び性状 パ シ ル 点 滴 静 注 液 1000mg / パ ズ ク ロ ス 点 滴 静 注 液 販売名 1000mg 有効成分 1 袋(200 mL)中にパズフロキサシンメシル酸塩 1302 mg (パズフロキサシンとして 1000 mg)を含有する。 添加剤 メタンスルホン酸,塩化ナトリウム及び注射用水 性状 無色澄明の液 2.包装 ポリエチレン製プラスチックバッグ容器/紫外線遮断性フィルム外装 3.安定性 室温保存で 3 年間安定 試験の 種類 保存条件 保存形態 保存 期間 加速試験 40℃, 75%RH, 暗所 最終包装 (紫外線遮断性 フィルム外袋包 装) 6 ヵ月 結 果 経時的な質量減少が認められたが、そ の 他 の 測定項 目 に 変化は 認 め られな かった。 *「2.3.P 製剤」を新薬承認情報提供時に置き換え 4
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