3-① 林建協働による森林路網整備の推進を たかやま林業・建設業協同組合

3-① 林建協働による森林路網整備の推進を
たかやま林業・建設業協同組合 専務理事
株式会社 長瀬土建 代表取締役 長瀬 雅彦
〒509-3205 岐阜県高山市久々野町久々野1559番地
TEL 0577-52-2233
http://www.nagase-const.com/
多機能森林業(保護機能、生産機能、保養機能)を達成する為には恒続的で多様な道が必要となり、それを
実戦することで日本の林業を変えることを目指す
取り組みのねらい
・森林組合との協働作業による地域全体の計画的な森林整備及び木材生産体制の確立
・広域にわたる路網計画と安定した作業道構築による森林整備の中長期的なコスト削減の実践
たかやま林業・建設業協同組合
発足後5年間の事業実績
取り組みの実績
500,000
450,000
400,000
H22事業繰越分を含む
350,000
300,000
事
業
費
(
250,000
千
円
)
・岐阜県主催ドイツフォレスター研修会、検討会の共催
・岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアムの参加協力
・林業先進国ドイツ、スイス、オーストリア林業視察
・欧州型作業道(作業道における工法)の実践
・将来木施業(間伐における選木方法)の実践
・植樹、外来種駆除等ボランティア活動
・地元高校生現場見学会協力や指導、人材の育成 他
200,000
150,000
100,000
今後の取り組み
50,000
・欧州型林業のモデル林構築と普及活動による
多様な森林への移行
・森林環境に配慮した作業道開設及び持続的な間伐実施
・建設業者の雇用の確保と森林施業プランナーなどの人材育成
0
H22
H23
H24
H25
H26見込
総事業費(千円)
63,322
362,592
231,168
243,252
180,000
作業道事業費(千円)
51,891
250,005
124,573
212,069
121,488
森林整備事業費(千円)
7,928
27,634
27,259
22,222
23,933
作業道開設延長(m)
7,734
15,225
11,337
23,276
総事業費(千円)
作業道事業費(千円)
11,722
森林整備事業費(千円)
林業における課題
森林づくりに対する基本的な考え方の見直しが必要であり、
将来にわたるビジョンが重要
<ドイツフォレスターからの指摘
「日本の林業は欧州から 50 年遅れている」と
①道の重要性を認識すべき
・広域にわたる路網計画と将来にわたり安定した路体の作業道構築
・人工林間伐区域に限定せず森林の多面的機能を有効活用できる路網計画
・地形や地理条件に合わせた柔軟な規格による作業道の開設
・作業道が森林整備の附帯事業との認識を改めインフラとして整備
②持続可能な資源として認識すべき
・定性間伐による画一的な形態を改め集団安定性と個体安定性を連携させた森林づくり
・天然更新を誘発させた手法による長期循環型の森林づくり
・天然広葉樹林の適正な保全による有用樹林化を目指す
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作業道開設延長(m)