「音」を感じよう!

「音」を感じよう!
01
静岡市立高等学校 科学部&科学探究科
みんなのまわりにあふれている「音」を目で見たり、耳で聞いたりして、
しょうたい
「音」の 正 体 は何なのか、水を使って確かめてみよう!
じっけん
せいしつ
おんさを使用した 実験 で音の 性 質 がまなべます。
いとでん わ
おん ぱ
り かい
バネを使った 糸 電 話 をつくって音の伝わり方を体験することにより 音 波 の理 解 をふ
かめることができます 。
●準備するもの
・おんさ
2個
しんくう
・紙コップ
よう き
・真空 キャップと容 器
・テープ
・ボウル(水を入れる)
・バネ
すず
・鈴
2個
・きり
●体験の手順
じっけん
実験 1
おん
音 さをならしてみよう。
真空キャップと容器
①2 つの音さを用意し、その 2 つを向
い合せにし、1 つをたたきます。
少したったら、たたいた音さを手で止
め、たたいていない音さの様子を見ます。
しん どう
②音さをたたいて振 動 を起こし、水を入れた
ボウルの中に音さをつけます。水の中で起きるも
かん さつ
ようを観 察 します。
じっけん
実験 2
しんくう
じょうたい
真空 に近い 状 態 で音をならしてみよう。
びん
すず
しんくう
ガラス瓶 の中に鈴 を入れ、真空キャップをガラス瓶に取りつけ空気をぬき、真空
に近い状態にして、鈴を鳴らしてみよう。
※完全に真空にはできません。
じっけん
実験 3
ばねを使った糸電話づくり
①底にきりで穴をあけた紙コップを 2 つ用意し、紙コップに絵を描いたり、デコ
レーションをします。
②コップの底の穴にバネをとおしてテープでとめます 。
③二人でコップのはじとはじをもっておしゃべりしてみよう。
●かいせつ
じっけん
実験 1
音さの音の伝わり方
きょうめいばこ
①片方の音さを鳴らすと、下の 共 鳴 箱 が空気の振動をもう一方の共鳴箱に伝え、
きょうめい
それが共鳴箱の上の音さにも伝わり、振動して音が鳴ります。これを 共 鳴 とい
います。
②音さから発生した振動が水へ伝わり、波となって水しぶき があがります。輪を
は もん
描いてひろがる波 紋 も見ることができます。
実験2
真空に近い状態の場合の音
空気は音の振動を伝えることができます。音は空気がない場合、振動を伝える
ものがないので、音は聞こえません。この場合、完全に真空の状態ではありませ
んが、音が伝わりにくくなります。
実験3
ばねを使った糸電話
糸電話は、音 (この場合は声)が空気を振動させ、その振動が紙コップに伝わり、
その振動が糸へと伝わり、 糸がもう一方の紙コップに振動を伝え、その振動が空
こ まく
気中に伝わり、その振動が耳の鼓 膜 に伝わり音が聞こえるというものです。
この糸をバネに変えることによって、エコーがかかって聞こえ ます。音がバネ
はし
は
おうふく
の端 で跳 ね返り、往復 することでエコーがかかったように聞こえます。
例)糸電話の場合の振動の伝わり方
声→紙コップ内の空気→紙コップ→糸→紙コップ→紙コップ内の空気→耳の鼓膜
紙コップで音が跳ね返る
糸をばねに変えてみると
声
紙コ
紙
ップ
コ
内の
ッ
空気
プ
紙
紙コ
耳
バ
コ
ップ
の
ネ
ッ
内の
鼓
プ
空気
膜
紙コップでの跳
ね返りの分だけ
少し遅れて耳に
届く
往復する
●気をつけよう
はな
き けん
・ばねを伸びきった状態から急に手を離 すのは危 険 なのでやめましょう。
せん たん
・ばねの先 端 に気をつけて、先端を紙コップの底にテープでしっかりとはりつけまし
ょう。
●くわしくしらべてみよう
あおぞら実験室
http://www.aozora-jikken.com/bill/200704_1.pdf