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2015 年 12 ⽉ 17 ⽇
Shinko Asset Management Co., Ltd.
⽶国利上げで不透明感が後退、⾦融市場に落ち着き
◆9 年半ぶりの利上げでゼロ⾦利政策から脱却
FRB(⽶連邦準備制度理事会)は、12 ⽉ 15〜16 ⽇開催の FOMC(⽶連邦公開市場委員会)において、政策⾦利
である FF(フェデラルファンド)⾦利誘導⽬標のレンジを 0.25〜0.50%へ引き上げました(中⼼値:0.375%)。
利上げは 2006 年 6 ⽉以来 9 年半ぶりとなります。FRB はリーマン・ショックに伴う⾦融危機を受け、2008 年 12
⽉以降実質的にゼロ⾦利政策を⾏ってきましたが、⽇欧などに先駆け⾦融政策の正常化を進めたことになります。
FF金利誘導目標の推移
(%)
7
6
5
4
3
2
1
0
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
期間:2000年1月3日~2015年12月17日(日次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
※2008年12月16日以降は目標レンジの中心値
13
14
15
(年)
上記グラフは過去の実績を⽰したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを⽰唆あるいは保証するものではありません。
同時に公表された FRB による経済⾒通しでは、9 ⽉時点と⽐べ失業率が⼩幅に改善する点を除けば、中⻑期的な
FRB の経済⾒通しは概ね変わらないことを⽰唆する内容となりました。
今回の利上げ決定に当たって、イエレン FRB
議⻑は FOMC 後の記者会⾒で、労働市場のさらなる改善やインフレ率が中期的に政策⽬標である 2%台へ戻るとの
合理的な確信という条件が満たされたと判断したことを挙げています。
FRB経済見通し
予想時点
実質GDP成長率 1 5 年1 2 月
(%)
15年9月
失業率
(%)
1 5 年1 2 月
インフレ率
(PCE、%)
1 5 年1 2 月
15年9月
15年9月
2015年
2016年
2017年
2018年
長期
2.1
2.4
2.2
2.0
2.0
2.1
2.3
2.2
2.0
2.0
5.0
4.7
4.7
4.7
4.9
5.0
4.8
4.8
4.8
4.9
0.4
1.6
1.9
2.0
2.0
0.4
1.7
1.9
2.0
2.0
出所:FRBのデータを基に新光投信作成
※予想中央値を表記。実質GDP成長率・インフレ率は10-12月期の前年比、失業率は当該年の10-12月期の平均を表記
インフレ率(PCE)は個人消費デフレーター
上記表は過去の実績、過去の時点における予測値を⽰したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを⽰唆あるいは保証するもの
ではありません。
当資料は新光投信が作成したものであり、⾦融商品取引法に基づく開⽰書類あるいは販売⽤資料のいずれでもありません。当資料は証券投資の参考と
なる情報の提供を⽬的とし、投資の勧誘を⽬的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられるデータなどに基づき作成していますが、
その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。当資料は事前の通知なしに内容を変更することがあります。特定ファンドの購⼊のお申し
込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付⽬論⾒書)および契約締結前交付書⾯など(⽬論⾒書補完書⾯を含む)をあらかじめお受け取りのう
え、詳細をよくお読みいただき、投資に関する最終決定は、ご⾃⾝の判断でなさるようお願いします。
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2015 年 12 ⽉ 17 ⽇
Shinko Asset Management Co., Ltd.
◆来年以降の緩やかな利上げペースが⽰され、先⾏き不透明感が後退
雇⽤者数の増加など⾜もとの良好な雇⽤指標を背景に今回の FOMC での利上げは概ね市場に織り込まれていたこ
とから、今回の注⽬点は来年以降の利上げの動向に集まっていました。今回公表された FOMC 参加者の 2016 年の
政策⾦利⾒通しは 9 ⽉時点と同⽔準の 1.375%で、1 回当りの政策⾦利の引き上げ幅を 0.25%とした場合、来年に
想定される利上げの回数は 4 回となります。また、2017 年と 2018 年については 9 ⽉時点より⼩幅に下⽅修正さ
れており、今後は緩やかなペースで利上げが⾏われることを⽰唆する内容となりました。
FOMC政策金利見通し
予想時点
1 5 年1 2 月
15年9月
(%)
2016年
2017年
2018年
長期
1.375
2.375
3.250
3.500
1.375
2.625
3.375
3.500
出所:FRBのデータを基に新光投信作成
※FOMC参加者によるFF金利誘導目標の各年末時点での予想中央値を表記
上記表は過去の実績、過去の時点における予測値を⽰したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを⽰唆あるいは保証するもの
ではありません。
今回の利上げ決定で⽶国の⾦融政策の先⾏き不透明感が後退したことを好感し、16 ⽇の NY 市場では NY ダウな
どの株価指数は⼤幅に上昇しました。また、⽶国 10 年国債利回りのほか、先進国や新興国通貨に対する⽶ドルの上
昇は⽐較的⼩幅なものに⽌まり、⾦融市場は落ちついた動きをみせました。
(円)
126
円/米ドルと米国10年国債利回りの推移
(%)
2.6
124
2.4
122
2.2
120
2.0
1.8
118
116
円/米ドル(左軸)
米国10年国債利回り(右軸)
114
15/1
15/2
15/3
15/4
15/5
15/6
15/7
15/8
15/9
15/10
期間:2015年1月2日~2015年12月16日(日次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
15/11
1.6
1.4
15/12
(年/月)
上記グラフは過去の実績を⽰したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを⽰唆あるいは保証するものではありません。
◆今後の物価上昇ペースがポイント。原油価格動向に注⽬
雇⽤回復が順調に進むなか、物価上昇ペースは緩慢に⽌まっており、今後の FRB の⾦融政策決定に当たっては物
価上昇ペースが重要なポイントの 1 つといえます。イエレン議⻑は、緩慢な物価上昇は⼀時的な要因によるものと
しており、雇⽤の改善を通じた賃⾦上昇により物価上昇ペースが加速するとみています。
ただし、⾜もとでは原油価格下落が物価の押し下げ圧⼒として働いていると考えられ、物価上昇ペースの加速には
原油価格の安定が必要とみられます。12 ⽉以降は原油価格下落に伴うハイイールド(⾼利回り)債市場の急落が市
場の懸念要因となっていることもあり、当⾯原油価格の動向から⽬が離せない状況が続きそうです。
以上
当資料は新光投信が作成したものであり、⾦融商品取引法に基づく開⽰書類あるいは販売⽤資料のいずれでもありません。当資料は証券投資の参考と
なる情報の提供を⽬的とし、投資の勧誘を⽬的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられるデータなどに基づき作成していますが、
その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。当資料は事前の通知なしに内容を変更することがあります。特定ファンドの購⼊のお申し
込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付⽬論⾒書)および契約締結前交付書⾯など(⽬論⾒書補完書⾯を含む)をあらかじめお受け取りのう
え、詳細をよくお読みいただき、投資に関する最終決定は、ご⾃⾝の判断でなさるようお願いします。
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2015 年 12 ⽉ 17 ⽇
Shinko Asset Management Co., Ltd.
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よる損益は、すべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元本は保証されて
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商 号 等: 新光投信株式会社
⾦融商品取引業者
関東財務局⻑(⾦商)第339号
加⼊協会: ⼀般社団法⼈投資信託協会
⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会
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