ブラジル中央銀が 4 会合連続の利上げ、インフレ率の上昇に

Market
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2015 年 3 ⽉ 5 ⽇
Shinko Asset Management Co., Ltd.
ブラジル中央銀⾏が 4 会合連続の利上げ、インフレ率の上昇に対応
◆政策⾦利を 12.75%に引き上げ
ブラジル中央銀⾏(以下、ブラジル中銀)は、現地時間 3 ⽉ 4 ⽇、定例の⾦融政策委員会で政策⾦利を 0.50%引
き上げ、12.75%としました。利上げは全会⼀致で決定され、⾜もとの経済環境と物価の⾼⽌まりに配慮し、4 会合
連続で政策⾦利を引き上げた格好です。政府が緊縮的な経済政策を進めていることもあり、市場ではブラジル中銀
が引き続き利上げを⾏うとの⾒⽅が⼤勢を占めていました。
【政策金利の推移】
(%)
13
12
11
10
9
8
7
6
10/1
10/7
11/1
11/7
12/1
12/7
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
(年/月)
期間:2010年1月4日~2015年3月4日(日次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
上記グラフは過去の実績を⽰したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを⽰唆あるいは保証するものではありません。
◆⼲ばつによる⼤規模停電で、当⾯のインフレ率は⾼⽌まりする⾒通し
政府が緊縮財政の⼀環として公共料⾦の引き上げを⾏うなか、過去 80 年で最悪とされる⼲ばつに⾒舞われたこと
から、インフレ率は公定物価、⼀般物価ともに⼤きく上昇しました。特に⼲ばつの影響はコーヒー⽣⾖、⼤⾖、粗
糖などの農作物価格の上昇を招いただけではなく、ブラジルの発電量の 70%を担う⽔⼒発電にも打撃を与え、1 ⽉
末に⼤規模な停電を引き起こしました。⾜もとの降⾬により⼲ばつの被害は徐々に弱まっているものの、電⼒不⾜
などを受けた供給の減少が回復するにはまだ時間がかかると予想され、当⾯はインフレ率の⾼⽌まりとそれに対応
した⾦融引き締め政策が続くと考えられます。
当資料は新光投信が作成したものであり、⾦融商品取引法に基づく開⽰書類あるいは販売⽤資料のいずれでもありません。当資料は証券投資の参考と
なる情報の提供を⽬的とし、投資の勧誘を⽬的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられるデータなどに基づき作成していますが、
その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。当資料は事前の通知なしに内容を変更することがあります。特定ファンドの購⼊のお申し
込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付⽬論⾒書)および契約締結前交付書⾯など(⽬論⾒書補完書⾯を含む)をあらかじめお受け取りのう
え、詳細をよくお読みいただき、投資に関する最終決定は、ご⾃⾝の判断でなさるようお願いします。
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2015 年 3 ⽉ 5 ⽇
Shinko Asset Management Co., Ltd.
【 消費者物価(IPCA)の推移】
(前年同月比%)
9
8
7
6
5
4
3
2
公定物価
1
一般物価
総合
0
09
10
11
12
13
14
15
(年)
期間:2009年1月~2015年1月(月次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
上記グラフは過去の実績を⽰したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを⽰唆あるいは保証するものではありません。
◆緊縮財政で⾜もとの景況感は悪化するも、2016 年には好転が期待される
インフレ率上昇のもうひとつの⼤きな要因である緊縮財政については、燃料、輸⼊品、化粧品、個⼈向けローンな
どへの課税が引き上げられ、CDE(電⼒開発会計)に⽀出される補助⾦もカットされるなど、2014 年末から国⺠の
負担増加となる政策が次々と発表されています。これを受けて消費者と企業経営者のマインドを表す信頼感指数も
⾜もとで⼤きく低下しています。これら政府が進める緊縮財政のペースは予想以上に早いといえますが、このスピ
ードで改⾰が実⾏されていけば、政府の計画通り 2016 年半ばにも財政は健全化し、インフレ率についても⽬標⽔
準の 4.5%に近づくと予想されます。そのため、2015 年はブラジル経済にとって苦しい 1 年となりそうですが、2016
年半ば以降には成⻑⼒を取り戻すことが期待されます。
【信頼感指数の推移】
125
70
120
65
115
60
110
55
105
50
100
消費者信頼感(左軸)
45
鉱工業信頼感(右軸)
40
95
90
10/4
35
10/10
11/4
11/10
12/4
12/10
13/4
13/10
14/4
14/10
(年)
期間:2010年4月~2015年2月(月次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
上記グラフは過去の実績を⽰したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを⽰唆あるいは保証するものではありません。
当資料は新光投信が作成したものであり、⾦融商品取引法に基づく開⽰書類あるいは販売⽤資料のいずれでもありません。当資料は証券投資の参考と
なる情報の提供を⽬的とし、投資の勧誘を⽬的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられるデータなどに基づき作成していますが、
その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。当資料は事前の通知なしに内容を変更することがあります。特定ファンドの購⼊のお申し
込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付⽬論⾒書)および契約締結前交付書⾯など(⽬論⾒書補完書⾯を含む)をあらかじめお受け取りのう
え、詳細をよくお読みいただき、投資に関する最終決定は、ご⾃⾝の判断でなさるようお願いします。
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2015 年 3 ⽉ 5 ⽇
Shinko Asset Management Co., Ltd.
◆今後のブラジルレアル相場の⾒通しについて
ブラジルレアルは、①インフレ率の上昇、②景況感の悪化、③資源価格の下落による交易条件の悪化、④⽯油公社
ペトロブラスの汚職問題――などを受けて⾜もとで⼤きく下落し、対⽶ドルではおよそ 10 年ぶりの安値⽔準となり
ました。しかし、景況感悪化の要因のひとつである急激な緊縮財政によって、ブラジルの信⽤格付けが引き下げら
れるリスクについては後退しており、レアルの下押し圧⼒となる材料は概ね織り込まれたと考えられます。そのた
め、短期的には対⽶ドルでは緩やかな下落傾向、対円ではもみ合いの推移が予想されます。また、政府の緊縮財政
が現⾏のペースで続いた場合、財政の健全化やインフレ率の低下などが⾒込まれることから、レアルは中⻑期的に
は対⽶ドル、対円ともに上昇の可能性を探る展開になると想定しています。
【ブラジルレアルの推移】
(円)
60
レアル高↑
レアル安↓
55
50
45
40
35
10/1
円/レアル(左軸)
レアル/米ドル(右軸、逆目盛)
10/7
11/1
11/7
12/1
12/7
13/1
13/7
14/1
14/7
(レアル)
1.2
1.4
1.6
1.8
2.0
2.2
2.4
2.6
2.8
3.0
3.2
15/1
(年/月)
期間:2010年1月4日~2015年3月4日(日次) 出所:ブルームバーグのデータを基に新光投信作成
上記グラフは過去の実績を⽰したものであり、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを⽰唆あるいは保証するものではありません。
以上
当資料は新光投信が作成したものであり、⾦融商品取引法に基づく開⽰書類あるいは販売⽤資料のいずれでもありません。当資料は証券投資の参考と
なる情報の提供を⽬的とし、投資の勧誘を⽬的としたものではありません。当資料は信頼できると考えられるデータなどに基づき作成していますが、
その内容の正確性・完全性を保証するものではありません。当資料は事前の通知なしに内容を変更することがあります。特定ファンドの購⼊のお申し
込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付⽬論⾒書)および契約締結前交付書⾯など(⽬論⾒書補完書⾯を含む)をあらかじめお受け取りのう
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Shinko Asset Management Co., Ltd.
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投資信託は、主に国内外の株式や公社債などの値動きのある証券を投資対象としています。投資した当該資
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よる損益は、すべて投資者のみなさまに帰属します。したがって、投資者のみなさまの投資元本は保証されて
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「その他の費⽤・⼿数料」については、定率でないもの、定時に⾒直されるもの、売買条件などに応じて異
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から、リスクの内容や性質が異なり、費⽤もそれぞれの投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、
事前によく投資信託説明書(交付⽬論⾒書)や契約締結前交付書⾯など(⽬論⾒書補完書⾯を含む)をご覧くださ
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商 号 等: 新光投信株式会社
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関東財務局⻑(⾦商)第339号
加⼊協会: ⼀般社団法⼈投資信託協会
⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会
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