日本:4月の貿易収支 再び赤字に反転も、改善基調は継続

2015 May
26
日本:4月の貿易収支
25日に財務省から発表された4月の貿易収支(季節調整値)は、
再び赤字に反転も、改善基調は継続
貿易収支の推移
(10億円)
(10億円)
33ヵ月ぶりに黒字となった3月分から再度赤字に転じましたが、534
億円の赤字と小幅にとどまりました。この背景には、雇用環境の改
善から消費の堅調な米国や、量的金融緩和の実施により経済が
回復しつつある欧州向けの輸出拡大などがあるとみています。一
般に貿易赤字はGDP(国内総生産)においてマイナス寄与となりま
すが、円安などを背景として赤字幅は縮小傾向にあることから、今
後はGDPの下振れ要因が和らぐことが期待されます。
一方、25日の国内株式市況では株高が進み、日経平均株価終
値は20,413円となり年初来高値を更新しました。値上がりした銘柄
をみてみると、今回の貿易統計で輸出増となった自動車など製造
業に関連する銘柄、円安米ドル高などによる企業収益上振れ期待
のかかる商社関連業種などが値を上げました。年内と見込まれる
米国利上げなどにより円安米ドル高が意識されやすい展開となる
主なイベント・経済指標発表予定(結果)
曜日
なか、各企業の発表する2016年度の収益見通しでは10%以上の
増益を見込む向きが多く、業績に期待が持てる内容となっていま
す。これらから、短期的に日本株は、高値警戒感からもみあいも予
想されるものの、基調として堅調に推移するとみています。
グローバル・マーケット・ストラテジー・チーム
アシスタントストラテジスト
清水 翔
(年/月)
輸入はマイナスで表記
(出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJ投信作成
5月
日本
米国
 4月 貿易収支(季節調整値)
-534億円(前回 +2,274億円)
 特にございません。
 特にございません。
 4月 耐久財受注 輸送用機器を除く
月
25日
5月
26日
火
 3月 S&Pケース・シラー住宅総合指数
主要20都市
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