何億円も利益に差が出るサプライヤ マスターデータ管理

エグゼクティブ ブリーフ
何億円も利益に差が出るサプライヤ
マスターデータ管理
正確性、一貫性、関連性のないデータで損しない方法
コカコーラの正式な会社名は何ですか? Coca Cola でも、Coke Corporation でもなく、「The Coca-Cola
Company」が正解です。なぜこれが重要なのか? それは、もし The Coca Cola Company が貴社のサプラ
イヤの 1 社で、前述のようにさまざまな会社名で複数のシステムにマスター登録していたら、同一サプラ
イヤへの支出管理やリスク管理が不十分になり、何億円も損しているかもしれないからです。
大金を失った 3 社の実例: そこから学ぶべき教訓
名前にはどんな価値があるのでしょうか?サプライヤの名前には、サプライチェーン管理、サプライヤ関係
管理、調達/購買管理に何億円もの差が出るほどの価値があります。
• ある世界的な石油/ガス会社の購買責任者は、年間 200 万ドルも無駄にしていることに気付きました。
下流のサプライチェーンチームは、「The Coca-Cola Company 」という名前のサプライヤと契約交渉
し、何千ものガソリンスタンド用に商品を調達していました。一方で、上流の購買チームは、「 Coke
Corporation」という名前のサプライヤと契約交渉し、世界中にある何百か所ものオフィスに商品を調達
していたのです。つまり、こうした膨大な契約を統合できる機会を見逃していたのです。
• また、ある世界的な小売企業の商品販売責任者は、運用コストを削減して価格を下げることに神経を尖
らせていたにも関わらず、何百万ドルも損をしていたことに全く気付きませんでした。同社の北米担当
バイヤーは、「The Proctor & Gamble Company」という名前のサプライヤと契約交渉し、米国やカナダ
にある数百店舗と e コマースサイト向け商品を調達していました。一方で、ヨーロッパ・中東・アフリ
カ地域担当バイヤーは、「P&G」という名前のサプライヤから、同地域にある数百店舗と e コマースサ
イト向け商品を調達していたのです。
• また、ある世界的企業の財務部門は、90 万社のサプライヤと取引がありましたが、早期支払割引を活用
できていなかったため、何百万ドルものコスト削減機会を逃していました。例えば、30 日以内に請求書
の支払えば 2% 割引になる契約の場合、1 億ドルの注文ごとに 200 万ドル損していた計算になります。
なぜ早期支払割引を活用できなかったかというと、同社のサプライヤ データは 430 のエンタープライズ
リソース プランニング (ERP) システムと 500 の買掛金管理システムに分散しており、さまざまな部門の
購買グループが同一サプライヤに異なる支払条件を提示していたのです。一方サプライヤは、同一企業
の複数部門から異なる発注条件を提示されれば、もちろん最も有利な条件を選んでそれを全ての請求書
に適用しようとします。その結果、同社の財務部門は、請求書の明細を一行ずつ手作業で確認しなけれ
ばならなくなり、差額をサプライヤに値引き交渉するか、請求総額から差し引いて調整しなければなり
ませんでした。
悪夢のような事態が起こる理由
ハケットグループ社が調査した 2012 年のレポート1によると、「多くの企業が、支出分析ソリューション
を使って購買支出を削減しようと試みますが、実際には、全ての関連システムにわたって、サプライヤデー
タや製品データが一貫して高品質でなければ、正確な支出分析は不可能な事にすぐに気がつきます。また当
社の経験上、アナリティクス イニシアチブを成功させるためには、強固なマスターデータ管理が基盤にあ
ることが必須なのは間違いありません。」
1
2
オラクル社のホワイトペーパー: 「Spend Management Best Practices: A Call for Data Management Accelerators」、2012 年 4 月
[http://www.oracle.com/us/products/applications/master-data-management/best-practices-spend-management-1609745.pdf]
次の匿名企業による引用は、より説得力があります:
「当社のサプライヤ情報は全く使いものになりません。サプライヤへの支払いが頻繁に
遅れるので、本社の請求管理部門に頼らずに、自分たちで供給元の製造工場に支払っ
ています。すると、支払情報が混乱し、払わなくてよかったケースもありました。たと
え世界最高クラスの業務プロセスやアプリケーションがあっても、データが使いものに
ならなければ、うまく機能しないので、結局手作業で多くの修正を行う羽目になりま
す。」
結論: サプライヤとグローバルに取引するなら、そのトータルな関係を全社にわたって可視化できなけれ
ば、購買支出やリスク管理の改善は見込めません。
サプライヤデータが、正確性、一貫性、関連性に欠ける根本
的な原因
• サプライヤに関する情報が複数のシステムに分散している: 業務上不可欠なサプライヤ情報が全部 1 つ
のシステムにある訳ではありません。ERP や購買管理/買掛金管理 (AP)、サプライヤ関係管理などのさ
まざまなアプリケーションに分散しています。さらに通常は、複数のエンタープライズ リソース プラン
ニング (ERP) システムや管理システムを利用していますので、問題はさらに複雑です。事実、インフォマ
ティカのあるユーザー企業は、50 の異なるエンタープライズ リソース プランニング (ERP) システムと
400 の異なる AP システムを使っています。
• サプライヤを一意に識別できない: 同じサプライヤが、あるシステムでは「The Coca-Cola Company」
で、別のシステムでは「Coke」と登録されているようなケースです。サプライヤ名が異なる言語で定義
されている場合もあります。
• サプライヤ情報は絶えず変化している: 米国の国勢調査局によると、1 時間ごとに 240 社が移転して住
所変更し、150 社が電話番号を変更し、20 社が営業停止し、4 社が名前を変更し、5,769 人が転職して
います。
• 自動的には更新されない: あるシステムでサプライヤ情報を更新しても、それが他の全てのシステムを自
動的に更新するわけではありません。
• 合併、買収、売却の影響: 合併あるいは買収があったり、子会社や業務部門、製品ラインを売却するかも
しれません。サプライヤも同様です。 もし適切なマスターデータ管理がなければ、こうした組織統廃合
による ERP システムのデータ統合は、さらに複雑になります。
最近のあるレポートによると、サプライヤ情報を全社レベルで管理するために企業が支払うコストは、サプ
ライヤ 1 社あたり年間最大 1,000 ドルになるそうです。売上高 10 億ドル規模の平均的な企業は、サプラ
イヤ管理に毎週およそ 1,000 人時を費やしており、年換算すると数百万ドルに相当します。安定した供給
とコスト削減に取り組む企業は、高品質で一貫性のある最新のサプライヤ情報を手に入れれば、最終利益の
増大やエンドユーザーの生産性向上、運転資本管理に大きな差が出るという事実を、真摯に受け止めていま
す。
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今年中に億単位のコスト削減を実現するために
®
Informatica Total Supplier Relationship は、業務上不可欠なサプライヤ情報の管理
を改善できるソリューションとして、世界最大規模の企業に信頼を寄せられていま
す。本ソリューションは、データ統合、データ品質、マスターデータ管理を組み合
わせたソリューションであり、日々変化するサプライヤ情報を一か所で統合管理
し、サプライヤ情報を必要とするあらゆる業務アプリケーションや、分析レポート
レポート作成のベースとなるデータウェアハウスに共有化します。
Total Supplier Relationship ソリューションは、サプライヤ自身が以下の点を実行でき
るようにします:
• セルフサービス方式のポータルを使ってサプライヤ登録する
• また本ポータルを使って、変更のあった情報を更新する
これが実現すれば、貴社の部門管理者は、以下の点を実行できるようになります:
• ワークフローを使って、新規登録のあったサプライヤの内容を確認して評価し、
適切であれば新規取引先として承認し、オンボーディングを進める
• どのサプライヤ情報を、誰が、いつ変更したかを経時的に追跡管理して可視化す
ることで、監査やコンプライアンスに対応する
• サプライヤの住所や連絡先、最新の組織構造(法定組織名や所在地など)、購買契約
やその他法規制要件や業務要件への対応状況を確認するための重要な文書など、
あらゆるサプライヤ情報を密接に連携させ、高品質かつ一貫性のあるマスター
データとして管理することで、サプライヤのパフォーマンスを評価し、支出管理
とリスク管理を実行する
インフォマティカ
について
Informatica Corporation
(NASDAQ:INFA) はデータ統合
ソフトウェアおよびサービスに
おける世界 No.1 独立系プロバ
イダーの 1 社です。インフォマ
ティカのソリューションによっ
て、世界中の企業がデータから
可能性を引き出し最も重要なビ
ジネスニーズを満たしていま
す。業界初にして唯一の埋込み
型仮想データマシン (VDM) で
ある Informatica Vibe は、「一
度マッピングすれば、どこでも
適用可能」というユニークな機
能を備えた Informatica プラッ
トフォームです。現在、世界
5,800 社を超える企業が、社内
だけでなくクラウドやソーシャ
ル ネットワーク全般を網羅しな
がら、デバイスからモバイル、
ソーシャルからビッグ データに
至るまでの全ての情報資産から
最大限の価値を引き出し、活用
することに成功しています。
サプライヤ情報の改善管理によるインパクトは計り知れません。最近インフォマ
ティカが査定した世界最大級のある企業は、以下のようにサプライヤ情報管理を改
善することで、年間 4,900 万ドルのコスト削減余地があると判明しました:
• サプライヤとの取引価格や支払条件、諸条件をグローバルに交渉する
• サプライヤのオンボーディングプロセスやコンプライアンス認定作業を迅速化、
効率化する
• サプライヤ情報を体系化することで、より効率的に管理する
• サプライヤ支出管理とサプライヤ リスク管理の分析能力を上げる
• IRS 1099 の報告書要件や、2012 年のドッド・フランク法の条項などを含む規制
要件へのコンプライアンスリスクを低減する
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