技術開発・技術力向上 P34-35(PDF/924KB)

お客様に向けて
技術開発・技術力向上
技術力の向上と技術継承
●より高度な技術力が求められる事業においても着実かつ柔軟に対応し、将来にわたってお客様
へ高品質なサービスを提供するために、
技術力の向上と技術継承等に努めています。
社内の技術力向上と技術継承の基本的な指針となるエンジニア育成プランに基づき、高度な専門技術力と幅
広い仕事力を身に付けたエンジニアを育成します。
「職場内教育(OJT)」
「職場外教育(OFF-JT)」
「自己研鑽」の3
つの方策を総合的に推進することにより、エンジニアの基礎技術力を向上させています。
職場内教育(OJT)
職場外教育(OFF-JT)
職場の上司・先輩が若手エンジニアの技術レベル
技術系研修(講義による研修、応用力を向上させる
と取り組み状況を把握し、日頃の日常業務を通じて
ための実習式の研修、現場での実務体験を通して現
門技術力の向上に結び付けています。
の内容の充実を図ることで、技術力の向上及び着実
指導することで、若手エンジニアの基礎技術力・専
また、VE活動を継続的に実施し、社内へ浸透させ
ることで、道路施設・サービスの機能向上とコスト
場力を強化する研修等)や技術発表会、社内勉強会等
な技術継承を推進します。
最適化を推進すると同時に、総合的な技術力の向上
を促進しています。
■VE
■ ※活動
2002年度から毎年、関連プロジェクトごと
にVEチームを編成し、業務の一環としてのVE
活動に積極的に取り組んでいます。また、VE研
修や成果報告会等を定期的に開催すると共に、
VE全国大会への参加を通じて、VE活動を精力
技術発表会の様子
的に進めています。
※ VE(バリュー・エンジニアリング)とは、施設・サービス
の機能面とコスト面に着目し、その両面から価値の向
上を図っていく管理技術。
VE全国大会入選(2010年〜2014年)
「マイルズ賞特別賞」受賞(2011年)
VE資格の保有者数(2014年末時点)
VEスペシャリスト1名、
VEリーダー40名
社内勉強会での実験見学の様子
自己研鑽
積極的な論文等投稿・発表、技術力向上に資する
技術系資格の取得を支援・奨励することで、専門技
術力や適応能力を持続的に向上させます。
VE全国大会での発表の様子
主な資格保有社員数:
技術士59名、土木鋼構造診断士20名、
コンクリート診断士44名(2014年末時点)
社内のVE活動報告会の様子
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お客様に向けて
技術開発の推進と活用
●技術開発の推進や知的財産を活用することにより、事業の効率化や事業領域を拡大します。
お客様への高品質なサービス提供、首都高グルー
プの事業の効率化及び事業領域の拡大のため、政府、
大学、他企業、
(一財)首都高速道路技術センター等と
幅広い連携を図り、国内外でトップクラスの橋梁の
開発を一層進めます。併せて、省電力化及びコストの
低減を図るため、適用可能箇所には省エネルギー・
再生可能エネルギー技術を活用します。
① 防災・減災
▶▶ 首都直下地震に対する道路構造物の防災、
減災、早期復旧を可能とする高架橋の制震
地域 国•際社会に向けて
建設・維持管理技術や、トンネルの建設・防災技術の
■主な技術開発と活用
■
装置等の技術開発
② 道路の点検・補修・補強・更新
▶▶ 鋼構造物疲労損傷への補修・補強技術、点
検診断技術の開発及び活用
▶▶ 3次元点群データを活用したインフラドク
(下記参照)の技術開発及び活用
ター ®
▶▶ 走 行 し な が ら 道 路 照 明 の 照 度 測 定 及 び
ETC電波環境測定などができる特殊測定
面保護工法等の耐久性向上技術開発
※
国民 取•引先等の
皆様に向けて
車両の技術開発
▶▶ 維持管理業務を軽減する高架橋の床版
上
▶▶ 損傷した高架橋の床版の確実かつ効率的
な更新技術開発
※橋の上を通る車両の重みを橋桁や橋脚に伝えるための床板
活力あふれる職場に向けて
③ 省エネルギー・再生可能エネルギー
▶▶ 省電力化を目的としたLED照明の最新技
術の道路照明への活用
■インフラドクター®
■
道路・構造物の維持管理の支援を目的として、
地理情報と3次元点群データを活用したシステム
「InfraDoctor( インフラドクター)®」を首都高技
術㈱、㈱エリジオン、朝日航洋㈱が共同開発しまし
GISプラットフォーム
●全方位動画閲覧
(点検・設計業務の計画立案時に参照)
●協議用図面作成
(点検・設計・工事業務な
ど近接施工協議、保安規
制図などの作成)
●CAD図作成
(道路平面図や断面図などの作成)
事業計画
た。インフラドクター ®は、GIS(地理情報システム)
とMMS(移動計測車両による測量システム)で計
測した3次元点群データや全方位動画などを連携
させ、道路・構造物の様子状況を画面上で確認した
り、点群データから必要な図面を自動作成したり
することで、道路・構造物の維持管理業務をトータ
ルサポートするシステムです。
データ保存
3次元点群データ
●点検車シミュレーション ●3D寸法計測及び変状確認
(最適な点検車両選定、障害物 (道路構造物・近接構造物の空間
との干渉チェック)
寸法の計測や変状の確認による
点検支援)
地図・図面上からアクセス
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