販売士3級試験 それでは販売士 3 級試験の概要に触れたいと思います。科目は以下のようになっており、1 科目につき 10 設問、1 設問当り 5 問の解答になりますので、5 問×10 設問×5 科目の計 250 問の問題が出題されます。試 験科目はどの級でも下記の 5 科目で構成されています。1 級にはさらに面接があります。 1. 2. 3. 4. 5. 小売業の類型 マーチャンダイジング ストアオペレーション マーケティング 販売・経営管理 上記の 5 科目を合計して 70%以上の正解率で合格になりますが、1 つでも 50%を下回る科目がある場合は失 格となります。 なお、商工会議所における販売士試験の階級ごとの位置づけとしては 3級・・・売り場担当者クラス 2級・・・売り場主任、管理者、部課長などの中堅幹部クラス 1級・・・大規模小売店の店長、中小小売業の経営者クラス という事で位置づけされております。 ~~~~~2 級がオトク!?~~~~~ 私は2級から挑戦し、独学で勉強して合格しましたが、合格したその直後に公共の職業訓練校に通うこと になりました。そこでは販売士の授業があり、今度は3級を勉強するハメになりました。嫌々ながらも勉強 しながら気づいた事は、2級も3級もほとんど差がないという事です。もちろん、2級は3級のほぼ全てを 網羅していますが、だからと言って3級の知識で2級に対応できない訳ではありません。 「3級で 90 点近く 取れる方であれば、2 級も問題ない」というのが私の見解です。 実際、合格率で言えば 3 級で 60%台、2 級で 50%台といった所ですが、ここ最近は 2 級より 3 級の方の合 格率が低いなどの逆転現象が多々あるみたいです。これはもちろん試験内容も違いますし、受験者層(2 級 は現役の小売業従事者が多く、3 級は業務未経験の高校生も混じる)も違うのでなんとも言えないのですが、 他の検定試験でも 3 級の方の合格率が低いというのはあまり例がありません。 よって、もし 3 級の受験をご検討でしたら並行して 2 級も視野に入れた方が良いでしょう。但し、3 級は 7 月、2 月と年 2 回実施されるのに対し、2 級は 10 月に 1 回しか実施されません。学習されるタイミング次 第といった所でしょうか。 具体的にどういった所が違うのかと言うと、3 級は「売り場担当者レベル」という位置付けですので、売 り場で実際に行う「包装の仕方、ひもの掛け方」 「水引きや、のしに関する知識」などがテキストに含まれて います。2 級は「売り場主任、管理者クラス」という位置付けですので、先ほどの 3 級の内容の換わりに販 売員の教育や訓練、育成などの項目があり「OJT や OFF-JT、リーダーシップの取り方」などを学習します。 他に違う所もあるかもしれませんが、あくまで受験者の方の立場が「販売員なのか管理者なのか」で、少 し視点が違うだけで中身はあまり変わらないという解釈をしております。よって、3 級の知識が残っている うちに 2 級に挑戦した方が得策かと思います。
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