地場産業就労支援事業 仕様書(公募用) 1.事業目的 神戸開港以来の伝統を受け継ぐ地場産業である神戸洋服・神戸靴・神戸洋家具の各産業(以下、 地場産業という)の担い手となる人材を育成するため、地場産業関係団体の協力のもと、緊急 雇用創出事業(地域人づくり事業)により、地場産業への就職を志す未就職者を雇い入れ、社 会人として必要となる基礎的知識の習得を図る研修(OFF-JT)や職場での実習(OJT)を組み合 わせた研修機会の提供により就職を支援する。あわせて地場産業関連企業の人材確保支援を行 う。 2.業務委託期間(予定) 契約日から平成 27 年 9 月 30 日まで(概ね 8 か月間) 3.対象者(以下、 「求職者」という) ・雇用する時点において失業中で、市内地場産業関連企業への就職を希望する者 ・採用面接時点では在職中であるが、事業開始前に契約期間満了等が確実な者は対象とする。 ・3 月卒業予定の学生・生徒で、採用面接時点で未内定状態であり、卒業後の事業開始時点で 失業状態であると予測される者も対象とする(卒業日以降の雇い入れ)。 ・これまでに他の自治体での実施分も含め、 「地域人づくり事業」に従事したことのある者は 対象外とする。 4.求職者の新規雇用者数 ・8人程度(事業運営のために雇用する者を除く) 5.求職者の雇用期間 ・原則6ヶ月間とし、研修(OFF-JT)は 1~2 か月程度、職場実習(OJT)は 4~5 か月程度と する。 ・平成 27 年 3 月 31 日までに雇用契約を締結し研修を開始すること。 ・雇用契約後(研修開始後)に退職者が生じた場合の補充は不可とする。 6.委託業務の内容 人材育成・就業支援計画に基づき、下記(2)及び(3)の両方を求職者に実施して人材育成を図 り、事業終了後の正社員での就業に繋げ、市内地場産業関連企業の人材確保に役立てること。 (1) 求職者の募集、選考、雇用、雇用管理 労災保険・雇用保険等の社会保険について、適正な手続きを行うこと。 (2)求職者の社会人として必要となる基礎的知識の習得を図る研修(OFF-JT) 。 ビジネスマナー、労働関係法令等の他、ものづくりの現場等で役立つ知識や考え方を習得 1 できる研修を行うこと。 (3)求職者の地場産業関連企業等における職場実習 ・実習先となる企業を開拓して求職者を労働者派遣契約により派遣すること。 実施にあたっては、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関 する法律」 (以下「労働者派遣法」という。 )上の「労働者派遣」の形態、 「紹介予定派遣」 の形態によることも可能とする。 ・単なる就業体験に終わるのではなく、事業終了後に正社員として就業することを前提と し、実際の業務を担う内容とすること。また、求職者に地場産業の魅力を知ってもらう 内容とすること。 ・雇用期間中に職場実習先への派遣継続が困難となった場合には、求職者の希望等を勘案 して、速やかに他の職場実習先を紹介すること。 (4)求職者の就職後の定着支援を含めた安定雇用に向けたフォローアップ (5)当該事業における求職者への満足度調査及び調査に基づく事業の改善 (6)市内地場産業関連企業等の人材確保の支援 求職者の職場実習受け入れ企業等を中心に、セミナーやコンサルタント派遣などにより、 企業の人材確保に資する支援策を実施すること。なお、支援策利用に関する企業の費用 負担は無料とすること。 (7)事業に関する報告 市の求めに応じ随時進捗状況の報告及び事業終了後の実績報告を行うこと。 (8)その他、業務を遂行するために必要と認められること 7.委託事業の対象となる事業費 本業務を遂行するために必要な経費であり、かつ通常業務と区別して経理することが可能な ものであること。また、支払った証が書類で説明できるものであること。 (1)「求職者新規雇用者人件費」 賃金、通勤手当等の諸手当、社会保険料等の事業主負担、人件費に係る消費税 ・上記にかかる費用が、総事業費の 2 分の 1 以上とすること。 ・求職者の賃金は、研修(OFF-JT)や職場実習(OJT)のいずれの期間も支給すること。 ・賃金については、最低賃金を超えるほか、地域における賃金水準(実習先の初任給等) を勘案し過大なものとならないようにすること。なお、研修(OFF-JT)と職場実習(OJT) で賃金(時給)が異なることは可とする。 (2)「求職者新規雇用者の研修(OFF-JT)及び職場実習(OJT)に係る経費」 ①研修機関での OFF-JT の場合 研修機関の入学料(入学料、登録料) 、授業料(講座受講料、実習費、補講費) 、教科 書代や教材費、研修に通うための交通費等の本人負担相当分。 ※受験料や免許登録に係る費用(受検会場等までの交通費含む)は対象外。 ②受託者自ら行う OFF-JT の場合 外部講師謝金及び旅費、教科書代や教材費、研修に必要な資材に係る経費等 2 ※国の指針では、謝金は自治体謝礼規定によることとされているため、あらかじめ 市に確認をしておくこと。 ③指導に従事した既存社員の人件費(受託者での OJT) 指導にあたる間の賃金(ただし、住宅手当等、当事業に直接関わりがないと想定され る諸手当や通勤手当、賞与は対象外。本来勤務の場所と OJT 研修の場所が異なる場合 の OJT 先への通勤手当は対象とする)。 ※業務内容が日誌等で確認でき算出根拠が確認できるものであること。 ④その他、OFF-JT 及び OJT に係る必要な経費 (3)「その他の経費」 ①既存社員の人件費(上記「③指導に従事した既存社員の人件費」を除く。 ) 住宅手当等、当事業に直接関わりがないと想定される諸手当や通勤手当、賞与は対象 外とする。なお、派遣労働者である場合、派遣契約の中で派遣会社から労働者に支払 われる賃金が明記されていない等、不明瞭な場合は派遣契約・覚書等で定められた派 遣料金に 0.7 を乗じた額とする。 ②事業運営のために雇用する者の人件費 従事した業務量に応じた費用とし、その内訳が事後確認できること。 派遣労働者である場合は、上記①既存社員の人件費での記載と同様の扱いとする。 ③消耗品、その他本事業を実施するために必要と認められる経費。 備品は原則取得せず、必要な場合はリースまたはレンタルにより対応すること。 なお、一般管理費は対象外とする。 8.その他 本事業は緊急雇用創出事業臨時特例交付金を活用して実施するものであるため、次の事項 を満たすこと。 ① 新規雇用する求職者の募集 公共職業安定所への求人申込みを必須とし、その他、ホームページでの公開、その他こ れに類似する方法により行う場合でも広く募集の公開を図ること。なお、公共職業安定 所への求人申込みの際には、当該求人が「地域人づくり事業」の求人である旨を申し出 るとともに、求人申込み後速やかに神戸市へ求人票(写)を提出すること。 ② 新規雇用者の失業状態の確認 求職者を雇用する際には、本人に失業状態であるか否かの確認を行うこと。 なお、確認方法については、履歴書、卒業を証明する書類、雇用保険受給資格者証、そ の他失業状態であることを証明できるものの提示を求めること等によること。また、事 業による雇用契約の終了後、労働者の就職状況等について、神戸市がアンケート調査を 行う場合があるため、求職者の住所や氏名、業務終了時点での就業状況等について事業 者から神戸市に報告することについて、求職者に同意を求めること。 ③ 就業支援情報の提供 新規雇用した求職者に対して、神戸市が提供する就業支援情報を提供するとともに、事 業終了後においても、できるだけ安定雇用に移行できるよう必要な支援に努めること。 3 ④ 委託事業に係る消費税 通勤手当や消耗品等物件費に消費税が課税されているにもかかわらず、事業費の総額に 消費税相当額を加えることがないよう(二重計上の防止)にすること。免税事業者に対 して消費税額を上乗せして支払うことがないようにすること。 ⑤ 委託業務の経理 他の経理と明確に区分した会計帳簿を備えるとともに、総勘定元帳及び現金出納簿等の 会計関係帳簿類並びに労働者名簿、出勤簿及び賃金台帳等の労働関係帳簿を整備し、こ れらの帳簿を平成 33 年 3 月 31 日まで保存すること。 ⑥ その他 ・研修スケジュールを明らかにし、追加変更等が生じた場合には速やかに報告すること。 ・本事業による派遣手数料や常用雇用移行時の報酬等を利用企業から得てはいけない。 ・会計年度毎に実績確認により事業費を確定し、各年度の上限額の範囲内で支払うもの とする。 ・その他、 「兵庫県緊急雇用就業機会創出等市町事業費補助事業実施要領」 (別紙)によ るものとする。 4
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