新数量シェア設定で後発品の需要拡大が継続

沢井製薬
(4555・東証 1 部)
2016 年 2 月 24 日
新数量シェア設定で後発品の需要拡大が継続
主 要 指 標 2016/2/23 現 在
リ サ ー チ ノ ー ト
株
(株)QBR
真下 弘司
業績動向
2015/3
通
2017/3
通
通
7,580 円
発行済株式数
38,166,588 株
時 価 総 額
289,303 百万円
ベーシック
2015/7/8
アップデート
2015/12/25
売上高
前期比
営業利益
前期比
経常利益
前期比
当期純利益
前期比
EPS
百万円
%
百万円
%
百万円
%
百万円
%
円
105,454
17.4
20,688
8.4
20,619
8.0
14,053
15.3
382.26
124,000
17.6
22,000
6.3
21,700
5.2
15,500
10.3
420.43
ア ナ リ ス ト 予 想
124,600
18.2
22,400
8.3
22,200
7.7
15,800
12.4
428.57
期 ア ナ リ ス ト 予 想
138,600
11.2
25,000
11.6
24,800
11.7
17,700
12.0
480.10
期 実
会
2016/3
価
直前のレポート発行日
期
績
社
予
想
( 2015 年 5 月 発 表 )
好調持続、3Q 累計の営業利益は 11%増
16/3 期 3Q 累計の連結業績は、売上高が前年同期比 15%増の 924 億円、営業利益は同 11%増の 193 億円、
15 年 4 月に田辺三菱製薬(4508)から子会社の鹿島工場を譲受したことに伴い負ののれん発生益 8.4 億円
を計上、純利益は同 20%増の 140 億円となった。ジェネリック医薬品(GE)市場は、14 年 4 月に実施され
た使用促進策の効果が継続、さらに 15 年 6 月末に閣議決定された骨太の方針 2015 で新たな数量シェア目
標(17 年央に 70%以上、18 年度から 20 年度末までの間のなるべく早い時期に 80%以上)が設定されたこ
ともあり需要の拡大が続いた。同社でも DPC(入院医療包括評価:医療費の定額払い制度)病院向けが大幅
に伸長したほか、薬局向けも引き続き順調に推移。田辺三菱製薬から譲り受けた鹿島工場での田辺三菱製
薬向け製造受託も増収に寄与した。医療機関別の納入実績(単体ベースの採用金額増減率)でみると、DPC
病院向けが前年同期比 31%増、保険薬局向けは同 15%増だった。販路別の売上高(連結ベース)では、薬
局・病院分野に幅広い販売チャネルを持つ卸ルートが同 14%増と伸長。利益面では鹿島工場の稼働により
原価率が悪化、試験研究費や人件費など販管費も増加したが、増収効果で吸収し営業利益は増加した。
会社計画・QBR 予想とも変更なし
16/3 期通期の連結業績に関して会社は、売上高が前期比 18%増の 1240 億円、営業利益が同 6%増の 220
億円を計画。3Q 累計業績の通期計画に対する進捗率は、売上高が 74%(前年同期の実績は 76%)
、営業利
益は 88%(同 84%)になる。15 年に発売した新製品の低調等から売上高はやや計画を下回る進捗だが、製
品ミックスの改善(高単価製品の比率上昇など)や販管費の未消化で営業利益は計画を上回る進捗。全体
では概ね計画通り推移しているとして期初公表の計画を据え置いた。
QBR 予想の 16/3 期の連結業績は、売上高が前期比 18%増の 1246 億円、営業利益は同 8%増の 224 億円。
続く 17/3 期は、売上高が前期比 11%増の 1386 億円、営業利益は同 12%増の 250 億円でともに前回予想を
据え置く。16 年 4 月に予定されている診療報酬・薬価改定の影響は懸念されるが、新たな GE の数量シェア
目標の達成に向け今まで以上の GE の使用促進策が実施され GE 市場の拡大が続くと予想。同社はリーディ
ングカンパニーとして市場拡大の恩恵を享受、好業績が続くとの見方に変更はない。
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