星光 PMC

星光 PMC
(4963・東証 1 部)
2016 年 6 月 9 日
化成品の好調などを受け、利益面で上方修正
主 要 指 標 2016/6/08 現 在
リ サ ー チ ノ ー ト
株
(株)QUICK
伊藤 健悟
業
績
動
売上高
百万円
向
価
1,169 円
発行済株式数
30,743,604 株
時 価 総 額
35,939 百万円
前期比
%
営業利益
百万円
前期比
%
経常利益
百万円
直前のレポート発行日
ベーシック
2016/03/15
アップデート
-
前期比
%
当期純利益
百万円
前期比
%
EPS
円
績
24,569
2.5
1,318
312.1
1,335
156.2
1,072
-
35.39
想
(2016 年 2 月発表)
24,830
1.1
1,460
10.7
1,520
13.8
1,130
5.3
37.27
アナリスト予想
24,000
-2.3
1,750
32.7
1,820
36.3
1,400
30.5
46.17
2017/12 ア ナ リ ス ト 予 想
25,200
5.0
2,000
14.3
2,070
13.7
1,530
9.3
50.46
2015/12 実
会
2016/12
社
予
1Q は製紙用薬品、化成品の両事業が大きく利益を伸ばす
16/12 期 1Q の連結業績は、売上高が前年同期比 1%減の 59 億円、営業利益が同 2.0 倍の 5.0 億円となっ
た。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業は、需要低迷でオフセットインキ用樹脂などが落ち込んだほか、
記録材料用樹脂も振るわず、減収、大幅減益に。一方、製紙用薬品事業は、国内の紙・板紙の生産量がほ
ぼ前年同期並みとなる中、シェア向上で売上数量を拡大。中国でも新規顧客の獲得などが進み、出荷は堅
調に推移した。原料市況下落に伴う製品価格引き下げで売上高は微減となったが、数量増とコスト削減・
合理化の効果で大幅増益となった。化成品事業は、3D プリンター用の UV 硬化樹脂など新製品が伸びたほか、
化粧品、電子材料向けも伸長して業績を拡大。連結全体で若干の減収ながら、利益は高い伸びとなった。
化成品の販売好調と円高がプラス要因に
1Q の決算にあわせて会社側は、16/12 期上期の連結業績見通しを売上高 121 億円(変更なし、前年同期比
微減)、営業利益 6.0 億円→8.1 億円(同 30%増)、純利益 4.6 億円→7.1 億円(同 33%増)へ修正した。国内
外でコスト削減・合理化が順調に進んでいるうえ、化成品事業の出荷が想定以上に順調に増加しているた
めと説明。純利益は、KJ ケミカルズ社の 100%子会社化に伴う特別利益の発生などを織り込んでいる。通
期の見通しは、今後の為替や原燃料市況に不透明感が強いとして、期初計画の売上高 248 億円(前期比 1%
増)、営業利益 15 億円(同 11%増)を変更していない。
企業価値研究所では、16/12 期通期の連結業績予想を売上高 240 億円(変更なし、前期比 2%減)、営業利
益 15 億円→18 億円(同 33%増)、17/12 期は売上高 250 億円→252 億円(前期比 5%増)、営業利益 17 億円→
20 億円(同 14%増)へそれぞれ修正する。印刷インキ用・記録材料用樹脂事業の環境は厳しく、今期は年間
でも減収、減益となるが、来期は新製品の戦力化と合理化の進展で回復に転じる見通し。化成品事業は国
内外で総じて順調に推移しており、原料安の追い風もあって着実に収益を伸ばそう。製紙用薬品事業では、
中国での出荷が想定以上に拡大している。ここでは円高が利益面でプラス要因となることもあり、従来予
想を上回る増益となりそうだ。より中長期的には、新規事業として開発中の CNF(セルロースナノファイバ
ー)や銀ナノワイヤなどが業績の伸びの牽引役になると期待する。
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