サムティ (3244・JASDAQ スタンダード) 2015 年 3 月 6 日 リキャップ CB によるエクイティファイナンスを発表 主要指標 2015/03/05 現在 リ サ ー チ ノ ー ト 株 ㈱ティー・アイ・ダヴリュ 堀部 吉胤 業 績 2014/11 社 予 価 902 円 発行済株式数 23,790,861 株 時 価 総 額 21,459 百万円 経常利益 百万円 アップデート 2014/10/14 績 24,363 -11.0 4,042 45.1 2,304 10.2 2,304 38.3 108.21 想 34,000 39.6 5,600 38.5 3,500 51.9 2,600 12.8 117.16 35,500 45.7 6,200 53.3 4,100 78.0 2,900 25.9 130.68 アナリスト予想 前期比 % 2014/04/09 前期比 % (2015 年 1 月発表) 営業利益 百万円 ベーシック 売上高 百万円 向 実 会 2015/11 動 直前のレポート発行日 前期比 % 当期純利益 百万円 前期比 % EPS 円 積極的な業容拡大に向け、リキャップ CB を発行 3 月 4 日に 40 億円の CB 発行と 10 億円を上限とする自社株買いを発表。最近流行のリキャップ CB と呼ば れる手法。2013 年 5 月の公募増資から比較的短期間でのエクイティファイナンスとなった。当社は収益拡 大に向け積極的なアセットの積み上げを行っており(中長期経営計画「Challenge40」では、23/11 期末の 総資産目標 3,000 億円を掲げている) 、一定の自己資本比率を維持するためエクイティファイナンスを断続 的に行う必要がある。一方、足元の金融機関の不動産融資姿勢は非常に緩和しており、差当り自己資本比 率を低下させても支障がないため、今回、公募増資ではなく、自社株買いが先行し希薄化が先になるリキ ャップ CB を選択したと考えられる。 CB の発行条件の要点を記すと、2020 年満期のゼロクーポンで、転換価格は当初 1,003 円。1 回限りの下 方修正条項が付いており、2016 年 3 月 4 日までの 15 連続取引日の終値の平均値(1 円未満の端数切り上げ) が 1,002 円以下になった場合、転換価格はこの平均値に修正される。ただし、803 円が下限。なお、株価上 昇時に転換を促進するため、当社に 130%コールオプションが付与されている。 3 月 5 日実施の ToSTNeT-3 を利用した立会外取引による自社株買いは、10 億円(約 108 万株)目標に対 し約 5.8 億円(約 63.5 万株)となった。1 株当り取得価額は 3 月 4 日終値の 920 円。取引相手の属性は不 明だが、特定の株主を意識した取引ではないとのこと。残り約 4.2 億円は市場で 4 月 30 日までに取得予定。 高い利益成長により希薄化を吸収して EPS の向上が続こう 自社株買い及び CB の転換が完了した場合、自己資本は 30 億円増加する。EPS の希薄化は、転換価格、今 後の自社株買いの取得価額によって左右されるが(特に転換価格)、自社株買いの平均取得価額 920 円、当 初転換価格を前提にすると 11.6%、下限転換価格を前提にすると 14.9%となる。BPS への影響は僅少で、 当初転換価格ならほぼ変わらず、 下限転換価格でも 40 円程度減少するに過ぎない (14/11 期末 BPS1,047 円)。 EPS の希薄化の程度は約 1 年後の株価の動向で振れるが、1 年後の株価形成に影響が大きいと考えられる 16/11 期業績の見通しは明るい。再生流動化、投資分譲などのラインアップは揃っており、注目のピエリ守 山(販売用不動産になっており売却前提)は SPC の時価連結時に利益を先取りしているが、さらに売却益 が出るとみる。TIW では 16/11 期の営業利益は 85 億円、純利益は 37 億円程度に拡大するとみている。 アナリストレポート・プラットフォーム 1 デ ィ ス ク レ ー マ ー 1.本レポートは、株式会社東京証券取引所(以下「東証」といいます。 )が実施する「アナリストレポー ト・プラットフォーム」を利用して作成されたものであり、東証が作成したものではありません。 会社概要 2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作 成されたものであり、その作成費用は、当該企業が東証に支払った金額すべてが、東証から株式会社テ ィー・アイ・ダヴリュ(以下「レポート作成会社」といいます。 )に支払われています。 3.本レポートは、東証によるレビューや承認を受けておりません(ただし、東証が文面上から明らかに 誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま せん) 。 4.レポート作成会社及び担当アナリストには、この資料に記載された企業との間に本レポートに表示さ れる重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません。 5.本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的として作成されたもので、有価証券の 取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません。有価証券の取引には、相場変 動その他の要因により、損失が生じるおそれがあります。また、本レポートの対象となる企業は、投資 の知識・経験、財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に、投資対象として、一律に適 合するとは限りません。銘柄の選択、投資判断の最終決定は、投資者ご自身の判断でなされるようにお 願いいたします。 6.本レポート作成にあたり、レポート作成会社は本レポートの対象となる企業との面会等を通じて、当 該企業より情報提供を受けておりますが、本レポートに含まれる仮説や結論は当該企業によるものでは なく、レポート作成会社の分析及び評価によるものです。また、本レポートの内容はすべて作成時点の ものであり、今後予告なく変更されることがあります。 7.本レポートは、レポート作成会社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが、東証及 びレポート作成会社は、本レポートの記載内容が真実かつ正確であり、そのうちに重要な事項の記載が 欠けていないことやこの資料に記載された企業の発行する有価証券の価値を保証又は承認するものでは ありません。本レポート及び本レポートに含まれる情報は、いかなる目的で使用される場合におきまし ても、投資者の判断と責任において使用されるべきものであり、本レポート及び本レポートに含まれる 情報の使用による結果について、東証及びレポート作成会社は何ら責任を負うものではありません。 8.本レポートの著作権は、レポート作成会社に帰属しますが、レポート作成会社は、本レポートの著作 権を東証に独占的に利用許諾しております。そのため本レポートの情報について、東証の承諾を得ずに 複製、販売、使用、公表及び配布を行うことは法律で禁じられています。 <指標の説明について> 本レポートに記載の指標に関する説明は、東京証券取引所ウェブサイトに掲載されております。 参照 URL ⇒ http://www.tse.or.jp/listing/analystreport/index.html アナリストレポート・プラットフォーム 2
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