ご参考資料 2016年2月10日 マーケットレポート 「マイナス金利と不動産価格」について 日銀は、1月28日~29日の金融政策決定会合で「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入を決定 しました。日銀は、今回のマイナス金利導入によりイールドカーブの起点を引き下げ、市場金利全体をさら に低下させることを意図しています。 以下の通り、マイナス金利の導入はさまざまな金利に影響を及ぼすことが想定されます。 ①預金金利の低下 ②住宅ローン金利の低下 ③貸出金利の低下 住宅ローン金利の低下は、不動産購入時の金利負担が減少することから、住宅取得需要の拡大が想定 されます。また、貸出金利の低下は、不動産開発時の金利負担が減少することから、不動産開発に伴う 不動産の取得需要の拡大が見込まれます。 こうした不動産取得需要の増加は、不動産価格の上昇を下支えする要因となることが期待されます。 実際に、日本に先駆けてマイナス金利となっているデンマークやスウェーデンといった国では、不動産価 格が上昇しています。 図1のとおり、デンマークでは住宅価格が2012年の第3四半期から2015年の第3四半期までの3年間で約 16.0%上昇しています。 また図2のとおり、スウェーデンでも不動産価格が2015年の1年間で約12.3%上昇しています。 以上 (図2)スウェーデンの金利と不動産価格の推移 (図1)デンマークの金利と住宅価格の推移 (金利:2010年12月~2016年1月、月次) (住宅価格指数:2010年10-12月期~2015年7-9月期、四半期) (%)1.5 115 (金利:2010年12月~2016年1月、月次) (不動産価格指数:2010年10-12月期~2015年10-12月期、四半期) (%)4 700 110 3 650 0.5 105 2 600 0.0 100 1 550 -0.5 95 0 500 1.0 住宅価格指数(右軸) 不動産価格指数(右軸) 金利(左軸) 金利(左軸) 90 15/12 (年/月) ※デンマークの金利はCD(Certificates of deposit)金利。 ※住宅価格指数は、2010年を100とした指数値。 (出所)デンマーク国立銀行、デンマーク統計局のデータを基に三井 住友トラスト・アセットマネジメント作成 -1.0 10/12 11/12 12/12 13/12 14/12 -1 10/12 11/12 12/12 13/12 14/12 450 15/12 (年/月) ※スウェーデンの金利はレポレート。 (出所)スウェーデン国立銀行、スウェーデン統計局、Bloombergの データを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 ※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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