ツーバイフォーの未来を拓く わが国初の木造6階建て実大実験棟 建設

ツーバイフォーの未来を拓く
わが国初の木造6階建て実大実験棟
建設プロジェクト
ツーバイフォー工法によるわが国で初めての6階建て実大実験棟がこの3月に完成します。
これは再生産可能な循環資源である木材の利用促進に寄与するとともに、
ツーバイフォー工法の一層の発展・普及を期するリーディングプロジェクトです。
耐震・耐火構造をはじめとする先導的な技術の開発と、
施工性、耐久性、居住性などの検証を行うとともに、
実験棟を積極的に公開し、高層建築物の木造化について普及啓発を促します。
また、実験・検証の成果を﹁枠組壁工法建築物設計の手引﹂
などに反映し、普及を図るとともに、
ツーバイフォー工法による中低層建築物においても、大開口や大空間を
従来よりも確保する設計など、幅広く有効に活用されることを目指しています。
イメージ図(南側立面図)
ツーバイフォー6階建て実大実験棟プロジェクト
この実験棟は、国立研究開発法人 建築研究所との共同研究のもと、国土交通省の補助を受け、
同研究所敷地内に、平成28年3月に完成予定です。
ツーバイフォー工法による6階建てを実現するには、従来の4階建てに比して、次のことが
必要となります。
プロジェクトで実験・検証する技術内容
1
高強度耐力壁
高強度耐力壁の施工・性能検証等
2
2時間耐火構造
2時間耐火壁・床の施工等の検証を行い、大臣認定に繋げ普及を図る
3
パネル工法等による床構法
CLT等複数の床構法の施工・性能検証等
4
高層化による影響への対処
沈み込みへの対処・計測、開口部における耐風圧、水密性能の検証等
5
その他各部位部材の性能
検証等
地震動等に対する振動計測、床衝撃音遮断性能の検証、外壁部材の
経年変化の観測等
実験棟概要 建 設 地 茨城県つくば市立原1番地 国立研究開発法人 建築研究所敷地内
構造・規模 枠組壁工法 地上6階建て 建築面積39.85㎡ 延床面積201.75㎡
設
計 基本設計:一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会 6階建て実験棟建設委員会
実施設計:一級建築士事務所 株式会社日本システム設計
施
工 西武建設株式会社
完 成 予 定 平成28年3月
5005
洋室
平行弦
床トラス
Ⅰ型
ジョイスト
洋室
廊下
洋室
廊下
洋室
廊下
洋室
廊下
玄関
廊下
LVL
ストレスト
スキンパネル
CLT
ポーチ
断面図
17309
1∼2階部分でより高い構造強度や耐火性能を有すること
● 高層化に伴いより高い耐風圧、水密性能、耐震性能等を有すること
●
2000