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第 回GODAC
セミナー
「
「沖縄でも取り組み始めた地震予測の試み:その規則性と複雑性に迫る」
同じ場所で繰り返し起こる地震 (相似地震) は、普段は地震発生間隔や規模
(マグニチュード) がほぼ一定となる単純なパターンで発生することが知られ
ています。
ンター セ このような特徴を活かして、今後発生する相似地震について、予測する試み
が沖縄でも行われています。ところが、大きな外力が加わると、そのような
規則性は失われ、複雑なパターンになることが東北地方太平洋沖地震後の解
析から明らかになりました。このような特徴は、相似地震に限らず、 ゆっ
くり地震 と呼ばれる、体感できないほどゆっくりすべる現象においても成
り立つと考えられています。これらの地震は規模が小さいため、直接的な被
害を及ぼすものではありませんが、一方で時間スケールも短いため、研究に
基づく仮説と検証を積み重ねることで、巨大地震への適用に繋がることが期
待されています。 本講演では、マグニチュードをはじめとする基本的な用語説明を交えなが
▲釜石沖の震央と東北地方太平洋沖地震のすべり分布
ら、その「複雑なパターン」から地震発生過程の特徴を紐解く、新たな手法
や現在に至るまでの地震予測研究の最前線について紹介します。
■ プログラム
16:30 ∼ 16:35
開会挨拶
公立大学法人名桜大学
高安 美智子 リベラルアーツ機構 数理学習センター長 ※16:20開場
講 演
16:35∼ 17:55
「沖縄でも取り組み始めた
地震予測の試み:その規則性と複雑性に迫る」
国立研究開発法人 海洋研究開発機構
有吉慶介 地震津波海域観測研究開発センター
地震津波予測研究グループ 技術研究員
17:55 ∼18:00
閉会挨拶
鷲尾 幸久 国立研究開発法人 海洋研究開発機構 国際海洋環境情報センター センター長
※講演時間は質疑応答を20分程度含む
■ 講演者紹介
あ り よ し け い す け
顔写真
有吉慶介
国立研究開発法人 海洋研究開発機構
地震津波海域観測研究開発センター
地震津波予測研究グループ 技術研究員
千葉県出身。東北大学で博士号(理学)を取得後、宮城県沖重点観測
プロジェクトの研究員を経て、海洋研究開発機構の研究員として採
用され、現在に至る。専門は、海溝型巨大地震サイクルの数値シミ
ュレーション。平成26年度日本地震学会論文賞を受賞。