松江市行財政改革大綱及び実施計画の概要 【これまでの行革】 市町村合併後の「松江市」の姿を整えるため、職員400人削減等の「量」の見直しを中心と した10年間の改革を実施。 主な取組 職員や資産の合理化、制度やサービス水準の統一、民間委託等の効率化 など 主 職員400人削減による職員規模の適正化 な ≪人件費H16:180億円→H25:144億円(2割減)、行政診断結果:職員数 = 標準≫ 成 果 地方債残高の削減、財政健全化指標の改善、H17~25累積効果額262億円 【これからの行革】 新 ○ 合併特例措置の終了に伴う地方交付税の減額にも対応できる財政基盤の確立 ≪H25将来負担比率154.6%(市町村平均51%)≫ た な ○ 人口減少と高齢化に伴う扶助費の累増 課 ≪歳出に占める扶助費の割合H17:11.7%→H25:21.9%(倍増)≫ 題 ○ 個性豊かなまちづくりには、企画段階から官民が共に創る「共創」の手法が必要 ○ 保有する公共施設の全てを維持・更新していくことは困難 ○ 組織・人員体制や行政経営、人事管理等について、見直しが必要という行政診断結果 将来にわたり持続可能な自治体経営の確立を目指し、①公共施設の適正化とインフラの長寿命 化、②中海・宍道湖・大山圏域等広域連携によるサービスの高次・効率化、③中核市移行や共創 の手法によるきめ細かなサービスの提供などの新たな視点を取り入れ、行政サービスの「質」を 高めていくとともに、松江市独自の特色あるまちづくり(地方創生・総合戦略の実施など)のた めの財源を生み出していく。 【ポイント】 基本方針の設定 ①多様な公共サービスの提供 「市民が真に必要とする公共サービスを、利便性が高く、きめ細かく、安定的に提供していくために、 持続可能な仕組みづくりの改革を行います。」 ②財政の健全化 「将来にわたって安定した行政サービスを提供していくための安定した財政基盤を確立します。その ために、財源を確保し、将来への負担も軽減します。」 ③職員の力を最大限引き出す仕組みづくりと意識改革 「職員を最大の経営資源と捉え、その力を最大限引き出す仕組みづくりと、能力と意欲のさらなる 向上に資する取り組みを行うことで、最少の人員で良質なサービスを提供します。」 改革の期間 改革の目標 平成27~31年度(5年間) 地方債残高の縮減、財政健全化指標の改善、効果額48億円 【ポイント】 取組項目(改革の視点)の設定 大綱の基本方針から具体的な改革の視点として 18の取組項目にメニュー化。 要素項目(個別・具体的な改革項目)の設定 18の取組項目を視点とした個別・具体的な改革 項目。初年度は72項目でスタート。 当初3年間を集中改革期間に設定 後半2年間は実施計画を再編・実施 集中改革期間を検証のうえ取組項目を再編。要素 項目は随時の新設・変更で実効を上げる。 (第23回松江市行財政改革推進委員会) (基本方針・取組項目・要素項目の体系) (単位:千円) 大綱 実施計画 基本方針 多様な公共サービ スの提供 取組項目 8 211,573 補助金の見直し 1 113,379 公共施設・インフラの適正化 9 238,510 アウトソーシングの推進 11 144,888 担い手育成と共創の推進 6 29,383 ワンストップサービスに向けた窓口改善 1 0 電子化とICT利活用の推進 4 1,139 外郭団体等の見直し 2 0 広域連携の推進と中核市移行 2 11,565 44 750,437 市税等の収入未済額の削減 1 463,000 未利用財産の処分・利活用 3 362,552 受益者負担の適正化 3 16,232 新たな収入の確保 2 202,315 公債費・地方債残高の縮減 1 1,500,000 公営企業等の経営健全化 6 574,700 16 3,118,799 適正な職員定員の管理 5 879,400 職員の人材育成 3 0 組織・制度・仕組みの見直し 4 30,000 小計 職員の力を最大限 引き出す仕組みづ くりと意識改革 効果額 事務事業の見直し 小計 財政の健全化 要素項目数 9 6 小計 3 12 909,400 合計 18 72 4,778,636 ※要素項目数は初年度のもの。随時新設・変更を行う。
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