資料4-1 行政改革の推進について 本市では、将来にわたって持続可能なまちとして発展を続けるためには、 前例踏襲で事務事業を継続するのではなく、限られた行政資源を有効活用し、 市民の皆さんの納得性の高い行政サービスを提供していく必要があると考え、 平成27年3月に千葉市行政改革推進指針を策定しました。 当指針では、本市を取り巻く中長期的な動向を踏まえた5つの基本方針を 定め、7つの改善・改革の手法を活用して行政改革に取り組むこととしてい ます。 また、当指針に則り、コスト意識と経営感覚を持って事務事業の見直しを 行うため、平成27年度から主要事務事業戦略の作成に取り組んでいます。 これにより、主要事務事業に投下している行政資源を明らかにするととも に、費用対効果を検証し、将来を見据えた見直しを推進します。 基本方針 改善・改革の手法 ① 調達改革(一元化) ① 将来世代に責任を持つ行財政運営 ② 課題抑制型事業への転換 ② 行政運営の透明性と説明責任 ③ 業務の整理統合・集約化 ④ アウトソーシングの活用 ③ 市の役割の最適化 ⑤ 連携・協働の推進 ④ 多様な主体との連携 ⑥ ICTの活用 ⑤ 合理的・効率的な事業手法の採用 ⑦ 資産の有効活用 1 平成28年度の行政改革の推進に係る主な取組み ① 調達改革(一元化) 取組項目 概要 所管課 庁内情報システムの最適化 各部門が個別に導入・運用している情報 システムについて、統合サーバへの集約や クラウドサービスの利用を進め、運用の効 率化とコスト削減を推進します。 平成 28 年度は、9 システムを統合サー バへ集約し、3 システムについてクラウド サービスを導入します。 業務改革推進課 固定資産評価(土地)総合支援 業務委託の見直し 平成 27 年度まで単年度契約で実施して いましたが、評価替え業務は 3 年周期で行 うことから、業務の円滑化及び委託料の抑 制を図るため、債務負担行為を設定し、複 数年契約で実施します。 また、「調整区域内宅地調査業務」も、 内容が類似するため、当該業務に含めて実 施します。 課税管理課 市有建築物に係る保全業務の 一元化 これまで各所管で予算化及び執行して いた市有建築物(学校、市営住宅、プラン トなどを除く)の改修及び修繕を一元化し て行います。 建築管理課 ② 課題抑制型事業への転換 取組項目 ビッグデータ分析と課題抑制 型事業に関する共同研究 概要 所管課 本市が保有するビッグデータについて、 ICT(情報通信技術)を活用した分析ノ ウハウを持つ東京大学との共同研究を継 統計課 続します。今後、課題の可視化をするとと 健康保険課 もに、課題を抑制するためのデータ分析を 行います。 生活困窮者自立支援の促進 生活に困窮している人が生活保護に陥 ることなく、早い段階で自立した生活に 戻れるように、自立相談支援員及び就労準 備支援員を増員するなど、生活困窮者の自 立、就労等を促します。 保護課 医療費適正化のための保健事 業等の充実 医療費、保険給付費の増加を抑制するた め、ジェネリック医薬品利用促進のための 電話勧奨や、特定保健指導利用促進のため の実施機関の拡大及び電話勧奨を実施し ます。 健康保険課 ③ 業務の整理統合・集約化 取組項目 区役所窓口改革の推進 概要 市民サービスの向上と行政運営の効率 化を図るため、平成 29 年 1 月に、区役所 にワンストップ窓口及び事務センターを 開設します。 2 所管課 区政推進課 ④ 通所介護運営委託事業の廃止 民間の通所介護(デイサービス)事業所 が数多く存在している中で、公の施設とし て運営する必要性が低下したことから、中 央・花見川・美浜いきいきプラザのデイサ ービスセンターにおける通所介護サービ スの委託を廃止します。 なお、千葉市社会福祉事業団が自主事業 として、同じ場所で実施します。 高齢福祉課 中小企業資金融資制度の見直し 振興資金(運転)の利子補給率の引き下 げ(0.8%→0.6%)を行うとともに、創業支 援等を目的とした資金メニューを除き市 外企業を融資対象外とします。 産業支援課 病院情報システムの統合 市立病院のシステム更新(平成 33 年度 を目途)に向け、パッケージシステムの導 入によるシステム統合に取り組みます。 平成 28 年度は、情報システムを用いる 業務の現状分析を行います。 病院局経営企画 課 アウトソーシングの活用 取組項目 概要 所管課 民間の福祉サービス事業所が増えてき たため、亥鼻福祉作業所及び鎌取福祉作業 所について、公の施設としては廃止し、平 成 28 年度から民営化します。 障害福祉サービ ス課 新清掃工場建設に係るPF I導入可能性調査の実施 新清掃工場(北谷津用地)建設事業につ いて、解体・建設・運営をPFI事業とし て実施することの可能性について調査し ます。 廃棄物施設課 千葉中央港地区のまちづく り推進 旅客船ターミナル機能を有する民間集 客施設を平成 28 年 4 月に供用開始し、港 の賑わい創出を図ります。 都市総務課 こてはし学校給食センター の再整備 民間事業者の有するノウハウ等を活用 し、安全安心で魅力ある学校給食を提供す るため、こてはし学校給食センターをPF 保健体育課 I手法で再整備します。 平成 28 年度は、平成 29 年 4 月の供用開 始に向け、施設整備・供用準備を行います。 福祉作業所の民営化 ⑤ 連携・協働の推進 取組項目 市民シンクタンクモデル事業 概要 所管課 公募による市民研究員が自主運営によ るグループワーク等を通じ、政策提言を取 りまとめ、さらにその提言の実現に向け、 政策企画課 様々な活動に主体的に参画する取組みを 実施します。 地域運営委員会の設置の促進 住民同士の助けあい、支えあいによる地 域運営を推進するため、地域運営委員会の 設置を促進します。 市民自治推進課 地域における建物の防火安全 性の向上 協働事業提案制度(課題解決型提案)を 活用し、千葉市中央地区商店街協議会の区 域内において、防火パトロールの実施など 地域ぐるみの取組みを通じ、消防法令違反 の解消を促進するモデル事業を実施しま す。 消防局予防課 3 ⑥ ICTの活用 取組項目 概要 所管課 庶務事務改革の推進 各種手当の申請、休暇の方法や出張旅費 の精算等、全庁に共通する庶務事務の最適 化を図ります。 平成 28 年度は、平成 29 年度のシステム 稼働に向けて、設計・開発を行います。 給与課 内部管理システムの導入 効率的な事務の執行、迅速な意思決定を 図るため、平成 28 年 9 月に文書管理及び 財務会計の予算編成機能、平成 29 年 4 月 に全機能の稼働に向けて、システム開発を 行います。 情報システム課 証明書のコンビニ交付サービ ス等の導入 市民の利便性向上と窓口業務の効率化 を図るため、平成 29 年 1 月から、住民票 の写しなどのコンビニ交付サービスを開 始するとともに、区役所などに証明書発行 機を設置します。 区政推進課 介護認定審査業務におけるタ ブレット端末の活用 介護認定審査業務を効率的に実施する ため、訪問調査システム及びタブレットを 導入します。 介護保険課 ⑦ 資産の有効活用 取組項目 学校の跡施設活用 概要 旧真砂第一小学校跡施設を、平成 28 年 4 月から真砂コミュニティセンター並び に障害福祉サービス事業所及び地域活動 支援センターが入る複合施設として活用 します。 また、旧高浜第二小学校跡施設を福祉施 設等として活用するため、改修工事を行い ます。 さらに、旧磯辺第二中学校跡施設は、ス ポーツ施設とするため、改修工事を行いま す。 所管課 市民総務課 スポーツ振興課 障害福祉サービ ス課 千葉中央港地区のまちづくり 推進(再掲) 旅客船ターミナル機能を有する民間集 客施設を平成 28 年 4 月に供用開始し、港 の賑わい創出を図ります。 都市総務課 千葉市動物公園「ライオン展 示場」へのネーミングライツ導 入など 「ライオン展示場」について、ネーミン グライツを導入し、動物公園の活性化を推 進するための財源を新たに確保します。 また、平成 28 年 4 月に遊園地の跡地を 活用してオープンする「ふれあい動物の 里」の活性化を図るため、民間活力を導入 します。 動物公園 ⑧ その他 取組項目 概要 市税クレジット納付の導入 納付の利便性の向上を図るため、インタ ーネットを利用した市税のクレジットカ ード収納業務を開始します。 納税管理課 指定自転車駐車場定期利用料 金(事前受付)の納付書払いの 導入 市民サービス及びセキュリティの向上 を図るため、平成 28 年度分の募集から導 入した納付書払いについて、効果を検証の 上、引き続き実施します。 自転車対策課 4 所管課
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