２月１６日住吉区自立支援協議会研修会報告災害が起こったらどうすればいいの？！、「障がい者と防災」というテーマで研修会を開催しました。今回は、全体で８０名の参加があり、障害当事者の方も多数参加されていました。最初に協議会委員長の古田さんから挨拶があり、その後大阪市と住吉区から講演、質疑応答という順に進行しました。以下、議事録です。 ◎ 古田委員長挨拶 2011 年、東日本大震災が起こる。この年以降、障害者の防災には地域のネットワークが必要であるとの認識が深まり、災害対策基本法が改定され、要支援者として障害者を名簿に登録することになった。地域のネットワークとしては、各区内の自立支援協議会がその役割を果たすこととなる。 ◎ 大阪市危機管理室・たかはしさん・どういう災害があるのか？その地域がどのような特性があるのか？（地盤が低い、川の側など）知っておく必要がある。・直下型地震だと住吉区では震度 6～ 7 の揺れ。大和川の氾濫も予想される。もし南海大地震が起こった場合、自衛隊などは被害の大きい和歌山方面を中心に派遣されると思われる。なので、大阪市内の住民は数日間は自分たちで乗り越えなければならない。・災害避難場所は家屋を無くした人のための場所であり、備蓄は少ない。家庭内で非常持ち出し品の準備が必要である。障害者に関しては、人工呼吸器のバッテリーなど日常必要とする物資等の準備もしておく。連絡手段も複数用意しておいた方が良い。・要支援者は、まず地域の人と一旦災害時避難所（もしくは福祉避難室）へ避難する。その後、状況に応じて福祉避難所か緊急入所施設、医療機関へとつなぐ。 ◎ 大阪市役所・まつもとさん・大阪市防災・減災条例について、市民の生命、身体、財産を守るため、また、災害に強い街の実現を目的として制定された。・災害時は自助、共助で 98%助かる。・防災教育に力を入れる。自らの命を主体的に守る教育が必要。・「想定にとらわれるな」「率先避難者になれ」「ベストを尽くせ」。 - 1 - ◎ 住吉区役所・増田課長代理・住吉区の取り組みについて。要援護者リストは、 H27 年中に住吉区全域を終わらせる予定。・福祉避難室（小学校など）福祉避難所（施設など）の開設。・災害時、当事者にどのような支援がいるのか個別支援プランの作成。・災害が起きる時間帯の想定。 ◎ 質疑応答（回答は、大阪市、区役所）赤松さん：災害時はヘルパーがいない場合もある。家を自力で開けられない障害者の場合、鍵の預かりサービスなどはあるのか？回答：鍵の預かりサービスは具体的には検討していない。今後検討していく。岸田さん：自宅が無事でも、障害者は避難所に行かなければならないのか？回答：自宅避難している人に対しての対策は今後考えていく予定。池田さん：「普段からの見守り」の内容は？回答：声かけだけでなく、家の電気はついているか？など要援護者の家の状況を見ておく。池田さん：要援護者がいざという時地域の人に助けてもらうためには普段からの関係作りが必要だが、どのようなことをしていけば良いのか？回答：防災訓練等、地域の行事に参加してもらう。日頃から、地域住民と障害者が共同する行事を考える。古田さん：医薬品の確保はどうなっているか？実際、避難所に医薬品の備えはあるのか？回答：住吉区薬剤師会と災害時に薬局から医薬品を提供してもらうよう覚書を交わしている。府立急性期病院には、大阪市全域のものだが大きな薬品備蓄庫もある。障害者は逃げる時にお薬手帳を忘れないようにして欲しい。 - 2 -