第2 財政収支見通し この財政収支見通しは、国の経済・財政見通し等を基にした一定の条件により、平成15年度 一般会計当初予算額をベースに、19年度までの収支を機械的に試算したものです。 なお、この試算は、将来の予算編成を拘束するものではなく、ここに計上された計数は、試算 の前提等に応じて変化するものです。 また、現在、国が進める「三位一体改革」は、国の16年度以降の予算編成及び税制改正の中 で具体化が図られることとなっているため、今回の試算には、税源移譲や国庫補助負担金の廃 止・縮減等の予測値等は盛り込んでいません。 今後の経済情勢や「三位一体改革」の具体化などの国の制度改正によっては、変動する可能性 があります。 1 試算の前提条件 (1)期間及び対象 平成15年度から19年度までの5年間の一般会計予算 (2)経済成長率 「平成15年度予算の後年度歳出・歳入への影響試算」(平成15年2月財務省公表)の試 算2の伸び率 16年度:+0.0% 17年度:+0.0% 18年度:+0.0% 19年度:+0.0% (いずれも名目経済成長率) 2 試算方法 歳 県税 上記経済成長率を参考に推計 入 地方交付税 県税、公債費等の伸び率に連動して試算 国庫支出金 歳出推計額に連動して試算 県債 歳出推計額(投資的経費)に連動して試算 その他 歳出推計額に連動して試算、または経済成長率を参考に推計(財政課 所管4基金からの繰入金は除く) 歳 人件費 出 ・給与費:16 年度以降はゼロ改定で試算 ・退職手当:別途試算 扶助費 「平成 15 年度予算の後年度歳出・歳入への影響試算」(平成 15 年2 月財務省推計)の社会保障関係費の伸び率を参考に推計 公債費 ・県債発行額に連動して試算 ・16 年度以降新規発行分の借入条件は、15 年度当初予算積算と同じ 投資的経費 ・公共事業(補助及び単独)は、16 年度以降伸び率0% ・箱物等その他の建設事業は、15 年度当初予算をベースに試算 その他の一般行政経費 ・税関係交付金は税収に連動して試算 ・福祉関係補助金は扶助費と同様に推計 ・その他は、15 年度と同額(一部過去の伸び率を加味) 12 3 試算結果 (単位:億円) 平成15年度 平成16年度 伸び率 歳 入 合 県 6,437 △ 2.6 伸び率 6,221 △ 3.4 平成18年度 伸び率 6,194 △ 0 . 4 平成19年度 伸び率 伸び率 6,216 0.3 6,213 0.0 税 796 △ 7.3 790 △ 0.7 784 △ 0.8 785 0.1 786 0.1 地 方 交 付 税 1,984 △ 7.1 1,959 △ 1.3 1,968 0.5 1,975 0.3 1,960 △ 0.8 国 庫 支 出 金 1,333 △ 5.1 1,351 1.3 1,375 1.8 1,388 1.0 1,400 0.8 県 債 1,078 16.6 1,076 △ 0.1 1,037 △ 3.6 1,038 0.1 1,039 0.1 他 1,246 △ 3.2 1,044 △ 16.2 1,029 △ 1.4 1,029 0.0 1,029 0.0 6,443 △ 0 . 4 6,497 0.8 6,505 0.1 そ 歳 要 計 平成17年度 の 出 合 計 6,437 △ 2.6 6,468 0.5 △ 1.8 1,709 0.5 1,682 △ 1.6 1,705 1.4 1,740 2.0 人 件 費 扶 助 費 136 △ 24.1 142 4.8 149 4.9 156 4.6 163 4.6 公 債 費 929 923 △ 0.7 960 4.0 961 0.1 902 △ 6.1 うちNTT債償還分 0 投 資 的 経 費 2,001 △ 5.4 2,003 0.1 1,942 △ 3.0 1,945 0.1 1,948 0.2 その他一般行政経費 1,671 △ 1.9 1,691 1.2 1,710 1.1 1,731 1.3 1,753 1.3 調 整 額 1,700 0 5.1 9 38 △ 247 △ 249 38 △ 281 33 △ 292 4年間の要調整額1,069億円 この要調整額を財政課所管4基金の取崩しで対応した場合 財 4 政 基 課 金 所 残 管 高 480 313 148 △ 62 △ 294 注 前年の財政課所管4基金残高−当年の要調整額=当年の財政課所管4基金残高とならないのは、決算剰余金や執行残等に よる積み戻しを考慮しているため。 これ以降は、財政赤字が発生 する危険性がある。 13
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