たまたま球は霊なり～野球部だより 105～ 3.27.2014 ２塁走者が飛び出したのを見て、すかさず２塁へ送球。それも矢のような送球を見せてくれた石口捕手。自信をつけたのか、ここ２，３日の彼のプレーには自信に充ち溢れたものがあります。その送球を見て少し驚いた表情を見せた堀内主将。エースの彼も石口捕手のプレーに成長を感じたのでしょう。ちょっとした表情の変化に人の心が表れます。ちょっとしたしぐさに人の心の動きが見えます。その変化を見逃さない。その人の心の動きをつかむ。それが大切なのはなにも野球だけではなく、人との付き合いで大切なことなのです。思ったことを言葉にして相手に伝えることも、人と付き合う上では大切なこと。「いいプレーだなと思ったら、それを言葉にして伝えなさい。そうでないと相手には何も伝わらない。 “ナイスプレー”とか言えば、言われた選手は自信がつくんじゃないか。言葉にしなければいかん」。と全選手にミーティングで伝えたのです。木曜日朝。「子安台へ行って春を探して来い」。子安台を走り終わった後、芦野選手、金子選手と石口選手に言うと、戻ってきたときに金子選手と石口選手が手にしていたのは桜の枝先でした。「探して来いとは言ったが、枝を折って来いとは言ってないだろう。そういえば桜の枝を折った歴史上の人物を知っているか。そいつは父ちゃんに怒られなかったそうだが、俺は日本人だから怒るぞ。桜の枝を折った大統領は誰だ？」と聞くと、「伊藤博文です。」と堀内主将。「大統領だ。アメリカだろ。」とヒントを言うと、「ケネディ大統領。」と福地選手。「違う。ケネディやない」。すると岩木選手、「ワシントンです。」とやっと正解を言ってくれました。「枝先をちゃんと持って帰って、親にプレゼントしなさい。でないと生麦からワシントンまで走るぞ」。子安台公園もその表情が春に変わろうとしています。自然の変化に気づくこともまた同じ。そういうことに気づくことで心豊かな人になる。昨日は練習前に学校の玄関に飾られている野球部の過去の栄光が飾られているケースの清掃をおこないました。数々のトロフィー、盾などを一つひとつていねいに拭き、棚の埃も拭き取りました。先輩たちの活躍に敬意を示すとともに、陳列ケースが置かれているのは学校の玄関です。玄関の表情が曇っていたら学校全体が曇っていると思われてしまう。春・夏の大会で過去の栄光を超える活躍を２６人の選手たちとしようと思います。