体験的に学習する

校長だより第 10 号 平成 28 年 4 月 26 日
体験的に学習する
農業の学習の特徴は、
「体験的に学習する」ことにあります。全ての授業が実習というわけではな
いのですが、授業の半分以上は実験・実習を通して勉強しようという約束があります。
今日、生物生産科 1 年生は、初めて実習服を着て、真っ白い長靴を履いて、実習畑で実習をおこ
ないました。生徒一人に約2㎡の畑が準備され、そこにトウモロコシの種をまきます。この畑は、事
前に教員がざっと区分けして、準備していたものです。この畑をさらに自分で畝たてをしてきれいに
整地して、トウモロコシの種をまき、もみ殻で種を覆って作業完了というわけです。
ほとんどの生徒が初めての作業だったと思いますが、指導する教員の作業手順や注意事項を真剣に
聞き、近くの仲間と協力しながら作業を進めていく姿が印象的でした。約 3 ヶ月後には立派なトウ
モロコシができるはずなのですが、これから雑草や病害虫との戦いが始まります。
総合学科 2 年食品科学系列では、タケノコの整形・調整実習を行っていました。タケノコを水煮
して缶詰にする前に商品としてのタケノコをきれいにするという作業です。生徒がタケノコの一つ一
つを丁寧に処理していきます。
「食品製造」という授業の中で行った実習です。この科目では、農産物か
ら加工品を造る知識や技術を学ぶと共に、食品産業が安全な食料を安定的に
供給し、人々に豊かな食生活を提供する社会的役割を担っていること、食の
安全性の確保や食味などの品質の向上、合理的な作業体系による生産性の向
上や衛生管理の徹底を図ることなども学びます。
ここの実習も生徒たちは真剣そのものでした。
さらに、伝統産業棟では総合学科 2 年生地域クリエイト系列の生徒が、
「伝統産業」の授業で、木
工品の製作を行っていました。具体的には腰掛け椅子なのですが、脚の墨付け・穴掘り作業などの作
業を、説明を聞きながら行いました。最近は、自分で作り自分で修理するといったDIYが流行って
いることもあって、積極的に取り組んでいました。