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別紙.3
J3ブロックの対応(平成 26 年度中に対応予定)
○コンクリート上部工を砂止堤として再利用する
<
砂止堤としてのコンクリート上部工は、現地において4分割(重量:105t)し、コンクリート上部工の
鉛直隔壁を連続壁となるように海中に配置する(図-1、図-2)
。ただし、転落しているJ3-1のコンクリー
ト上部工については、海中での詳細調査により現地切断方法を検討する。
開口部における砂止堤の役目 >
一般に、波浪制御機能を有しない離岸堤の開口部においては、離岸堤背後に比べ汀線が後退する。また、開
口部から浸食された前浜の砂が、引波により輸送され沖側に流出していく部分でもある。
図-3 に示す自然海浜の地形的な特徴としては、外浜に形成されるバー頂部より砕波が生じ、前浜付近での消
波機能を助長し、海浜の岸沖方向の浸食を制御している。このことから、開口部にバーの代わりとなる砂止堤
を設置することより、開口部背後の汀線後退を抑え、さらには引波により輸送される浮遊砂を砂止堤の背後に
50m
沈降・堆積させることにより、再び押波により岸側に輸送されることを期待する。このような工法は、図-4 に
離岸堤の開口部に砂止潜堤を設置する考え方と同様なものである。
砕波点
バー
図-1
砂止堤の平面配置
陸 側
沖 側
連続壁
図-3
海浜の一般的な断面
TP.±0.000
砂止堤(105t/個)
4
砂止潜堤
1
図-4
図-2
砂止堤の断面位置
砂止潜堤