No.191 底堅い動きが期待される『豪ドル』相場

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2016年4月20日
No.191
底堅い動きが期待される『豪ドル』相場

豪ドル相場は底を打ちつつあるようだ。対米ドルでは、
を与えやすい。中国景気の鈍化懸念などから鉄鉱石価
すでに1月15日に底を打ち、安値から+12.6%上昇し
格は下落が続いていたが、中国政府の景気対策強化
ている。対円でも、円が対米ドルで強含んだことから戻り
や中国経済統計の改善などを受けて反発し、昨年12
が遅れているものの、下値の堅い推移となっている【図
月の安値から50%以上上昇している【図表3】。
表1】。豪ドル相場の底堅さには、①『利下げ観測の
後退』、②『鉄鉱石価格の反発』、③『各国中銀の
旺盛な豪ドル需要』という3つの要因があると考えられる。
③ 『各国中銀の旺盛な豪ドル需要』

よ る と 、 2015 年 末 の 各 国 中 銀 の 豪 ト ゙ ル 保 有 額 は
① 『利下げ観測の後退』
1,770億豪ドルと前年比+34%となり、2014年の伸
オーストラリアは2011年以来、経済の停滞やインフレ率の

び+5%を大きく上回った【図表4】。オーストラリアは信用力
低下を理由に10回の利下げを実施してきた【図表2】。
が高い一方で、相対的に高い利回り水準を有するため、
足元のオーストラリア経済は堅調な内需に支えられ、回復
外貨準備通貨として選好されており、IMFの統計を
傾向にある。2015年10-12月の実質GDP成長率は
市場予想 (+2.5%) を上回る前年比+3.0%と、他の
先進国と比べ高い成長率となった。インフレ率も豪中銀が
目標とする2%~3%のレンジに近づいてきており、これ以
上の利下げはないとの見方が金融市場で増えつつある。
② 『鉄鉱石価格の反発』
鉄鉱石はオーストラリアの輸出全体の約25%(2014年時点)

各国中銀による豪ドル買いが活発になっている。IMFに
開始した2012年末以来拡大基調にある。

底堅い動きが見込まれる豪ドル相場だが、7月2日に
予定される上下両院の総選挙が近づくにつれて、やや
不安定な動きとなることも想定される。しかし、選挙後は
豪ドルの良好なファンダメンタルズが再度評価され、もう
一段の戻りを試すことが期待される。
を占めており、鉄鉱石市況の動向は豪ドル相場に影響
【図表1】
【図表2】 政策金利・インフレ率・実質GDP成長率の推移
豪ドルの推移(対米ドル、対円)
(米㌦)
0.84
(2015年1月初~2016年4月15日) (円)
110
0.80
100
対円(右軸)
90
0.72
80
対米ドル(左軸)
(2010年1月~2016年3月)
政策金利
2014年1-3月期
以来の高い水準
インフレ率
3
2
1
0.69
0.68
'15/4
5
4
0.76
'15/1
(%)
6
'15/7
'15/10
'16/1
70
'16/4
実質GDP成長率
0
'10/1 '11/1 '12/1
'13/1
'14/1
'15/1
'16/1
※インフレ率、実質GDP成長率は2015年12月までのデータ。
【図表3】
(米㌦/トン)
80
【図表4】 各国中銀の豪ドル保有額の推移
鉄鉱石価格の推移
(億豪ドル・億米ドル)
2,000
豪ドルベース
(2015年1月初~2016年4月15日)
70
1,500
60
58.3
(2012年末~2015年末)
米ドルベース
+ 5%
1,000
+ 52.2%
30
'15/1
2015/12/11
38.3
'15/4
'15/7
'15/10
※鉄鉱石価格は中国の輸入価格を使用。
'16/1
'16/4
+ 19%
- 4%
50
40
+ 34%
500
0
2012
2013
2014
2015
※豪ドルベースは各年末の為替レートで換算。 (出所)IMF、ブルームバーグ
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