No.203 『カナダ経済』に吹く2つの追い風

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情報提供資料
2016年12月8日
No.203
『カナダ経済』に吹く2つの追い風
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カナダの第3四半期実質GDP成長率は前期比年率で
米国経済の成長持続もカナダ経済を押し上げる要因と

+3.5%と、前期のマイナス成長から反転し2014年第2
なる。カナダは米国と隣接しており、輸出の約76%が米
四半期以来の高い伸びとなった。今、カナダ経済には2
国向けである。結果、カナダと米国の経済成長は足並み
つの追い風が吹いている。ひとつは原油価格の回復、も
をそろえる傾向が見られる【図表2】。次期大統領に選
うひとつは米国経済の成長持続である。
ばれたトランプ氏は財政支出拡大や大型減税などを通じ
て、米国の経済成長の底上げを掲げており、カナダ経済
軟調推移が続いていた原油価格は大きな転換点を迎
にとってもポジティブに働くことが期待される。
え、今後は底堅い推移が見込まれている。11月30日
(現地) 、OPEC(石油輸出国機構) 諸国は、価格安定
に向け減産調整を行なうことで最終合意した。さらに
は底入れを迎えつつある【図表3】。対円では、円安米
OPECは非加盟国とも減産に向けた協議を継続してお
ドル高の影響もあり、2016年5月以来の85円台を回
り、これまで原油価格を下押ししてきた原油の供給過
復した。
剰問題は解消に向かうことが期待される。

カナダ経済に追い風が吹く中、為替相場でもカナダ・ドル

トランプ氏のNAFTA(北米自由貿易協定)見直し構想を

原油はカナダの主要輸出品目であり、価格が2014年の
懸念する声もあるが、米国のカナダに対する貿易赤字は
高値から半値以下となった足元でも、輸出額全体の約
メキシコと比べ大きくない【図表4】こともあり、今後もカナダ
1割を占めている。カナダの原油輸出額は、原油価格の
と米国との良好な通商上の関係が継続する可能性は
回復に連れて拡大し【図表1】、カナダ経済を押し上げ
高いと考えられる。当面はトランプ氏の動向を注視する
ることが期待される。
必要はあるものの、カナダ・ドルは底堅い推移となりそうだ。
【図表1】
原油価格とカナダの原油輸出額
(%)
【図表2】
(%)
(2014年1月~2016年12月)
150
(2007年第1四半期~2016年第3四半期)
7.5
原油輸出額(前年比)
100
実質GDP成長率の推移
5
原油価格(前年比)
2.5
50
0
0
-2.5
-5
-50
カナダ
-7.5
-100
'07/1
米国
-10
'09/1
'11/1
'13/1
'07/3
'15/1
※原油価格は月末データ。12月のデータは50米ドル/バレルと仮定。
※原油輸出額は10月までのデータ。
【図表3】
(円/加㌦)
'11/3
【図表4】
(加㌦/米㌦) (億米㌦)
110
'13/3
'15/3
※ともに前期比年率のデータ。
カナダ・ドル相場の推移
(2014年1月初~2016年12月2日)
120
'09/3
1.0
1.1
(2015年11月~2016年10月の月間平均)
0
-10
米国の国別貿易収支
-8億米ドル
-20
100
対円(左軸)
対米ドル(右軸、上下逆)
90
-30
1.3
-40
-50
カナダ・ドル高
80
1.2
1.4
カナダ・ドル安
70
'14/1
1.5
'14/7
'15/1
(出所)ジェトロ、ブルームバーグ
'15/7
'16/1
'16/7
米国⇒カナダの
輸出:223億米ドル
輸入:231億米ドル
-52億米ドル
-60
-57億米ドル
-70
対カナダ
対メキシコ
対日本(ご参考)
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