花のソコが知りたい 【ファレノプシス編】

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花のソコが知りたい
【ファレノプシス編】
お祝いに使われるフォーマルフラワーの代表格、ファレノプシス(コチョウラン)。花言葉は「幸せが飛んでくる」。
名前の由来もその白く大きな花姿から、蝶が舞うように見えることに由来します。
今回はそんな優雅で気品あふれるファレノプシス(コチョウラン)の秘密に迫ります!!
科名:ラン科 学名:ファレノプシス Phalaenopsis 原産地:東南アジア中心 熱帯~亜熱帯
学名はギリシャ語で「Phalaina(蛾)+opsis(ような)」に由来。
ランの仲間は野生種だけでも 15000 種~25000 種あると言われています。
縁の近い属同士での掛け合わせが可能なので、園芸品種は今でも増え続けています。
南極を除いて広く世界に分布していますが、熱帯アメリカ・熱帯アジア・熱帯アフリカに世界のランの 9 割が
集中しています。
●ランって実は 2 ついる!!~2 つの住処~
※ CAM 植物とは…夜間に気孔を開き CO2 を吸収し貯蔵、昼間は気孔を閉じて水分の蒸発を抑える
特殊な光合成を行う植物のこと
上記のような光合成をするようになったのは水分も養分も期待出来ない
厳しい生活に適応し成長するためです。
洋ランが乾燥に強いのは、この特殊な光合成のおかげってこと!!納得!
●ランの生産工程~色々な方法で増えるファレノプシス
ファレノプシスは温室で周年栽培されていますが、苗の種類が 2 種類あります。
① 実生苗…花同士を交配させ種を取ったもの
海外より苗を輸入(国内産もあり)
植え替え(バーク使用)
育苗
② メリクロン苗・・・良い固体をバイオ技術をもちいて増殖させたもの
クローン苗をフラスコから出す
水苔で寄せ植苗
一般的にバークの方が成長が早く根腐れの心配がありませんが、水苔は保
水性が高いので水遣り管理がカンタンというメリットがあります♪
ファレノプシスって色々な作り方があって興味深いですね~!!
●ファレノプシスのここ、なんていう??~どれが花びらでどれが萼片??~
↑ファレノプシスの花びらは 5 枚に見えますが…
5 枚のうち 3 枚のセパルは萼片で本当の花びらはペタルと呼ばれる 2 枚!
↑根・花芽は成長するまでちょっと見分け辛いです
育苗
● ランの栽培管理~難しそうに見えるけど、意外とカンタン!!
【年間栽培表】
ファレノプシスの管理で難しいと思われているのが、温度。確かに高温・低温には非常に弱いのです。
冬季は注意が必要(10℃以上保持が目安)ですが、春から夏はお気に入りの場所に置いて楽しめます。
もし室温が 10℃以上を保てない場合、夜間のみダンボール・発砲スチロール箱をかぶせると寒さを防ぐことができ
ます。花が咲き終わったら茎の節を 2 節以上残して切ると、切ったところから花芽が出て年 2 回花を咲かせることも
可能です。
注意
咲いているファレノプシスに振動を与えると、花が受粉したと勘違いし、老化が
進んでしまいます。鉢植えの場合はなるべく枝を揺らさないようにしましょう。
●良いファレノプシスの選び方~弊社担当に聞きました~
花が大きくて、揃っているもの!! これに尽きるそうです。後はお客様のお好みの仕立て方や品種でどうぞ♪
カラフルでまだまだ新品種がたくさんでてくるファレノプシス。
毎日見ていると愛着がわいてきて、愛好家が多いのも頷けます。
みなさんもぜひお部屋において楽しんでくださいね♪
(参考文献・写真提供)
椎名洋蘭園様 HPより
http://www.ranran.co.jp/index.html
日野洋蘭園様
花の小事典(宇田明・桐生進著)
ヤサイシエンゲイ 植物の育て方図鑑 http://www.yasashi.info/index.html
㈱大田花き
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