投資のヒント - 三井住友トラスト・アセットマネジメント

Column
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「投資のヒント」
2015年2月25日
※以下、ピムコジャパンリミテッド提供のレポートをご紹介します。
米国ハイイールド債券投資 足元の状況と今後のポイント
 年初来、米国ハイイールド債券は安定的に推移。着実な景気回復は今後も追い風に
 米国ハイイールド企業の財務状況は引き続き安定。原油安の影響も銘柄選択による軽減が可能
 今後の金利上昇は景気回復を伴う緩やかなものに。過去の同様の局面では堅調に推移した実績
年初来リスク資産の値動きの荒い環境が続くなか、米国ハイイールド債券市場は着実に上昇
投資家心理の悪化を受けた米株式と比べ安定的に推移
【米国ハイイールド債券及び米国株式の推移(米ドルベース)】
104
 年初来、原油安の継続やギリシャの政情不安などを背
景に市場心理が悪化。株式市場では昨年に引き続き値
動きの荒い展開が続く。
102
 一方、米国ハイイールド債券は株式と比べ安定的に推
移。年初来で+2.4% (米ドルベース)の上昇に。
 主要先進国の緩和的な金融政策により世界的な金利低
下が進む中、昨年来の調整で利回り面の魅力が高まっ
た米国ハイイールド債券に投資家の資金が流入
米国株式:
+2.8%
米国ハイ
イールド
債券:
+2.4%
米国ハイイールド債券は
2015年に入り堅調に推移
原油価格の
大幅続落
ウクライナ
停戦合意
100
ギリシャとユーロ圏財務相
の交渉に進展ありとの報道
98
 昨年後半に大きく調整したエネルギー関連を含め、幅広
いセクターで値を戻す展開に
ギリシャ総選挙を控え
政情不安懸念が拡大
96
12月31日
1月15日
原油価格が大きく反発
1月30日
2月14日
期間:2014年12月末-2015年2月20日 2014年12月末を100として指数化
出所:BofAメリルリンチ、ブルームバーグ
米国株式:S&P500指数(配当込)
米国ハイイールド債券:BofAメリルリンチ米国ハイイールドBB-B格指数
着実な米景気回復は今後も米国ハイイールド債券の追い風に
米国の景気は着実に回復を続ける見込み
 米国では、労働市場の力強い回復に加え、原油価格の
下落により消費者心理は大きく改善。個人消費の拡大
が下支えとなり、着実な景気回復が進む見込み
【米消費者信頼感指数と原油価格の推移】
(月次ベース)
(米ドル/バレル)
120
100
原油価格
(左軸)
95
100
 行き過ぎた原油安はエネルギーなど一部産業への負の
影響が懸念されるものの、足元では底打ちの兆し
景気回復の恩恵を受けやすい米国ハイイールド債券
 米国ハイイールド企業は内需関連企業が多く、今後見
込まれる米国景気の回復の恩恵を受けやすい
90
原油安の進行で米国の
消費者心理は改善傾向
80
85
60
米消費者信頼感指数
(右軸)
 米景気回復の恩恵を受けるセクターを中心に、米国ハイ
イールド債券は今後の堅調な推移が期待できる
80
原油価格も底打ちの兆し
75
40
14年1月
14年4月
14年7月
14年10月
15年1月
期間:2014年1月-2015年2月*(月次)
出所: ブルームバーグ
米消費者信頼感指数についてはミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、
原油価格についてはブレント原油価格を使用
*2015年2月については原油価格は2月20日時点の値を、消費者信頼感指数
は速報値を使用
※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基
づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。
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今後のポイント①:信用環境の見通しは明るい
【銀行の貸出態度と米国ハイイールド債券のデフォルト率の推移】
デフォルト率は引き続き低水準を維持
 米国ハイイールド債券のデフォルト率は2015年1月も1.9%
と過去平均と比べても低水準での推移が続く。
 デフォルト率の先行指標の1つとして知られる銀行の貸
出態度も引き続き緩和的な状況を維持
 米国ハイイールド企業の借り換えが既に進んでおり、短
期的な返済圧力が低いこともサポート材料に
 原油安の影響を受けやすい探査/生産関連でも同様の
状況にあり、市場全体に与える影響は小さい
100
(%)
米国ハイイールド債券
のデフォルト率(右軸)
銀行の貸出態度
(左軸、1年先行)
25
75
20
50
15
貸出基準厳格化
25
10
0
5
-25
貸出基準緩和
-50
91年
94年
0
緩和的な銀行の貸出態度の継続も
ハイイールド企業のサポート材料に
97年
00年
03年
06年
09年
12年
-5
15年
期間:1991年3月~2014年12月(銀行の貸出態度は1年先行で表示)
出所:FRB、ムーディーズ
銀行の貸出態度:大・中堅企業向け貸出について、3ヶ月前と比べて貸出基準を厳しくした銀行の割合から緩和した銀行の割合を引いた比率。
FRB(連邦準備制度理事会)が米国内で営業を行う主要銀行の融資担当者を対象に3ヶ月ごとに行う調査を基に算出
今後のポイント②:原油安の影響は銘柄選択により軽減が可能
【米国ハイイールド債券指数のセクター別リターン】
エネルギーセクターの中でも銘柄選択効果は大きい
 原油安が大きく進んだ2014年9月末~12月末では、エネ
ルギーセクターの下落幅が大きくなった一方、探査/生
産等と比べパイプラインの下落幅は限定的
 エネルギーセクターに対して消極姿勢とするだけではな
く、原油安の影響を受けやすい業種や銘柄への投資を
抑えることで影響を抑制することが可能
 2015年1月末以降上昇に転じた原油価格についても、採
掘コストなどを考慮すると、PIMCOでは今後1年程度で1
バレル=60~70ドル前後に回復すると予想
エネルギーセクターを構成する業種
BB-B格 エネルギ パイプ
(%) 指数全般 ー全般 ライン
5.0
4.0
2.4
2.5
総合エネ 探査/
ルギー 生産
5.0
2.4
掘削
機材
2015
2.4 年初来
1.8
0.0
-0.4
-1.1
-5.0
-10.0
2014年
9月~12月
-2.5
-8.4
-10.0
原油価格下落の影響を受け
にくい業種/銘柄を選別
-15.0
期間:2014年9月末~2014年12月末、2015年初来:2014年12月末~2015年2月20日
出所:ブルームバーグ、BofAメリルリンチ
米国ハイイールド債券:BofA メリルリンチ米国ハイイールド債券BB-B指数
精製
-11.1
-16.0
-20.0
今後のポイント③:景気回復を伴う金利上昇を過度に恐れる必要はない
【過去の金利上昇局面における米国ハイイールド債券及び
バンクローンのパフォーマンス(米ドルベース) 】
景気回復による信用力改善の効果
 米国では2015年半ばにも利上げが開始される見込み。
但し、賃金上昇など景気の自律的な回復を目指すFRB
の慎重姿勢を鑑みるとペースは緩やかなものに
 過去の景気回復を伴う緩やかな金利上昇局面では、米
国ハイイールド債券は金利上昇に強いとされるバンク
ローンに匹敵するリターンを実現
 企業収益/財務状況の改善を背景とした債券価格の上
昇に加え、中長期的に積み上げられる金利収入の増加
が投資収益の押し上げ要因に
期間:1996年12月末~2015年1月末(月次)
出所:ブルームバーグ、BofAメリルリンチ、クレディ・スイス
バンクローン:CSレバレッジド・ローン・インデックス
米国ハイイールド債券:BofAメリルリンチ米国ハイイールド BB-B格インデックス
(%)
10
8
BKL:バンクローン
HY: 米国ハイイールド債券
98年9月-00年1月
BKL:+6.6%
HY:+4.8%
03年5月-06年6月
BKL:+22.0%
HY: +28.2%
6
08年12月-09年12月
BKL:+44.9%
HY: +46.1%
12年5月-13年12月
BKL:+12.0%
HY: +16.7%
4
2
米国10年国債利回り
01年10月-02年3月
10年8月-11年3月
BKL:+4.0%
BKL:+7.4%
HY: +4.1%
HY: +9.1%
0
96年12月
00年12月
04年12月
08年12月
12年12月
※上記は過去のデータであり、将来の運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
当資料はピムコジャパンリミテッドの情報を基に三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基
づく開示書類ではなく、証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。当資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。
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