Vol. 97

ご参考資料
Vol. 97
(対象期間:2015年1月19日~2015年1月30日)
インドネシアの政治安定化への期待と欧州中央銀行(ECB)の量的緩和導入などが材料となり、インドネシアの代表的株価指数
イ
ドネシ
政治安定化
期待と欧州中央銀行(
) 量的緩和導入などが材料となり イ ドネシ
代表的株価指数
であるジャカルタ総合指数は史上最高値を更新し、インドネシア10年国債利回りはおよそ15ヵ月ぶりの水準まで低下(価格は上
昇)しました。為替市場では、小幅のインドネシアルピア安円高となりました。国内の政治状況については、ニュース欄をご参照く
ださい。
[株式市場]ジャカルタ総合指数の推移
[株式市場]
(ポイント)
6,000
5 000
5,000
日付
終値
1月16日
1月23日
1月30日
5,148.38
5,323.89
5,289.40
個別銘柄では、メディア会社のエラン・マコタ・テクノロギが対象期間
中に48.4%上昇しました。また、原油安から恩恵を受けるとの見方な
どから、食品会社のインドフードCBPサクセス・マクムールは対象期
間中に13 9%上昇しました。
間中に13.9%上昇しました。
週間騰落率
(前週末比)
3.4%
-0.6%
4,000
[債券市場]
インドネシア10年国債の利回りは、海外からの資金流入が続く中、
およそ15ヵ月ぶりの水準まで大幅に低下しました。海外投資家のイ
ンドネシア国債保有残高は、1月26日に前日比で6.18兆ルピア(約
2,000
580億円)増加し、1日の増加額としては2011年12月8日以来の高水
1,000
準となりました。1月(29日まで)の月間増加額は2014年の月平均増
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 加額11.5兆ルピアを大きく上回る38.6兆ルピアとなりました。
3,000
出所:Bloomberg L
L.P.のデ
P のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
タに基づきイ ストスプリング インベストメンツ作成。
上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。
[為替市場]
為替市場では、海外からのインドネシアの株式・債券市場への資金
流入を背景に、一時は前対象期間末比3.2%のインドネシアルピア
高円安となりましたが、その後はルピア安に転じ、対象期間を通して
見ると0.2%のインドネシアルピア安円高となりました。対米ドルでは
1.0%のインドネシアルピア安でした。
[債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移
25%
日付
利回り
20%
1月16日
1月23日
1月30日
7.79%
7.28%
7.17%
15%
変化幅
(前週末比)
-0.51%
-0.11%
10%
[ニ
[ニュース]
ス]
国会、地方自治体首長の直接選挙廃止を撤回
5%
0%
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月
出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。
上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。
政治
[為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移
インドネシアルピア高円安
(円)
1.5
1.3
日付
為替レ ト
為替レート
1月16日
1月23日
1月30日
0.926
0.949
0.924
週間騰落率
(前週末比)
2.5%
-2.6%
「ワンストップサービス」で投資手続き簡素化
1.1
0.9
インドネシアの国会は1月20日、地方自治体首長の直接
選挙廃止を撤回することを全会一致で決めました。昨年9
月の国会では、ジョコ・ウィドド現大統領の反対にもかか
わらず、大統領選で敗れたプラボウォ・スビアント氏陣営
の賛成多数で、州知事など地方自治体首長の有権者に
よる直接選挙を廃止し、地方議会による間接選挙に変え
る法案が可決されていました。しかし、直接選挙の廃止は
民主主義の後退として国民の反対が強く、廃止推進派は
主張の撤回を余儀なくされました。地方自治体首長の直
接選挙廃止の撤回は、政治的対立の緩和を示すものとし
て、株式・債券市場で好感されました。
インドネシア
ルピア安
円高
経済
0.7
2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月
出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対
円レート)
ジョコ大統領は1月26日、従来は多くの省庁に分散してい
た投資認可手続きの集約を目的として投資調整庁の「ワ
ンストップサービス」を開始しました。ジョコ大統領は「経済
成長のカギは、財政と投資である」と述べて、手続きの簡
成長
、財政 投資 あ 」
、 続
簡
素化により投資を促進して経済成長を高める狙いを示し
ています。同サービスは手続きの簡素化だけではなく、透
明性にも配慮しており、投資家は手続きの進捗状況をオ
ンラインで確認できるようになりました。
英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開
しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。
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ご参考資料
Vol.97(対象期間:2015年1月19日~2015年1月30日)
[インドネシア基礎講座] 直接投資:過去5年間で2倍超、ワンストップサービスで一段の拡大を目指す
インドネシア投資調整庁が1月28日に発表した2014年の直接投資額は、前年比16.2%増の463.1兆ルピアでした。内訳は、国内投資が同
21.8%増の156.1兆ルピア、海外からの投資が同13.5%増の307兆ルピアで、2010年からの過去5年間では、国内投資が約2.6倍、海外から
の投資が約2.1倍、全体で約2.2倍の伸びを示しています(図表1)。2014年の海外からの直接投資を国別に見ると、隣国のシンガポールとマ
レーシアはそれぞれ20.4%、6.2%で、第1位と第3位になる中、日本は9.5%で第2位に入っています。インドネシア政府は、内外からの投資を
拡大すべく、投資認可手続きを1月26日から投資調整庁の「ワンストップサービス」で開始しました。投資調整庁では、認可までの時間短縮
や地方事務所との業務統合などでさらに手続き業務を改善して、一段の投資拡大を図る方針です。
(図表2)海外からの直接投資の国別割合(2014年)
(図表1)直接投資額の推移(2010年~2014年)
(兆ルピア)
500
463.1
398.6
400
313.2
300
251.3
200
100
0
208.5
海外
148.0
海外
175.3
国内
60.5
国内
76.0
2010年
2011年
海外
221 0
221.0
国内
92.2
2012年
シンガ
ポール
20.4%
海外
307.0
海外
270.4
その他
40.9%
日本 9.5%
票
国内
128.2
2013年
マレーシア
6.2%
国内
156.1
中国 2.8%
韓国 3.9%
2014年
アメリカ
4.6%
イギリス
5.6%
オランダ
6.1%
四捨五入の関係上、合計値が100%にならないことがあります。
出所: 上記の図表はいずれも、インドネシア投資調整庁のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について
165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。
●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産
運用サービスを提供しています。
●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界
各国で業務を展開しています。
●最終親会社グル プはいち早くアジアの成長性に着目し アジアでは14の国や地域で生命保険および
●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および
資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2014年
6月末現在、約4,570億ポンド(約78兆円、1ポンド=172.63円)に上ります。
アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて
■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い
ます。
■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ
ジ ト 為替に対して
ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目
ダメ タ ズ バリ
シ
テク カ 等複数の視点で分析 ポ ト
リオを構築し ト タ
リタ
の最大化を目
指した運用を行います。
[当資料に関しご留意いただきたい事項]
当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が
株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融
商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく
これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ
フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するもの
ではありません。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
はありません 当資料は信頼 きると判断された材料を使
十分な注意を払
作成し
ますが 当社および株式会社
ナ シ
リサ チ
は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい
ただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。
イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号
加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会
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