ご参考資料 Vol. 98 (対象期間:2015年2月2日~2015年2月13日) インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は、海外からの資金流入が続く中で史上最高値を更新しました。海 イ ドネシ 代表的株価指数 あるジ カ タ総合指数は 海外から 資金流 が続く中 史上最高値を更新 ま た 海 外からのインドネシア株式市場への資金流入額は、対象期間中の2週間で5.95兆ルピア(約550億円)に達し、2014年の月間平 均流入額3.55兆ルピアを大きく上回りました。インドネシア10年国債利回りは、米国債の利回りが反転する中で上昇(価格は下 落)し、為替市場では小幅のインドネシアルピア高円安となりました。 [株式市場]ジャカルタ総合指数の推移 (ポイント) 6,000 5 000 5,000 日付 終値 1月30日 2月6日 2月13日 5,289.40 5,342.52 5,374.17 [株式市場] 個別銘柄では、バイオディーゼルの補助金を引上げる政府提案を 受けて、パーム油を生産する農産会社のアストラ・アグロ・レスタリ が対象期間中に10.1%上昇しました。また、国内景気の減速など 厳しい経営環境の中で2014年は9%の増益となった国営銀行のバ ンク・マンディリが8.2%上昇しました。 週間騰落率 (前週末比) 1.0% 0.6% 4,000 [債券市場] 3,000 インドネシア10年国債の利回りは、米国債の利回りが反転する中 で上昇(価格は下落)しました。米国10年国債の利回りは、1月に 2,000 入って2%を割込んだ後、1月30日には1.64%まで低下しましたが、 雇用統計などで米国経済の力強さが示されたことから早期利上げ 1,000 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 観測が再燃し、対象期間末の2月13日には2.05%に上昇しました。 出所:Bloomberg L L.P.のデ P のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 タに基づきイ ストスプリング インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。 [為替市場] 為替市場では、雇用統計などで米国経済の力強さが示されたこと から、米ドル高円安となる中、インドネシアルピアは対円で一時前 対象期間末比+1.3%まで上昇した後反落し、0.4%の上昇で対象 期間の取引を終えました。 [債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移 25% 20% 15% 日付 利回り 1月30日 2月6日 2月13日 7.17% 7.16% 7.50% 変化幅 (前週末比) -0.01% 0.34% [ニュース] 貿易赤字、2014年は半分以下に減少 10% 5% 0% 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 [為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移 インドネシアルピア高円安 (円) 1.5 1.3 日付 為替レ ト 為替レート 1月30日 2月6日 2月13日 0.924 0.931 0.928 週間騰落率 (前週末比) 0.8% -0.3% ジョコ大統領、国際会議以外で初めての外遊 1.1 0.9 2月2日に発表されたインドネシアの貿易統計では、12月 2月2日に発表されたインドネシアの貿易統計では 12月 単月の貿易収支が黒字化するとともに、2014年年間の 貿易赤字は2013年と比べて半分以下に減少しました。長 い間黒字だったインドネシアの貿易収支は、2012年には 16.7億米ドルの赤字となり、赤字幅は2013年には40.8億 経済 米ドルに拡大しましたが、2014年は18.9億米ドルに縮小 しました。政府は輸出振興により貿易収支を黒字化させ たい意向で、ジョコ・ウィドド大統領は2月2日に大使など の外交官をジャカルタに集めて、外交努力をインドネシ ア製品の販売促進に集中させるよう指示しました。13日 に発表された経常収支でも、経常赤字が2013年の対国 内総生産(GDP)比3.18%から2014年は同2.95%に縮小 しました。 インドネシア ルピア安 円高 0.7 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対 円レート) ジョコ大統領は2月5日から9日まで、マレーシア、ブルネ イ、フィリピンの東南アジア3ヵ国を訪問しました。昨年10 月に就任したジョコ大統領はオーストラリアにおける20ヵ 国・地域(G20)首脳会議などに出席しましたが、国際会 政治 議以外での外遊は初めてのことになります。マレーシア 議以外での外遊は初めてのことになります マレーシア では、ジョコ大統領は国産車を生産するプロトン社の工 場を訪れ、同社とインドネシアのアディプルカサ・チトラ・ レスタリ社との間の覚書調印式に臨みました。この覚書 は、両社がインドネシアで自動車を共同生産することな どに合意するものです。 英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開 しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。 1/2 ご参考資料 Vol.98(対象期間:2015年2月2日~2015年2月13日) [インドネシア基礎講座] 経済成長率:ジョコ政権の構造改革で、中長期的には6%台に回復する見通し インドネシアの実質国内総生産(GDP)成長率は2012年までの6%台から2013年は5%台に減速しましたが、2月5日に発表された2014年の 実質GDP成長率は+5.02%とさらに鈍化しました(図表1)。しかし、経済成長率の鈍化は構造改革に伴う短期的なもので、中長期的には再加 速する見通しです。例えば、国際通貨基金(IMF)の「世界経済見通し」(2014年10月)では、インドネシア経済は2015年以降に成長ペースを 速めて2017年以降は6%の成長率を回復すると予想されています(図表2)。英エコノミスト・グループのエコノミスト・インテリジェンス・ユニット も2月11日に発表したレポートにおいて、ジョコ政権が進める構造改革が経済環境を改善させることでインドネシア経済は2015年から2019年 にかけて平均6.1%のペースで成長すると予想しています。 (図表1)実質GDP成長率の推移 (2010年~2014年*、前年比) 7% 6.38% 6.17% (図表2)実質GDP成長率のIMF見通し (2015年~2019年、前年比) 7% 6.03% 5.58% 6% 6% 5.5% 5.8% 6.0% 6.0% 6.0% 2016年 2017年 2018年 2019年 5.02% 5% 5% 4% 4% 3% 3% 票 2% 2% 1% 1% 0% 0% 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 * 2013年と2014年は、速報値。 出所: インドネシア統計局のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 出所 インドネシア統計局のデ タに基づきイ ストスプリング インベストメンツ作成 出所: 国際通貨基金(IMF)世界経済見通しデータベース(2014年10月)のデータに 出所 国際通貨基金( )世界経済見通しデ タベ ス(2014年10月)のデ タに 基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について 165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産 運用サービスを提供しています。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界 各国で業務を展開しています。 ●最終親会社グル プはいち早くアジアの成長性に着目し アジアでは14の国や地域で生命保険および ●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および 資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2014年 6月末現在、約4,570億ポンド(約78兆円、1ポンド=172.63円)に上ります。 アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて ■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い ます。 ■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ ジ ト 為替に対して ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目 ダメ タ ズ バリ シ テク カ 等複数の視点で分析 ポ ト リオを構築し ト タ リタ の最大化を目 指した運用を行います。 [当資料に関しご留意いただきたい事項] 当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が 株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融 商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するもの ではありません。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチ はありません 当資料は信頼 きると判断された材料を使 十分な注意を払 作成し ますが 当社および株式会社 ナ シ リサ チ は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい ただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 150217(06) 2/2
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