(No.2,039)〈マーケットレポートNo.3,971〉 2015年1月15日 インド準備銀行が緊急利下げ 政策金利は7.75%へ 昨年12月会合で利下げを示唆 ■インド準備銀行(中央銀行、以下RBI)は、1月15 日、臨時の政策決定会合で政策金利のレポレー トを0.25%引き下げ7.75%とすることを決定しまし た。預金準備率は4%に据え置かれました。利下 げは1年8カ月ぶりです。 ■RBIは、先立ち昨年12月の金融政策会合で物価 動向などに応じて利下げの準備があることを示 唆していました。 物価上昇率の低下が背景 原油価格の下落も影響 【政策金利と10年国債利回り】 (%) 10 9 8 7.75% 7 政策金利(レポ金利) 10年国債利回り 6 13/1 13/7 14/1 15/1 (年/月) (注)データは2013年1月1日~2015年1月15日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 (前年同月比、%) 12 【消費者物価指数と卸売物価指数】 15/1 8% 10 ■RBIは、声明文で物価上昇率がRBIの想定より低 下したことや政府が財政赤字の目標達成を目指 していることを利下げの背景として示しました。 ■RBIは、物価上昇率が政策効果などで2016年の 目標+6.0%を下回り推移すると見ています。 ■物価上昇率は、野菜価格や原油価格の下落に より、低下基調にあります。12月の消費者物価 指 数 は 前 年 同 月 比 + 5.0 % と な り 、 11 月 の 同 + 4.4 % か ら 上 昇 し た も の の 、 市 場 予 想 の 同 +5.4%を下回りました。12月の卸売物価指数は 同+0.1%となりました。 14/7 16/1 6% 8 6 4 2 0 消費者物価指数(総合) 同物価目標 卸売物価指数 ▲2 12/12 13/12 14/12 15/12 (年/月) (注)データは2012年12月~2014年12月。 物価目標はインド準備銀行による。 (出所)Bloomberg L.P. 、インド準備銀行のデータを基に 三井住友アセットマネジメント作成 RBIは今後数回の利下げを実施し、景気を下支えする見込み ■RBIは、先行きの物価動向や財政の健全化など に応じ、追加で金融緩和を実施する姿勢を示し ました。 ■原油など資源価格の下落などから物価の安定 が見込まれ、RBIは年内に数回の利下げを実施 するとの見方が市場で強まっています。 ■利下げの実施は、企業による投資や消費者によ る購買活動を後押しすることから内需を下支えし、 景気のプラス要因です。 ■利下げは通貨ルピーの下落要因となるものの、 日銀の強力な金融緩和傾向により、対円でル ピーは底堅い推移が見込まれます。 2014年12月03日 インドの金融政策(2014年12月) 2014年11月18日 最近の指標から見るインド経済(2014年11月) ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘す るものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想で あり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完 全性を保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者お よび許諾者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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