ご参考資料 Vol. 124 (対象期間:2016年2月29日~2016年3月11日) インドネシアの金融市場では、ファンダメンタルズの改善を好感した海外からの資金流入が続く中、株式、債券、通貨のトリプ インドネシアの金融市場では ファンダメンタルズの改善を好感した海外からの資金流入が続く中 株式 債券 通貨のトリプ ル高となりました。物価の安定が今後も続くという見通しの中で、追加利下げの余地は高いという見方が強いことも相場のサ ポート材料となりました。物価動向と追加利下げ観測についてはニュース欄、インドネシア金融市場への資金流入と足元の為 替動向については2ページ目の基礎講座をご参照ください。 [株式市場]ジャカルタ総合指数の推移 (ポイント) 日付 終値 6,000 2月26日 3月4日 3月11日 4,733.15 4,850.88 4,813.78 5,000 [株式市場] 週間騰落率 (前週末比) 2.5% -0.8% インドネシアの代表的株価指数であるジャカルタ総合指数は、対象 期間中に1.7%上昇しました。年初来の騰落率(3月11日まで)は +4 8%となり 日経平均株価の-11 +4.8%となり、日経平均株価の 11.0%、ダウ工業株30種平均(NYダ 0% ダウ工業株30種平均(NYダ ウ)の-1.2%、上海総合指数の-20.6%という世界的な株安の中、イ ンドネシア株式市場の堅調さが目立っています。 4,000 [債券市場] 3,000 2,000 1,000 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月28日からの推移を示しています。 [債券市場]インドネシア自国通貨建て10年国債利回りの推移 25% 20% 15% 日付 利回り 2月26日 3月4日 3月11日 8.26% 7.92% 7.78% 変化幅 (前週末比) -0.34% -0.14% 世界的な低金利環境の中、物価の安定が続き追加利下げの余地が 大きいと見られるインドネシアの国債市場では、海外からの資金流 入が続き、インドネシア10年国債利回りは対象期間中に大きく低下 (価格は上昇)し、7.78%で取引を終えました。 [為替市場] 海外からインドネシア金融市場への資金流入が続く中、インドネシア ルピアの対米ドルレートはおよそ10ヵ月ぶりのルピア高となりました。 対象期間を通して見ると、対円で3.4%、対米ドルで2.7%のインドネ シアルピア高となりました。 [ニュース] 物価安定が続く中、追加利下げの見方が大勢 10% 5% 経済 0% 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベトメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 [為替市場]インドネシアルピアの対円レートの推移 インドネシアルピア高円安 (円) 1.5 1.3 日付 為替レ ト 為替レート 2月26日 3月4日 3月11日 0.845 0.869 0.874 週間騰落率 (前週末比) 2.8% 0.6% ジョコ政権、外国人客増加に政策動員 1.1 0.9 3月1日に発表された2月の消費者物価指数(CPI)上昇率 は 前年同月比+4 42%と1月の同+4 14%から加速したも は、前年同月比+4.42%と1月の同+4.14%から加速したも のの、4ヵ月連続で政府目標の+3~5%に収まりました。食 料の安定供給や電気など公共料金の一段の値下げによ り、インドネシアの物価は今後も落ち着いた動きを示すこ とが見込まれています。地元紙ジャカルタ・ポストがエコノ ミストを対象に行なった調査では、今年のCPI上昇率は、 2016年度予算で示された+4.7%よりも低い+3.5%~4.5% と予想されています。インドネシア中央銀行(BI)は今年に 入り1月と2月の2会合連続で政策金利を引き下げており、 物価の安定が続くという見通しの中 多くのエコノミストが 物価の安定が続くという見通しの中、多くのエコノミストが 追加利下げの余地は高いと見ています。 政治 インドネシア ルピア安 円高 0.7 2006年12月 2008年12月 2010年12月 2012年12月 2014年12月 出所:Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 上記のグラフは2006年12月29日からの推移を示しています。 (100インドネシアルピア対 円レート) 3月9日にインドネシア各地で観測された皆既日食を見よう と、多くの外国人が同国を訪れました。インドネシアを訪れ た外国人旅行者は、2015年は1,041万人となり、10年前と 比べて倍増しています。しかし、近隣のマレーシアの2,744 万人、タイの2,478万人(いずれも2014年。インドネシアの 2014年は944万人)と比べるとはるかに少ない人数です。 ジョコ政権は 仏教寺院遺跡群がユネスコの世界遺産に登 ジョコ政権は、仏教寺院遺跡群がユネスコの世界遺産に登 録されているボロブドゥールなど10地区を、重要観光地と 定めてインフラの整備を進めています。また、観光ビザの 免除対象国の拡大や、インドネシアに寄港する船舶などへ の規制緩和を進め、外国人旅行者を2016年は1,200万人、 2019年には2,000万人に増やす目標を立てています。 英国プルーデンシャル社はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社です。最終親会社およびそのグループ会社は主に米国で事業を展開 しているプルデンシャル・ファイナンシャル社とは関係がありません。 1/2 ご参考資料 Vol.124(対象期間:2016年2月29日~2016年3月11日) [インドネシア基礎講座] 主要通貨の対米ドル騰落率:インドネシアルピア、米利上げ後8%の上昇 インドネシアの金融市場では、ファンダメンタルズの改善を好感した海外からの資金流入が続いており、ルピア高が進んでいます。海外投資 家によるインドネシア株式の取引状況を見ると ジャカルタ総合指数が史上最高値を付けた昨年4月に5 9兆ルピアの買越しとな た後は売 家によるインドネシア株式の取引状況を見ると、ジャカルタ総合指数が史上最高値を付けた昨年4月に5.9兆ルピアの買越しとなった後は売 越し基調が続いていました。しかし、実質国内総生産(GDP)成長率の5%台回復が発表された今年2月には4.1兆ルピアの買越しに転じ、3月 も11日までで2.0兆ルピアの買越しとなっています(図表1)。また、インドネシア政府が昨年9月から経済対策を相次いで打ち出す中、海外投 資家によるインドネシア国債の保有額も、10月以降足元まで増加傾向となっています。海外からのインドネシア金融市場への資金流入はル ピア高の要因となっており、米連邦準備制度理事会(FRB)が7年間におよぶゼロ金利政策に終止符を打った昨年12月16日から3月11日まで の期間について、インドネシアルピアの対米ドル騰落率は+8.0%と、主要通貨の中でも堅調さが目立っています(図表2)。 (図表1)海外からインドネシア金融市場への資金流入動向 (2015年3月~2016年3月*) (図表2)主要通貨の対米ドル騰落率 (2015年12月16日~2016年3月11日) 8% (兆ルピア) 株式 25 債券 4% 20 0% 15 10 -4% 5 -8% 8% 2016年3月 株式は海外からインドネシア株式市場への資金流入額、債券は海外投資家のイン ドネシア国債保有額増減。* 2016年3月は、株式が11日、債券が10日まで。 ドネシア国債保有額増減。 年 月は、株式が 日、債券が 日まで。 ー 2015年11月 ー 2015年7月 ー -10 2015年3月 ー -5 ー ブ 日 マ 豪 カ ト シ ユ ロ ス 中 イ 韓 ニ 南英 シ イ 国 ン 国 ュ ア 国 ラ 本 レ 州ナル ン ダ コ ガ ロ ア ス ド フ ジ シ ジ リ ポ ル ア カ ラ ル ン ド (注)ユーロ以外は、通貨の国名を示す。 イ ン ド ネ シ ア 0 出所:上記の図表はいずれも、Bloomberg L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社について 165年以上の歴史を有する英国の金融サービスグループの一員です。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社は、1999年の設立以来、日本の投資家のみなさまに資産 運用サービスを提供しています。 ●イーストスプリング・インベストメンツ株式会社の最終親会社は、英国、米国、アジアをはじめとした世界 各国で業務を展開しています。 ●最終親会社グル プはいち早くアジアの成長性に着目し アジアでは14の国や地域で生命保険および ●最終親会社グループはいち早くアジアの成長性に着目し、アジアでは14の国や地域で生命保険および 資産運用を中心に金融サービスを提供しています。最終親会社グループの運用資産総額は、2015年 6月末現在、約5,050億ポンド(約97兆円、1ポンド=192.72円)に上ります。 アジア株式・債券の運用拠点であるイーストスプリング・インベストメンツ(シンガポール)リミテッドについて ■アジア地域を幅広くカバーする資産運用会社で、インドネシアを含むアジア株式・債券に関する専門知識と豊富な経験を最大限活用した運用を行い ます。 ■株式運用においてはボトムアップ・アプローチによる銘柄選択で厳選したポートフォリオの構築とリスク管理を重視、債券運用においては金利、クレ ジ ト 為替に対して ジット、為替に対してファンダメンタルズ、バリュエーション、テクニカル等複数の視点で分析、ポートフォリオを構築し、トータル・リターンの最大化を目 ダメ タ ズ バリ シ テク カ 等複数の視点で分析 ポ ト リオを構築し ト タ リタ の最大化を目 指した運用を行います。 [当資料に関しご留意いただきたい事項] 当資料は、インドネシアの証券市場と政治、経済、文化等にかかる情報提供のみを目的として、イーストスプリング・インベストメンツ株式会社(「当社」)が 株式会社DZHフィナンシャルリサーチに情報提供を依頼し作成したもので、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありません。また、金融 商品取引法に基づく開示資料でもありません。当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通しが含まれることがありますが、事前の通知なく これらを変更したり修正したりすることがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。当資料で使用しているグラフ、パ フォーマンス等は参考データをご提供する目的で作成したものです。数値等の内容は過去の実績や将来の予測を示したものであり、将来を保証するもの ではありません。当資料は信頼できると判断された材料を使い、十分な注意を払って作成していますが、当社および株式会社DZHフィナンシャルリサーチ はありません 当資料は信頼 きると判断された材料を使 十分な注意を払 作成し ますが 当社および株式会社 ナ シ リサ チ は、必ずしもその正確性、完全性をお約束するものではありません。また、掲載された企業につきましては、あくまで直近のトピックとしてご紹介させてい ただいたものであり、個別銘柄の売買の推奨を意図したものではなく、当社が運用を行う投資信託への組入れを示唆するものでもありません。 イーストスプリング・インベストメンツ株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第379号 加入協会 一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会 160314(04) 2/2
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