3回目講義用ノート

ベクトル積(外積) (2-3)
 
A  B  A B sin  nˆ
大きさ:
(2.12)
の作る平行四辺形の面積
方向: 両ベクトルに垂直,
(2.14)
を
に向かって
ˆi  ˆj  kˆ , ˆj  kˆ  ˆi, kˆ  ˆi  ˆj
(2.13)
1


 
A  B  Ax ˆi  Ay ˆj  Az kˆ  Bx ˆi  By ˆj  Bz kˆ

 Ax Bx ˆi  ˆi  Ax By ˆi  ˆj  Ax Bz ˆi  kˆ
 Ay Bx ˆj  ˆi  Ay By ˆj  ˆj  Ay Bz ˆj  kˆ
 Az Bx kˆ  ˆi  Az By kˆ  ˆj  Az Bz kˆ  kˆ



 0  Ax By kˆ  Ax Bz  ˆj  Ay Bx  kˆ  0  Ay Bz ˆi  Az Bx ˆj  Az By  ˆi  0
 
 
 
A  B  Ay Bz  Az By , Az Bx  Ax Bz , Ax By  Ay Bx 
 
(2.18)
2
相対運動(2-7,2-8)
座標系Oで,位置ベクトル
で調べてきた.
の物体Aの運動をこれま
例えば,等速直線運動( )する別の座標系O’から
物体Aを眺めたときの運動
(2.33)
(2.34)
相対速度
3
問題
2次元座標(xz)系の原点Oから時刻t=0のときに鉛直方向(z
>0)に質点Pを投げ上げた.質点Pは,速度

v  0, v0  gt 
gは正の定数
の等加速度運動をする.以下の速度で等速直線運動する車か
ら眺めた質点Pの運動の軌跡を求めよ.ただし,時刻t=0で,
質点Pは車の座標系O’の原点にあったとする.

車の速度: vC  vx , v y 
vx , v yは定数
4
5
§3 等速円運動(2-12~14)
スピードは一定だが速度の方向が変化
☆円運動の表し方
半径
の円上を運動
位置
6
等速円運動
円弧の長さ=移動距離
(2.45)
スピード・・・単位時間当たりの移動距離
(2.48)
角度の変化率を用いて表される
角速度
d

(2.46)
dt
v  r
(2.47)
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☆等速円運動の加速度
と
は一定
(2.51)
(2.52)
これより
も分かる
(2.53)

 d  
2
a  
r



r

 dt 
(2.54)
2
(2.50)
円の中心を向く方向
周期T:
(2.44)
f:振動数[Hz]
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ベクトルによる表現(飛ばしてもOK)

d d


nˆ
dt
dt

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第3章 力と運動の法則
この章のポイント
1.力について理解しよう(性質、種類、本質)
2.運動の基本法則
運動方程式で何ができるかをしっかり把握
3.重心の運動を理解する
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§1 力 (3-1~3、11)
止まっている物体を押したり引いたりすると動く
押したり引いたりしないと動かない
☆力比べ・・・力のつりあい
力は大きさと方向を持つベクトル量
例 3人の綱引き
合力・・・ベクトルの足し算
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☆古代ギリシャの力の認識
運動の原因は「力」
しかし、摩擦力、空気抵抗力、重力の認識が不十分
1.物体は力が加わっている間だけ動く
投げた石が飛び続けるのは空気が押し続けるため
×
2.重いものほど速く落ちる
重いものほど、下に落ちようとする「内在の力」が大きい ×
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☆力の本質 (3-11)
日常経験する力の本質は二種類
■ 重力(万有引力)
少なくとも一方が惑星スケールでないと弱すぎて気付かない
・・・それぞれの質量に比例
■ 電磁気力
正負の電荷や磁極、電流により働く力
元々は遠隔力
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☆様々な接触力
接触する物質間には力が働くと思え
1.固体と固体の間に働く力
A)変形が無視できるとき
垂直抗力
「縄張りに侵入しようとして硬いバネ」に
押し返される
押す力に対する抵抗力
力に対し微小な変形を起こしていることにも注意しておこう
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張力
引く力に対する抵抗力
ひもや棒を引っ張る
この左右の二つの部分に注目すると
右の部分が元の形を保とうとして左の部分を引く
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摩擦力
接触面のずれに対する抵抗力
接触面はミクロにみると無数の凹凸
接触面の分子がずれて離れようと
すると
粗い面では突起がくぼみに入り込む効果の
影響も大きくなり複雑に
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B)変形が無視できないとき
バネの力(弾性力)
分子が元の位置に戻ろうとする作用の結果
垂直抗力や張力も変形を無視しただけのこと
バネに限らず物質の伸び縮みやねじれの変形でも
ゴム製品など
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2.固体と流体(液体、気体)の間に働く力
抗力
固体の運動に注目する観点からは
流体中の固体の移動を妨げる力だけを考えればよい
抗力の原因
1.流体分子を押しのけるのに必要な力
2.流体分子がまとわりついてずれを妨げる
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「力」という言葉はいろいろな場合に使われる
1.物理学的な力
ベクトル量
力の単位「N」(ニュートン」)で測られる・・・次節
物質間の力の名称
性質に注目した表現
垂直抗力 など
揚力、浮力、推力、撃力 など
2.能力を表す日常用語
忍耐力、馬鹿力、腕力、語学力 など
3.力ではない物理用語
圧力、電力 など・・・単位が違う別の物理量
遠心力、慣性力 など・・・みかけの力(4章)
4.その他
入力、水力、風力 など
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