Q&A 訂正:ベンチュリ管:あまり重量でないので省略(テストにも出ません) 重量(誤) 指摘、ありがとう。 訂正:27回3頁の問題: 揚力 FL = ( p下-p上)A = 1 ρ(v上2-v下2 ) (誤) 2 1 揚力 FL = ( p下-p上)A = ρ(v上2-v下2 )A (正) 2 重要(正) 指摘、ありがとう。 Q:風が弱いとき、窓を少し開けたり、教室の入り口に立ったりすると、涼しいのはベルヌーイの法則による ものですか? A:連続方程式 Av = 一定 で考えた方がより簡単だと思います。 窓-教室-廊下を流管とし、教室内に窓側から廊下側に向かって 窓 入口 ゆったりとした流れv室があるとします。教室の断面をA室とすると 教室 A窓v窓 = A室v室 = A入口v入口 窓や入口は断面積 A が小さいので、その分、速度 v が大きくなり 涼しいといえます。ベルヌーイの法則を持ちだすには圧力が必要になります。 1 逆に、上の説明にベルヌーイの法則 p + ρv2 + ρgh = 一定 を用いると、教室内の圧力より、窓や入口 2 付近の圧力は低いといえます。 問題:窓や入口の風速を 2 m/s としたとき、窓や入口の圧力は教室内の圧力よりどれだけ小さいか? 教室は十分に広く、教室内の風速は 0 としてよい。空気の密度は 1.3 kg/m3 とする。 p窓+ ρv窓2 + ρgh = p室+ ρv室2 + ρgh p窓+ ρv窓2 = p室 p窓+ 2.6 = p室 p窓 = p室 - 2.6 答: Q:後期を含め、今後医学科が先生の授業を受けることはありますか? A:後期の物理学II(医)を受け持ちます。薬学部の物理学IIは彦坂先生が担当されます。後期の物理学 実習(医・薬)は、彦坂先生と私と、非常勤講師の田村先生の3人で担当します。後期に選択で現代物理 学入門(医・薬・看)がありますが、これは彦坂先生(前半)と私(後半)の二人で担当します。現代物理学 入門は8月1日~5日までが事前登録期間です(掲示板を見て下さい)。 Q:缶のコーンポタージュを飲むときに、飲み口の下を少しへこませると、とうもろこしが缶の底に残らない と聞きました。どうしてですか? A:飲むとき、一気に飲むわけではないので、缶を何度か、傾けたり戻したりします。戻すと コーンは底まで落ちてしまいますが、へこみがあると、そこに引っかかって下まで落ち ません。次に傾けたときには、コーンが出やすいということだと思います。 第28回(7/29) 1 ページ 他にも面白い 質問がありました。 ラトルバック(Rattle Back)の解説 Rattle:ガタガタ音をたてる Rattle Back:ガタガタ音をたてて逆行する(物体) ① 平らな面を上にして反時計まわりに回転させてみよう ② 平らな面を上にして時計まわりに回転させてみよう ③ 平らな面を上にして、どちらか一方の端を押して放し、 縦に揺らせてみよう。 ③の放した瞬間のラトルバックと作用している力 垂直抗力 N ロール角加速度α ピッチ角加速β 垂直抗力 N ロール軸 z ピッチ角θp 摩擦力 f 摩擦力F 重力mg 摩擦力 f 摩擦力 F ヨー角加速度 γ y 接地点 図はhttp://www.geocities.co.jp/Technopolis/2962/rattleback.htm より転載 力の矢印長さは力に比例していない。特に摩擦力は長すぎる。 x 物が転がる運動(平面運動)は Iα = N MA = F の2つの運動方程式だった。 この問題がこの授業の最高レベルの難しさ。 ラトルバックの運動は6つの方程式があり、 たいへん難しい。 第28回(7/29) 【運動方程式】 ロール軸まわりの方程式 ―――――(1) Irα = Ny-fz ピッチ軸まわりの方程式 Ipβ = Nx-F ( z+xθp ) ―――――(2) ヨー軸まわりの方程式 Iyγ = fx-Fy ―――――(3) 重心位置の水平面内ロール軸方向の方程式 m(zβ + yγ) = F ―――――(4) 重心位置の水平面内ロール軸に垂直な方向の方程式 m(zα-xγ) = f ―――――(5) 重心位置の鉛直方向の方程式 m(yα + xβ) = mg-N ―――――(6) 2 ページ 斜面を転がる運動の場合は、 2個の方程式だった。 前頁の内容を参考に以下の問題に答えよ。 問題1:ラトルバックに働いている力は2つである。一つは( がラトルバックに作用している力である。 )、もう一つは( )、ロール軸方向成分が摩擦力 F 問題2:後者の力の、平らな面に垂直な成分が( ピッチ軸方向成分が摩擦力 f である。 問題3:平らな面を上にして、反時計まわりに回転させようとする力は、前頁の図でどれか? 重力 mg , 垂直抗力 N , 摩擦力 F , 摩擦力 f 問題4:平らな面を上にして、時計まわりに回転させようとする力は、前頁の図でどれか? 重力 mg , 垂直抗力 N , 摩擦力 F , 摩擦力 f 摩擦力 f が発生するしくみを考えてみよう。 問題5:左の図で角加速度 α の向きはどちら向きか ロール角加速度α 垂直抗力 N ) 図の矢印の向き , 図の矢印と逆向き ロール軸 z 問題6:左の図で重心の加速度 A の向きは 下のどちら向きに近いか? (断面図は半円と仮定すると分かりやすい) 摩擦力 f 重力 図で右向き , 図で左向き 問題7:摩擦力 f が発生するしくみを説明せよ。 同様の仕組みで摩擦力 F が発生している。 問題8:ラトルバックの平らな面に垂直で重心を通る軸のまわりの慣性モーメントを IG とする。 この軸のまわりの回転運動の運動方程式を書け。必要なパラメータ(記号)は、図から読み取れ。 IGγ = fx-Fy 上の解析では fx と Fy で、どちらが大きいか、わからないが、実際の値は fx の方が Fy より大きい。 (少なくとも x が y より大きいのは、図より明らか。数値計算によると f も F より大きい) よって反時計まわりに回転する。 底の形状を反対にすれば、時計まわりに回転するラトルバックもできる。 第28回(7/29) 3 ページ 授業アンケート 科目名:物理学IB 担当教員名:吉田 勝一 授業コード:150133 授業改善のために裏面も何か書いてくれると嬉しい。 今日の出席は別にとります。 私がこの裏面の記述を見れるのはかなり後です。 急ぎの要件や、名前付きで何か書きたいことがあれば 出席票の方に書いて下さい。 再試験 再試験は10月5日4限の予定です。 もし、落ちた場合は、夏休みに勉強して下さい。 第28回(7/29) 4 ページ
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