【夏秋トマトの課題別現地技術実証調査要約】 岐 阜 県 表題 課題1 pF メーターを用いた夏秋トマトの安定生産技術の実証 pF メーターを用いた土壌水分維持・安定対策 昨年までの調査では、ほ場条件によって必要水分量が異なるため、一律のマ 調査のねらい ニュアルに潅水基準では対応が難しいことが判明した。今年度は、pF 値を測定・ 分析し、潅水基準の確立をめざす。 ・平均単収者が生育期間を通じて毎日、pF 値 1.5~2.0 になるよう潅水を日ごと にきめ細かく行った結果、昨年よりも 2.9t/10a の増収となった。 ・降雨時でもある程度は潅水を行う必要があることが判明し、pF 値に基づく潅 水管理が有効。 調査結果 ・上位単収者は土壌水分が適切であるのに対し、平均的単収者は過湿傾向にあ った。 ・ハウスサイドは中央より土壌水分の変動は少ないが、土壌水分が多かったこ とが、裂果が多い原因と考えられ、また9月の裂果は8月の土壌水分の影響が 大きいことが推測された。 ・生育ステージごとの pF 基準値を作成する。 今後の課題 ・土壌が過湿にならないためには、ほ場の排水性を高めることも必要。 ・ハウスサイドの畝は高畝とし、排水を改善するなどの対策が必要。 課題2 機能性遮光資材を用いた裂果発生軽減の実証 裂果対策として、現地では被覆資材で日射量を調整する方法があるが、曇天 調査のねらい 時は花数や収量が減少する事例もみられる。新たに湿度によって光透過率が変 わる(※湿度が上(下)がると透過率が上昇(低下)する)資材が開発された ため、その有効性を確認する。 最も湿度が低い時間帯に試験区の照度が対象区を上回る場合がみられた。ま た、ハウス内温度は試験区が対象区に比べ高い結果となる等、機能性の効果は 調査結果 確認できなかった。 別の対策を検討。 今後の課題
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