濃縮液体洗剤によるCO の削減

濃縮液体洗剤によるCO2の削減
濃縮洗剤の使用
すすぎ1回の設定により,電気と水の消費量を減らすことができる
⇒CO2の削減
CO2削減効果は使用する洗濯機の種類により大きく異なる
洗濯機・・・縦型/ドラム式
使用者の意識・・・本当にすすぎ1回に設定しているのか?
濃縮液体洗剤の販売は
CO2の削減にどのくらい貢献するのか?
算定の条件(1)
1.評価対象・・・「その他の事業活動」
⇒県内での濃縮洗剤の販売による削減貢献
2.評価する製品の範囲・・・「その他製品等」
⇒洗濯機の使用エネルギーを削減できる製品
3.時間軸の設定
・・・「削減効果を1年ごとに分割算定」(方法2)
⇒将来の洗濯機の機種別普及状況が不明のため
4.使用先の範囲・・・県内・国内での使用
算定の条件(2)
5.ベースライン・・・②現在普及している製品
⇒製品が導入されなければすすぎ2回洗濯が継続
6.評価する活動範囲・・・一部の段階のみの評価
⇒使用段階の電力消費のみ(改善の余地あり)
7.部品・素材の評価手法・・・すべて洗剤による寄与とする
⇒洗濯機には効果を配分しない
8.算定に必要なデータ
一次データ:洗剤・洗濯機の普及・使用状況
洗濯機の電力消費量
二次データ:電力の排出原単位
一次データの収集方法
1.家庭の洗濯行動
滋賀県の一般家庭を対象に
アンケート調査を実施
保有する洗濯機
使用する洗剤
日常の洗濯行動
配布:2,000部、回収:689部(回収率34.5%)
2.洗濯機の電力消費量
複数の一般家庭を対象に、
すすぎ1回/2回時の電力消費量を実測
http://www.system-artware.co.jp/
shw3a.html
調査結果
• 使用している洗濯機
→全自動の割合が高いが、30・40代でドラム式が多い
調査結果
• 使用している洗剤
→年代が上になるほど液体洗剤の割合が大きくなる
50代・60代で濃縮洗剤が最も使われている
調査結果
• すすぎ1回に設定しているか?(濃縮洗剤使用時)
→約3割が濃縮洗剤を使用しているにもかかわらず
すすぎ1回に設定していない
削減貢献量の評価結果
• 1世帯あたり年間CO2排出量
-25%
-15%
※3人世帯の場合
削減貢献量の評価結果
• 滋賀県内の洗濯(電力使用)にかかるCO2排出量
12,000t-CO2/年
• 現状の普及率の下での滋賀県内での削減貢献
250t-CO2/年
※イオン以外の製品による貢献を含む
• 滋賀県内ですべて濃縮洗剤に置き換わった場合
約1,160t-CO2/年の削減貢献
• 日本全国ですべて置き換わった場合
約116,000t-CO2/年の削減貢献
課題
• すすぎ1回の設定方法を知っているか?
→設定方法に対する認知が、年代が上になるほど十分でない