レポート課題2の略解 (1) 毎秒 S 個の中性子を放出する点線源が、等方性かつ無限の広がりをもつ均質媒質にある とする。この場合、中性子束を求めよ。 解) r 0 における拡散方程式 1 2 1 r 0 r 2 r r L2 ここで、 u ( r ) r とおくと、 u (r ) に関して以下の方程式が得られる。 d 2u 1 u0 dr 2 L2 この一般解は、 u (r ) A exp(r / L) C exp(r / L) よって、 (r ) A exp(r / L) exp(r / L) C r r u (r ) は r が無限大でも有限であるためには、C=0 でなければならない。 ここで、Fick の法則より、中性子の流れの密度 J を求めると J D 線源条件 d 1 r 1 DA 2 exp dr rL r L lim 4r 2 J (r ) S を用いて、 x 0 以上から、中性子束は (r ) A S 4D S exp(r / L) 4D r となる。 (2) (1)と同じ強度をもった2つの点線源が距離 2a をおいて無限の広がりを持つ拡散媒質 中にある。2つの点線源の中間地点 P1 における中性子束と中性子の流れの密度を導出せよ。 中間地点 P1 における中性子束 : 中性子束はスカラー量、拡散方程式は線形であるので、中間点 P1 での中性子束は各々の 線源からの寄与の足し合わせとなる。よって、 ( P1 ) 2 S exp(a / L) S exp(a / L) 4D a 2D a 一方、ベクトル量である中性子の流れの密度はゼロとなる。つまり、各々の線源から中性 子の流れの密度ベクトルの大きさは同じで、向きが正反対であるからである。
© Copyright 2024 ExpyDoc