演習9 I. 一次分数変換 w = ϕ1(z) = z - i z + i と u = ϕ2(w) = -4w + 3 -w

演習9
z−i
−4w + 3
と u = ϕ2 (w) =
の合成
z+i
−w + 3
ϕ2 ◦ ϕ1 (z) = ϕ2 (ϕ1 (z)) を計算せよ。
I. 一次分数変換 w = ϕ1 (z) =
II. 一次分数変換 w = ϕ(z) =
求めよ。
z−1
の逆変換 ϕ−1 (w) (ϕ−1 (ϕ(z)) = z) を
z+2
III. 複素 w 平面内の次の集合を図示せよ一次分数変換の円円対応に着目)。
{
}
iz
D= w=
| |z − 1| < 1 .
z−i
IV. (i) 1, i, 0 をそれぞれ順に 0, 1, ∞ に移す一次分数変換を求めよ。
(ii) 1, i, 0 をそれぞれ順に i, 1 + i, −i に移す一次分数変換をもとめよ。
V. 0, 1 + i, 2 をそれぞれ順に −1, i, 1 にうつす一次分数変換 w = ϕ(z) を
求めよ。それによって円の内部 |z − 1| < 1 は w 平面のどのような領域に
うつるか決定せよ。
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I, II. それぞれ一次分数変換に自然に対応する2次行列を考えるのが便
利.一次分数変換の合成は行列の積(順番を間違えないように注意)、逆
変換は逆行列(より実際には余因子行列)を考えればよい.
iz
の逆変換 z = · · · を求めて(II 参照), |z − 1| = 1 に代入
z−i
して w に関する式をつくればよい。
III. w =
IV. (ii) 直接考えてもよいが、まず
z)1 , z2 , z3 を順に 0, 1, ∞ に移す一次
(
z − z1 z2 − z3
·
を (i) と合わせて自然に2個作り、
分数変換 つまり、
z − z3 z2 − z1
片方の逆変換をとって、それから 2 つの一次分数変換の合成を考えると
よい。
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V. 一次分数変換の円円対応は円周同士が対応するだけでなくさらに、定
義域の円で区切られた各領域は、値域の円で区切られた各領域に対応す
る( ”円のうちそと関係 ”はそのままか,あるいはひっくりかえるかの
どちらか)。うちそとは問題となっている定義域内の領域 (いまの場合は
|z − 1| < 1) に入っている適当な点(例えば z = 1)の行き先をみれば判
定できる。
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