KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title Author(s) Citation Issue Date URL 資料10 サル組織における高分子量インダノール脱水素酵 素に関する研究(V 共同利用研究 2.研究成果) 原, 明; 松浦, 一也; 佐藤, 久美子 霊長類研究所年報 (1998), 28: 117-117 1998-11-01 http://hdl.handle.net/2433/165073 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University 染料 9 賃料 1 0 サル の MALDO及び MALCOの脳船 サル組織における高分子量イ ンダノー 分布 とその主要分子椀 の解 明 ル脱水素群衆に関す る研究 松永民秀,池辺和人,山本郁朋 ( 北陸大 ・苑 ・ 原 明、松浦一也、佐藤久美子 ( 岐阜薬大) 符生化学) 我々は、l l ox oA一 一 t e t r a hy dr oc a nna bi nol( 1 1 - インダノール脱水素群衆 ( I D H)は脂環式ア Oxo・ A` ・ THC) 及び 7 ・ OHA8 THCを各々対応す るカルボン酸体及びケ トン体- と酸化する辞素 を兄い出し、Mi c r os oma lAl de h y deOx y g e na s e ル コール類 を酸化す る酵索である。サル組織 では肝が最 も高い I D H比活性 を示 し、次いで c r os oma l Al c ohol0x y g e na s e ( MALDO)及び Mi D H比活性 を示す。サル肝には 腎 と脳 が高い I ( MALOO)と命名、その本体がP 4 5 0 であること I D H活性 を示す少な くとも 3種の 3 α-ヒ ドロ を明らかに してい る。 これ までTHC誘導体 を 3 αHS D)多型 ( 分 キシステロイ ド脱水索酵 素 ( 品質 として、主 に肝について検討 してきた。今 6k Da)が存在するが、他の組総での I D H 子畳 3 回、蛍光法により高感度に活性測定が可能な9- の多型に関す る研究は十分には行われていな a nt hr a l d e h y de ( 9AA) 及びビタミンAの構造を い。本研究で、サルの肝 、腎、脳 の可溶性画 有する3-OH-p-i ononeを各々MALDO及び D H活性 をゲル ろ過分析 した 分か ら抽出 した I MALCOの基質 として、両活性 の臓器分布につ いて検討 した。その結果、雄ニホンザルの肝、 肺、腎、小腸、脳、率丸の うち、MALDO活性 は肝で最 も高 く、次いで小腸 ( 肝の 5%)であ った。また、その他の臓衿においてはいずれ も D Hに加 結果、いずれの組織にも低分子丑の I DI l( 約 65kD a ) を認めた。腎 え、高分子丑 I と肝の高分子 丑 I D I Iはさらに Q S e p h ar os eク ロマ トグラフィー によ り精製 した。腎か ら部 肝の 1%以下の活性 しか認められなかった。一 分精製 した高分子 虫 I DH は、 ヒ ト肝 3αHS D 方、 MALCO活性は、肝で最 も高い ものの、小 アイ ソザイム抗体 と交叉反応 しなかった。本 2 、1 6 、 腸、脳、串丸及び腎の活性 も、肝の各々4 をよ り良い補酵素 として、伯爵 辞素は、NADP◆ 1 3及び 7%と比較的高 く、MALDO活性の場合 式アル コール類の ∫体を強 く酸化 したが、 ヒ とは臓器分布が異なることが明か となった。ま ドロキシステ ロイ ド類やプ ロスタグランジン l AAMALDOの主要酵素であるCYP2B た、肝 9 類は酸化 しなかった。また、本酵素活性は 8 の抗体と交差性を示すタンパクは、肝以外の臓 h y d r ox y q ui n oli neや阻汁酸類 によ り強 く阻害 音 別こほとん ど検出されず、MALDO活性と一致 された。肝の揃分子丑 I D H もほぼ類似の性状 していた。一方、肝のMALCOの主要酵素であ るCYP3Aと交差性 を示す タンパクは、小腸で 旨では認められな も検出されたが、その他の臓音 かったことか ら他の分子松の寄与も示唆された。 を示 した。 このように、本研究で認めたサル組 D Hは、既に報告 されているサル 織の荊分子丘 I 肝の低分子丑の 3αH S Dアイ ソザイムとは基質 特異性および阻害剤感受性が異なっていた。 - 11 7-
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