オーロラ共役性の定量的評価の研究

脈動オーロラ共役性の定量的
評価の研究
目的
• 脈動オーロラの南北磁気共役点同時観測の
データを解析して、脈動オーロラの発生機構
に迫る。
• 同時に、オーロラ一般の磁気共役性を定量
的に評価する指標を見出すことを目指す。
これまでにやったこと
• 解析対象とする磁気共役点脈動オーロラ現
象の抽出(2003年9月26日2340–2350UTの
事象)
• ビデオデータのデジタイズ(30Hz)
• 地磁気座標系への展開
• 周波数解析(FFTによる自己相関)
解析結果例
2340:00–34UTの結果
を示す。約34秒間
(1024点)のFFTを行っ
た。まず、右は34秒間
における変動の標準偏
差を示す。
続いて右は自己相関
の極大値(下図のC)
を示す。
自己相関
1
C
時間差
T
最後に周期(下図のT)
を示す。自己相関値が
0.1未満のものは除い
てある。
自己相関
1
C
時間差
T
3つの量が2340–2350UTにおいてどのように
変化したかを示す。
• 標準偏差
• 自己相関
• 周期
まとめと今後の方針
• 共役性の一般的な指標を見出すのは相当困
難である。今後はこの事象に特化された解析
にしぼる。
• 共役性がないことを主張するのは、共役性が
あることを主張するのよりずっと難しい(共役
点が特定できないから)。幸いなことに、この
事象の直後に共役点が特定できるオーロラ
が出現した。今後は主に後半部分について
解析を進める。以下にそのさわりを示す。
2350:20のディス
クリートオーロラ。
これにより共役点
がほぼ特定できる。
緯度方向にはあ
まりずれていない
が、経度方向には
約4度ずれている
ことがわかる。
その2分前に現れ
た脈動オーロラ。
共役点で発光して
いると考えられる。
しかしその周期は
微妙に違う。今後
はこの違いについ
て詳細に調べてい
きたい。