Hirosaki University Repository for Academic Resources Title Diffuse Sarcomatous Meningioma の1剖検例 Author(s) 小波蔵, 安勝, 下田, 肇, 迎, 豊, 川口, 進 Citation Issue Date URL 弘前医学. 24(1), 1972, p.105‐112 1972 http://hdl.handle.net/10129/1670 Rights Text version publisher http://repository.ul.hirosaki-u.ac.jp/dspace/ 弘 前 医 学 1 05 24 ,1 0 5 -1 1 1 2 ,1 9 7 2 D肝u s eSa r c o ma t o usMe ni ngi omaの 1剖検例 小 波 蔵 安 勝 田 下 YASt7 KATSL-Kol i AGURA d t 】 _ 妄 言 _ . 過 H AJI ME SI MODA 進 口 川 Sust /M L'KAW AGL 「 CHl Yt. TAKA lI lltAl 弘 前 大 学 医 学 部神 経 精 神 医 学 教 室 ( 主任 佐藤時治郎 教授) ( 1 0.刀 .1972 受付) I は じ め 甘 症 に 脳膜 のび漫性 塵癌 は,組織 学的診 断上 ,毎 例 患 者 :7才,男 子 々の見方が あ るが, その大部 分 は二次的 な / ブ 家族 歴 :既 往 歴 :特 記すべ き ことな し. リオ ームに もとづ くび漫性 脳膜転移 で あ り, 現病 歴 : 原発性 の 肉腫 は きわめて少 数にす ぎない とい 1 ) われ る. り, 3 7o C 台 の発熱 がみ られ た.感 冒だ と思 しか し,組織 学 的に疑 問は多い と して も, 5 ) Zi i l c h の原発性 に 髄膜 に生ず るび漫性 の 内窪 病 院 小児外に入 院 ,障椎 穿刺 を行 な ってか ら に 対す る H Di 拝us e Meni ngeal e Meni ngi 8 ) omat os a' I ,Gl obusらの "Pr i mar vSar ccma- 昭和41 年1 2月初 旬 よ り,頭痛 ,時に唱吐 あ っていたが一 向に 良 くな らず ,1 2月末某町立 主 と して左 半身に強 直性痩撃 発作 が 1 日 5- 6回 の頻度 で起 こ り, 3日間続 い た.又痩 挙 t ous Meni ngi oma" ( 1 944年 )以 来 ,脳膜 の 発作 の後に左 片麻埠 も一時認 め られ たが 3日 Sar comaはか な りの症例 が報告 され てお り, 位 で消失 してい る. 臨床的に は悪性 の胸膜腔 と同意 義に考 えて も 翌昭和42年 1月に な り,頭痛 ・唱吐が毎 日 よい よ うで あ り,我が 国 に お い て も近 年 , み られ,痩撃 は 3日に 1回の割 で認 め られ た "Di f f us e( Sar comat ous )Meni ngi oma"の症 3 , 4 , 6 . 7 , 1 4 ) 例報 告が散 見 され るよ うに な って きてい る. 那, 1月初 旬に記 録 した脳波所見 は異常 な し とい われ てい る. また, この薩癌 は,脳や脊 髄 の軟膜に び漫 2月初 旬か ら中旬に かけては割に 具合 が良 性に浸 潤 し, 肉眼的に は顕著 な塵癌 を形成 す く,ベ ッ ドか ら起 きて遊 んだ りしてい たが , る ことな く, mi cr os copi c な検査 で のみ診 断 2月下 旬 よ り再 び頭痛 ・唱吐 あ り座 撃 も 1日 のつ け られ る例 が多 い点 で臨床症状 のみ か ら に 2-.3回 あ った . 確 実 な診断 をつ け るのが 困難 な例 が多 い. 最 近 ,我 々は脳贋癌 を疑 い なが ら も,検査 所 見 で陽性所 見が乏 しく臨床的に Sc hi l der氏 3月初 旬 よ り,視 力障害 ,複 視が 出現, 中 旬頃に は全 盲 とな ったが,療撃 は月に 3- 4 回 と減 ってい た. 病 を疑 い,剖検 で右頭頂部 に一 部結節 を有 し 4月入 って も頭痛 ・唱吐 ・療撃 はお さま ら 主病巣 をび漫性 に浸 潤 され た脳軟膜 に お く, ず ,当院小 児科に転 院す る も,状 態悪化 の為 い わゆ る Di Hus eSar comat ousMeni ng ioma に 脳腫 癌 の疑 いで当科に転 科 とな った . の-剖検例 を経験 したので,若干 の 考察 と共 入院時所 見 : に報告 す る. 体格 はやせ型 で栄 養状 態 は不 良 ,軽 度脱水 1 0 6 - 小波蔵 ・下 田 ・迎 ・吊 口 もみ られ,唱吐 はげ し く食事 もほ とん ど摂取 強直が認め られた. しない.軽度 の意識障害 が あ り,無関心状態 瞳孔 は両側共約 6mm と散大 し,対光反射 で,視力 は明暗 を弁 ず る程度 ,顔面 ・舌 ・上 t a gmoi d movementがみ られ た, 消失 ,nys 下肢 な どに は特に運動障害 はない.知覚障害 眼底所見は乳頭左右共に蒼 白で視神経乳頭萎 の有無 は不明で,運動失調は認め られ ない. 縮がみ られたが,その他に神経学的異常所見 直立歩行 は一般状態が悪 いためで きず,項 部 はみ られ なか った. へし ′La T \ ノ 、 - RmI \ 辱T \ へ. Rp T 5 0 / J Vl 第 4E i _ i 脳 波 所 l s e c 見 同時 又は異時性に高坂 巾徐波がみ られ,徐波の増加が右 半球にや ゝ多 くみ られ る. - Di f f us eSa r e oma t ousMe ni ngi omaの 1苦り 検例 1 07 検査所 見 : 改善 された. しか し, 5月末に な り,再 び痩 脳血管写 で図 1の ごと く縫合解離が著 明に ns ki 反射が 出 撃発作,眼振 ,手指振戦,Babi ol l i ngがみ られ る み られ,前大脳動脈 の unr 現 し, 6月に入 って意識消失 を伴 う軽挙発作 がs hi f tはな く,天幕上 の大 きな mas sl es i on や.時に唱吐 もみ られ るよ うに な った. しか し,持続 的な脳圧克 進 症 状 は み られ の存在 は否定 された. 気脳写で は図 2の如 く脳室 の拡 大が著 明で ず,機嫌 の良い時 は 口笛 を ふ い た り, 又, あ り,髄液 の通過障害 も考 えて ヨー ド脳室写 pol yphagi aを思わせ る くらい手 あた り次第に も行 な ったが,図 3の如 くヨ- ドの通過障害 食べた り, 自分が失明 した とい う事に は全 く はみ られず,第 虻脳室 や後頭蓋駕 の塵房 も一 無頓着 な状態で,周囲へ の無関心な態度 も 3 応否定 された. - 4才 の幼 児を思 わせ るよ うな退行状 態が 目 脳 波所見では図 4の ごと く左 右両側に ,時 だ った . に は同時性に,時に は異時性に 2- 3C /S eC の この様 な精神症状 と軽挙発作 ・失明 とい う 2 著 明な る高 振 巾徐波が出現,一方基礎波は ( 症状 経過か ら考 え, あるいは Sc hi l der氏病で - 6C / S e c の不整高振 巾徐波で あ り, 主 と し はないか と疑 われ,著 明な腹圧克進 を説 明す て右半球 で多 くみ られた. α波の出現 はみ ら るに は問題 はあ ったが, この時点ではび漫性 れず,右前頭部に しば しは 局所性 の銀波 がみ l der氏 病 の の髄膜腫 とは考 え 及 ば ず, Schi られた. ps eudot umorf or m の疑 い と診断 した.脳室 血液所 見 ・肝機能に は異常はなか った. し 心房交通術 を行 な ってか らは失明を除 き症状 か し髄液所 見 ( 表 1)では著 明な頭蓋 内圧の も改善 され,家庭 の事情 もあ って最初に入院 充進 と軽度 の蛋 白増加がみ られた. 6日転院 した. した近 くの町立病院に 6月1 同院に移 ってか らも小康状態 を保 っていた 入 院後 の経過及び所 見 : 8日 脳圧克進症状 が著 明で検査 のため 4月 1 頭蓋穿孔術施行 ,その後症状軽快す る も時に が,昭和 42年 1 2月 1 9日肺 炎の合併に よ り死亡 した. 唱吐 あ り,左手 か らは じま り, しだいに右手 剖検所見 : も硬 くな る痩撃発作がみ られた.軽度 の意識 肉眼的所 見で脳 は外見上膨大性で あるが, 障害が あ り,無関心 ・不機嫌 な態度 を示 し, 脳 回転 の偏平化 は著 明で な く,浮腫 を思わせ 自発言語 はあま りみ られず,経時的な髄液所 5×3. 5× る所見 は少なか った.右頭頂部に 3. 見 は表 1の ごと くで,各値検査 の結果 mas s 1. 5c m の境 界鮮 明な塵癌が あ り,脳軟膜 は軽 esion の存在 は一応否定 され,対症的に 脳室 度に混濁肥厚 し,左頭頂部 をは じめ と して左 心房交通術 を 5月 2 日施行 した.術後項部強 右 大脳半球に小指頭大黒褐色 の小結節が散 見 直 は軽快 ,唱吐 も消失 し,抗痩撃剤 の服用に され た ( 図 5). よ り痩撃発作 もみ られず,全 身状 態 もかな り 表 _ : I : そ の 他 _ _: :I : : : :. ∴ 所 見 60 7 1 1 g/dl 水楳 透 明 髄 液 の 経 時 的 所 見 _ _ t :. : : Pandy (-) * の 1 顕微鏡的所 見では Hemat oxyl i nEos i n染色 蛋 白 33m g / dl C 43m g / dl l 1 21 培 養 (-) 水 透明 C 様 ∴ _ _ I' ' : : ( 8ml ) 47030 0/ / 6 0mg/ dl 蛋白 70mg/ dl 蛋白 細胞数 2 / 3 細胞数 2 / 3 キサ ン トグ ロ ミ 軽度 キサン トク ロ ミ ィー +) ィー ( †) ( 1 0 8 - 小波蔵 ・下 田 ・迎 ・川 口 に よる と塵癌 の部では,比較 的細胞に富み, c omat ousMe ni ngi oma としての る と, Sar その配列に は一定 の傾 向はないが , どち らか 症状 が よ くそろ ってお り,著 明な る脳圧の元 といえは流れに 乗 った様 な細胞配列 の傾 向が e pt omeni ngen が塵癌に よって di aus e 進は l み られ (図 6- A), 塵癌 を構成す る細胞 は に浸潤 され ,髄液 の吸収障害 が起 こった結果 円形又は紡錘形 のや ゝ多形性 で, ところ どこ 生 じた もので ある と理解 され る. t os i s もみ られ , これ らの細胞 間質に ろに mi 組織学上 ,軟脳膜 の発生が 中腔葉 性 の もの は多少の結締織線維が存在 してい る (図 6- か外腔葉性 の ものか は現在 なお異論 の多 い と B).又 l e pt omeni nge n は図 6- Cの ごと く ころで あるが ,脳膜 のび漫性腫癌について も 完全に薩癌細胞 でお きかえ られ ていた. 種 々の見解が ある. 8 ) Gl obus は, しば しは肉腫様 の所 見を呈す W 考 接 る軟 膜性 ( 血管性)及び 中腔葉性 髄膜腫 の研 我 々の症例に おいてその臨床像 をみ る と, e t one ur all nt e r t i s s ue( Me究に おいて,Skel 前述 の ごとく検査所見では塵 癌 ( mas sl e s i on) s e nc hyme) 由来 としての Pi alme ni ngi oma としての特徴 ある陽性所見がみ られ ない こと を分類 して ,a)He mangi oe ndot he l b) He- と,発病年令 ・脳圧 先進症状 としての頭痛 ・ mangi omat ous c)Me l anomat ous d)Sar - 唱吐 ・うっ血乳頭,並びに痩撃 ・視覚障害 ・ c omat houspi a l comat ousとしこの d) のSar 性格 変 化な どの臨床症状 か ら,Sc hi l de r氏病 Me ni ng ioma を さらに 1)Di fus eと 2)Ci r - f と疑 ったが, 剖 検及び組織学 的所 見か ら Di f us eSar comat ousMeni ngi oma と診断 され Cums c r i be d として考 えてい る. l l ) 3 ) 所 及び王丸 らの報告に み られ る文献上 の考 た. 察か らみて も原発性軟 膜 肉腫 と考 え るか,或 Di f f us eSar c omat ousMeni ngi omaの好発 ni ngi oma が 3 0才 -50才 年 令 は,一般に Me いは原発性軟膜 履歴 と考 え るか, その鑑別 は ) 8 難 しい.Gl obus 等 ( 1 944) の報告に よれ は組 台に多 いのに比べ,比較的若年者に多 く,そ c omat ousMe ni ngi oma が 織学 的にみ て Sar 0才 台に集 中 してい るが ,時に のほ とん どが 2 ngi oma中約 9%の率 でみ られ た と述 全 Meni 幼小児に もみ られ る ことが知 られ てい る.戟 べ てい る. 々の例 も 7才 の小児 で あ った. Me ni ngi omaが子供に み られた場合 ,組織 2 ) 学 的に も悪性 で ある事が多 く, その予後 は原 8 ) 則 と して 6カ月以 内で ある とい う. Sar c omat ousMe ni ngi omaの臨床症状 は, 1 3 ) A.Pe t t i noandR.Poppi t iも Gl obus と 同 じ く Me ni nge als ar coma を, 1)限局的 に カプセルで包 まれて発育す る Sar c omat ous me ni ngi oma と, 2) カプセルを欠 くが , し ば しは " Sa r comat os i sofmei nge s .me ni ng- 脳圧克進症状 としての頭痛 ・うっ血乳頭 お よ i omat os i sordur ale ndot he l i os i s " と関連 L び視神経萎縮が よ くみ られ,初期症状 として di f f us eに発育す る塵癌 の 2種類に分 け て い 焦点性痩撃 あるいは,全 身性 の痘撃 をみ る こ る. とも多い.又,髄膜刺激 症状 としての項部強 この Di f f us es ar c oma は,脳又 は脊 髄 の 直 , ケルニ ッヒ徴候 や神経根刺激症状 を時に l e pt ome ni ngenや pi amat erにdi f f us e に浸潤 呈す る こともある.その他障害 部 の多発性及 し,顕微鏡学 的検査 で初 めて発見 され る事が び発生部位に よって,又,障害 の程度に応 じ ni nge nの一 ひんはんで あるが,なかに は Me て種 々の神経症状 を呈す る こともあ り,髄液 部 を乳 白色化 し,時に は髄膜 炎様 , さらに は 所見で糖 の低 下 ・塵癌細胞 の出現 な どが診断 脂,脊髄 の一部又は全体 をおおい被膜 を形成 に参考 となる. す る事 もある. 1 0 ) ni ng高橋等の報告に み られ る ごと く, Me 我 々の症例 も上記 の所見 と考 えあわせ てみ - Di f f us eSar c oma t ousMe ni ngi omaの 1剖検例 i omaは W ei nber gerや Bl ack及 び Ker nohan 1 09 で は層状 をな して f ibrobal s t i ct ype に類似 の分類 な どが あるが ,分類 の焦点 を 、 、 び漫性 ept omeni ngし,又脳表面の所 々に み られ た 1 発育 とい う形式〝に おいて,所 は脳腫癌 を概 enの平板隆起 は図 6- Bの ごとき置癌細胞 で 観 し,広範に浸 潤 され る場所 と広範に増殖浸 di f f us eに浸潤 されている ところか ら Di f f us e 潤す る細胞 の性格 との両者 の組み合 わせで, Ss r comat ousMeni ngi oma と診断 され る. 種 々の型が生 じる もの とし, び漫性 脳置癌 を 11の型に分類 してい る. 本例 は,臨床的に は脳塵癌が疑 われなが ら も,各種検査で mas sl es i onが否定 され,や その中で第 7型 と して "d肝us e meni ngi む を得ず,一応 Schi l der 氏病 の疑 い と して経 mat os e""Pr i mar edi fus emeni ngeal e Sar - et r os pect i ve に思 えは,髄 過 を観察 したが r komat os e"とい う名称 をあげてい る.脳お よ 液 の通過障害が否定 され た時点で何故に吸収 び脊髄に原発巣 が存在 し,かつ脳膜 にび漫性 障害に よる脳 圧克進に考 えが及ばなか ったか の浸潤 を示 した肉屋 の例 もかな り報告 されて l̀ _ ' 1 ngasの報告に よる と130例 の原発性 お り,Bi とい う点で深 く反省 され る症例 で ある. 0 - 他方 Schi l der 氏病 としては どうして この様 脳 肉腫 中に 9例 この脳脊髄軟快のび漫性 肉塵 な強 い脳圧先進が来 るか とい う点が常に疑 問 が 認め られてい る.我 々の例 もこれ と同 じよ 9 ) nohan らの うな もの と考 え られ る.又,Ker 紙に戻 って検討 を加 え る必要が あ った事をあ 分類で は らためて痛感 した. 1)丘br os ar coma 2)gi antcel l sar coma,3)Ci r cums cr i bed s ar coma oft he とな っていたが その疑 問に対 し, も う一度 白 fus ePr i mar y Sar c0と もあれ,かか る Di cer ebel l um,4)meni ngeals ar coma,5)he- mat ousMeni ngi oma の本邦に おけ る これ ま mangi oper i cyt oma, 6) t umor soft he r et i xed t ype の 3つ dot hel i als ar coma 及 び mi での報告 をみ る と,著者 らの調べた範 囲内で 4 ) 6 ) 1才女児例 , 小坂 らの2 0才男子例 , は小 田 らの 1 T ) 2 1 詞 らの55才 男子例,王丸 らの27才男 子例 ,村 ) 1 4 井 の21 才男 子例のみで ある.その診断 も剖検 に 分けてい る. この分類に従 うと本例 は 4) に よってな された ものが多 く,臨床的に この meni ngeals ar comaの f ibros ar coma に 入 る 診断 を下す事は難 しい といわれてい る. cul oendot hel i als ys t em に わけ , 4) のmeni ngeal s ar comaを f ibr os ar comaと r et i cul oen- と思 われ る. 一方,治療面に おいて も病巣が di 机l S eで Sar comat ous Meni ngi oma の厘癌細胞 の あ り,脳外 科的に根治手術 を行 な う事 も困難 特徴 としては,大 きな核 と原形質に 乏 しい 中 で あ り,放射線治療 ・薬物治療に も限界が あ 等大 の細胞 ,並びに濃厚 な色質 を持つ小 さな る.従 って現在の所 ,極 めて難治性 の疾患で t os i sが しば しばみ ら 円形細胞が 主体 で, mi あ ると言わ ざるを得 ない. れ た り,大型細胞 , 巨大細 胞が あ らわれ た り す る. 一般に細 胞 は変 化の過程に おいて退化 を示 してい る事 もあ り, これ らの細胞 は好 んで脳 Ⅳ む す び 臨床症状 か ら Schi l der 氏病 を疑 った 7才男 ngi oma 子の剖検に おいて,右頭頂部 の Meni ・脊髄に黄色又は白色 の もの と して,血 管周 と共に脳 の l ept omeni ngen に び漫性に塵癌 囲を浸潤 し同心 円性 の配列 を示すのが特徴 で f f us e Sarcomat ous 細胞が浸潤 していた "Di ある.特殊染色 では置癌細胞 内に 分配 された 2 ) 多数 の r et i cul i nが現 われ る. Meni ng iomal 'の一例 を経降 したので,若干 の考察 を加 えて報告 した. 我 々の症例 を組織学 的に検討 してみ る と, 脳置癌 の組織像は, 中等大紡鐘形細胞 の充実 性増殖像 を示すが ,特に 脳表面に近い ところ 文 献 1) 秋元波留夫 ら編 :日本精神医学全書,金原出 1 1 0 - 小波蔵 ・下 田 ・迎 ・川 敬,東京.4 ,2 5 4 2 6 3,1 9 6 6. 2)BAKER,A.B.:Cl ni i c a lNe ur ol ogy.Hoe ber Har pe rNe w Yor k,4 9 9,1 9 6 2. 3)王丸 勇,幡本敬 中 :原発性滞鰻性脳軟膜 肉 塵症 ( Pr ma r e di だus e me ni nge a l eSa r koma t os e の剖検例), 久留米医会誌 ,2 7 ,3 ( 派3 0 9,1 9 6 4. 4)小 田正治,他 :原発性び まん牲脳膜 肉腫 の 1 例 ,臨床神経 ,7 ,6 2 3.1 9 6 7. .:L I T be rdi e pr i mA r e n Hi r n5)ZC . LCH,K.J , s ar kome.Ar c h.l ns t .St udiNe ur ol( Fi r e nz e) 2:9 7 -1 31 ,1 9 5 3. 6)小坂健二,他 :原発性び まん性髄膜 肉塵症の 1例,臨床神経 ,9,5 51,1 9 6 9. 7) 調 輝男,光安如成 :脊髄お よび脳幹軟膜 に ぴ まん性に拡が った脳脊髄軟肉腫 ( 細網 肉腫)の 1 剖検例 .脳 と神経 ,2 0,6 3 36 3 8,1 9 6 8. ta l ∴ Pr i mar ys a r c oma 8)GLOf ∼ し ' S,J.Hリe 口 t ousMe ni ngi oma ・J .Ne ur opa t h.Expe一 . Ne ur o1 , , 3,31 ト3 4 3,1 9 4 4. 9)KELNOHAN,I .W.a n dUI HLEI N:Sar c o・ s , ma soft heBr a i n,l s te d. ,2 5,C.C・Thoma Spr i ngf i e l d,I l l i noi s ,1 9 6 2. 1 0)高橋慎一郎,他 :滞慢性 Mc ni r l gi oma の 1 例 .脳 と神経 ,1 7 .8 9 91 ,1 9 6 5. l l )所 安夫 :脳塵癌,医学書院,東京 ,1 9 5 9. 1 2)BI NGAS,B.:Ont hepr i ma r ys ac c omao f t hebr ai n.Ac t aNe ur oc hi r .( Wi e n)Supp1 . ,1 0, 1 8 6-1 8 9,1 9 6 4. ,a nd PoppT TJ ,R.:Di Hus e 1 3)RoTTI NO,A. me nl nge a lSar c oma .∫.Ne ur opa t h.Expe一 .Neu. ,2,1 9 0 1 9 5,1 9 4 3. r o1 1 4)村井哲夫,他 :原発性び まん性脳軟膜肉腫症 5,7 8 9,1 9 71. の 1剖検例 .神経研究の進歩 ,1 - AN AUTOPSTEI )CASE OF I ) lFFUSE SARCOMATOUS MENI NI GI OMA By YASt / KATSTKol lAGURA.HAJ I MESHI MODA Yt り 1 、 AK▲ lMuKAI L T MU KAWAGUCHI and SUsL De part me nto f Ne uT ・ O PS yC hz ai r y,Hi T ・ 05 akiUni ve T ・ S i t y Sl hoolo f Me di c i ne e( Di T ・ e rt OrIPr o f.T・SATO) Thepat i entwasa 7-year ol dboy whohadepi s odesofhemiorgener al i z e dconvul s i ves ei z ur eswi t hs i gnsofi ncr eas edi nt r acr ani alpr es s ur e( headac he,vomi t i ngand ,f e ver ,s t i f fneckandKer i ng' ss i gn. I nt r acr ani alpr es s ur ewas opt i cner veat r ophy) 1 0. TheEEC s howeddi f f us ei r r egul arhi h vol g t age r ang ingf r om 3( カt o50 mm Hl del t a waves ,pr edomi nanti nt he f r ont alar eas ,and i nt he r i ghthemi s pher e. The cl i ni calexami nat i on andt he l abor at or ydat ai ncl udi ng car ot i dar t er i ogr am andpneu一 mO-andi odovent r cul ogr am f ai l edt os how anymas sl es i on. I nvi e w oft heabovef i ndi ngst hecl i ni caldi agnos i sofSchi l der 、 sdi s eas ewasmade. Hedi edofpneumoni a1yearaf t ert heons etoft hei l l nes s .Theaut ops ydi s cl os ed n x 3. 5 cm > '1. 5 cf ni nt he r i h tpar g i et alr eg ionwi t hal mos t at umormas sof3. 5C/ al ll ept ome ni gen bei ng di f f us el yi nf i l t r at ed. The hi s t ol ogi cale xami nat i on r e veal ed t hatt he t umor wascompos edofovalorr oundcel l swi t h pol ygonalnucl eus havi ng ml t OS I S. Theabovef i ndi ngsc ons i s t edoff i br obl as t i cmeni ngi omawi t hs ar c omat ousc hanges ha vi ngdi f f us el ept ome ni ngi omat os i s. ( Aut oabs t r ac t ) Di 打us eSar c or na t ousMe n) ng1 0maの 1剖検 伊 C・ A・ G 前後 像 n 第 耐/ ' 1 1 1 白妙 i r F t のs hi L tは な く[ ) \脳 動 脈 の 変 ト も ない . 第_ r )メ1 P. V. G '・ ' Rr E i像 t H p J 脳室拡 ) 、 かみに ) れ, i ' - l il 1 二 司 CAG∴ 側面 像 頭T B I I R A . ; 竜 合解 髭 が著 明 で 汗ノく脳 動 脈 の u nr ol l ‖ l g か み られ る. 第 3国 IV. C. :I 刷由 撫 ・ J - ドの通 過 降 懸 まみ られ な い 11 2 - 小波蔵 .下 第 5区 肉眼所 見 右大 脳半球頭 頂部 に3. 5 3. 5I1. 5("L大 の怪ま 亮がみ られ脳軟膜 の混濁 田 ・迎 ・川 r l 第 6区l A .顕 徴 餅 的 所 見 mat oxyHnEosi n染色 He ( i i i ; ・ 拡大 ) 鮮 i ; , r t l i l 抱は 円 I l ・ 1 , .紡錘ブ : ' Y , . 多角, , r T / ; の相 ! , ; とにr L A ・ : 良 .流 れ にの った よ うな配 夕l を7 ; ( す. 肥: [ / ・ と似 こ各所に. E . ・ T . 女 色の′ ト結節 がみ ち, i lる 普 翫 艦 離 ; 第 6 図 B . 顕 徴 節 的 所 見 形.鶴 H e m a t o x y l i n ・ E o s l n 染 色 ( 必 放 火 ) 円 錘 形 , 多 角 形 の 魔 境 細 胞 と わ ず か の 結 締 餓線 と . m i 【 o s i s が み ら れ る . 維 . 第( う凶 C 顕 勧銀 的所見 ma t oxy】in Eo s i n染色 (_ t l _ i敗 ) 、) l L Ome l l;11 g eは櫨碗 細 事雪白でお き か え ら, 1 1て い る. He e p n
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