KURENAI : Kyoto University Research Information Repository Title Author(s) Citation Issue Date URL URu_2Si_2の強磁場磁化(I 昭和63年度研究会報告,超強磁 場による電子制御の研究,科研費研究会報告) 杉山, 清寛 物性研究 (1990), 54(2): A18-A18 1990-05-20 http://hdl.handle.net/2433/94069 Right Type Textversion Departmental Bulletin Paper publisher Kyoto University U R u 2S i 2の 強 磁 場 磁 化 阪大理 杉 山清寛 重 フェルミオン系 と反 強 磁 性 、超 伝 導 の 共 存 す る系 と して 注 目 を集 め て い る URu2Si2にお いて . 0 3F EBと小 さ い磁 気 モーメ沖 が 強磁 場下 我 々は 図 1太 線 で示 す メ タ磁 性 が起 こ り零 磁 場 で 0 で復 活 す る事 を発 見 した。 (この 図 で は低 磁 場 で見 られ た磁 場 に比 例 す る成 分 は無 視 して い る 。 ) 今 回 この磁 化 過 程 を伝 導 電 子 と f電 子 の 混 成 した重 フェルミわ 状 態 が磁 場 に よ って壊 さ れ 、 分 離 した f電 子 が局 在 モーメ沖 を持 つ とい う立 場 で定 量 的 な解 析 を行 っ た。 スピン 系は 転 移 磁 場 の 角 度 変 化 よ りイブング系 と分 か っ て い るの で イブング系 の スピン ハミ ルドアンを平 均 場 近 似 を用 nd い て 計 算 し た 。 交 換 相 互 作 用 は C面 聞 及 び C面 内 の 最 近 接 相 互 作 用 J0.Jl と面 内 の 2 n.∩. J2 の 3つ を考 え る が 、零 磁 場 のスピン構 造 と多段 の メタ 磁 性 を示 す こ とよ り全 て反 強磁 反 強磁 性 :A F), 1 / 3. 性 と考 え る。 解 析 の結 果 (図 2) 多 くの 可 能 な磁 気 構 造 の 中 で 0( 3/5, 1( F) 構 造 が 選 択 的 に 出演 し 3段 の メタ磁 性 を示 す こ とが 分 か っ た。特 に 3/5 構 造 は 注 目す べ き新 しい もの で実 験 結 果 と も よ くあ っ て い る (図 1) 。 しか し、 A F- 1/3 転移 は1 0 k Oe程 度 と小 さ く、期 待 され る磁 化 は点 線 の よ うに な って し ま う。 そ こで等 磁 場 では よ りも f電 子 と伝 導 電 子 が 混 成 して H F を作 っ た ほ うがエネ 局 在 した f電 子 が A F を作 る' ルギー が低 く H F が安 定 で あ る と仮 定 す る こ とに よ り、 H F - 1/3 を美 浜 値 と合 わ して H F エ ネ ル ギ ー を評 価 した 。 解 析 で得 られ たパラメーターは J。 S2/kll. l K .JI S2/kニ ー 0. 2 K .J2S2/k- -0. 9K で あ り、 多段 の メタ磁 性 に は J。とJ2の 間 の ブラ スル ーショ) が 強 くきい て い る こ とが わ か る。 この よ うに H F を磁 場 で壊 す様 子 を初 め て定 量 的 に解 析 す る こ とに成 功 した。 -1 8-
© Copyright 2024 ExpyDoc